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彼の声

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彼の声 2017.3.18 「行政の肥大化」

2017/03/19

社会の中で何か決まりを作ることは、
その決まりの標的となる行為に歯止めをかけたい思惑があり、
決まりを利用して状況をコントロールしたいのだろうが、
そうやって何らかの決まりを伴った制度が制定されれば、
その制度を対応する形で、
また新たな行為が生じてくるわけで、
そうなると今度はその新たに出現した行為にも
歯止めをかけなければならなくなって、
制度を修正したり新たな制限事項を設けたり、
場合によってはその行為に対応した新たな制度を作ったりして、
そんなことを繰り返しているうちに、
制度自体がどんどん複雑怪奇になってくると、
状況の把握やコントロールもままならなくなってきて、
制度の複雑化に応じて多様化する行為にも
歯止めがかからなくなる恐れも出てきて、
それを放置すると結局は抜け道だらけの
形骸化した制度になってしまうかも知れないが、
そうなると逆に制度を運用する側にも
メリットが生じてくるのかも知れず、
何も公正公平な運用をしなくても、
制度自体が複雑怪奇だからごまかしてもわかりづらくなり、
外部から不正を指摘するのが困難となれば、
内部の制度に精通した者たちにとっては、
自分たちに有利になるように、
恣意的な制度の運用が可能となってくるのではないか。
そしてそういう成り行きが進んでいくと、
制度を管理運用する機構の肥大化を招くわけで、
維持経費ばかりかかって
何のためにあるのかわからなくなるような組織というのが、
それ自体が何やら強大な権限まで有してくるわけで、
そのような機構の意向に逆らうと
何もできなくなるような事態まで招いてしまうと、
そういう機構に支配された社会というのは、
改革も変化も不可能な停滞した状況となるだろうか。
ある意味では放っておけば必ずそうなるのが
国の行政機構の宿命かも知れず、
内部からは自助努力が働かないような仕組みとなっていて、
外部から絶えず監査するような制度を作らないと、
効率的な機構にはならないのかもしれないが、
実際にそのような制度があるとしても、
制度であるだけに
運用次第ではすぐに形骸化してしまうのかも知れない。

一方で機構の肥大化と制度の形骸化というのは、
国の繁栄を表しているのかも知れず、
肥大した行政機構を維持できる国力があるわけで、
そこから国が衰亡の兆候を見せ始めれば、
行政機構もだんだん収縮してくるのかも知れないが、
何がどうなればそうなるのかは、
その時期に生きている人たちには知りえないことかも知れず、
現状ではまだ肥大化している途中なのだろうか。
少なくとも国民総生産が前年割れしてくれば、
衰亡の兆候を示していることになりそうで、
急激にではなく微減するぐらいならまだまだ現状維持の段階で、
また何かのきっかけで盛り返す可能性もありそうだが、
長期的に低落傾向にあるなら
もはや限界だと認識すべきだろうか。
限界であろうと衰亡の兆しを見せていようと、
そこで暮らしている人の数が減っているなら、
それに対応にして行政機構も小さくなればいいことであって、
そういう面での国力の低下なら、
自然の成り行きでしかなさそうで、
そういうところで何をもって国の繁栄と定義するのか
基準がはっきりしないし、
国民一人当たりの所得が他の諸外国に比べて高ければ、
裕福な国であることは確かだろうが、
それも生活費が安く済むようなら
所得が低くても楽に暮らせるわけで、
一概には言えないところかも知れず、
国が繁栄するか衰亡するかの状態ではなく、
そこに暮らしている人たちの気が済むような
生活環境が実現されていれば、
それで構わないのだろうが、
果たして現状の行政機構にどのような傾向があるのかは、
よくわからないわけではないが、
多面的な傾向があるのだろうし、
その中で住民を管理する傾向は、
税金を徴収する上で必要不可欠な機能だろうし、
また健康保険料を徴収しているのだから、
住民の健康管理にも介入したいだろうし、
税の中でも所得税を住民から徴収したいのだろうから、
できれば住民が定職について安定した収入を得るための
手助けもしたいのだろうし、
さらに住民の就職先である企業が、
住民が生活していけるだけの賃金を払って、
しかも住民の健康を配慮した仕事をさせているのか、
などの面で企業を監督したいのだろうし、
そうやって管轄区域内の様々なことに
どんどん行政が介入していってしまうと、
きりがなくなりそうだが、
そういうことをやればやるほど
行政機構の肥大化を招くのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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