文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.3.16 「嘘としての言語」

2017/03/17

昔の感覚は今ある現状には当てはまらないだろうが、
昔の感覚というのが、
今ある現状の中で昔を思い出して想像した感覚であるとすれば、
それは昔の感覚ではなく、
単なる想像上の架空の感覚だろうか。
そうであるなら昔と今を単純に比較しても、
それほど意味のある比較とはならないかも知れないが、
今の感覚というのも何なのかよくわからないかも知れず、
感覚というのが何から生じているのかが明らかにならないと、
それについて何を述べればいいのかもよくわからないだろうか。
ただ漠然と感じることは、
取り返しのつかない今があり、
しかもその今を無駄に浪費しないように、
最善を尽くそうとしているのかも知れないが、
どうも結果はそうはなっておらず、
絶えず譲歩を強いられている現状の中で、
別にもがき苦しんでいるわけでもないが、
安易に現状を否定する気にもなれず、
かといって全面的に肯定できるような現状でもなく、
そういう漠然と感じることではなく、
何か具体的な事象に関して述べる必要があるのかも知れないが、
それが何だかわからないといったところが、
やはり漠然とそう思うしかない現状であり、
そこに何もないはずがないのだが、
そこにある物事が言説の対象とはなり難く、
語るまでもない出来事に取り囲まれて、
言葉が出てこないような状況に陥っているだろうか。
それは嘘で実際には何かしら記しているのだろうが、
言葉を記している水準と意識が捉えている現状とがかみ合わず、
何か記述の内容が現状からかけ離れているようにも感じられ、
何を記しても現状に対しては無効であるように思われ、
結果的にはどうでもいいような内容となっているだろうか。
たぶんそれも嘘であって、
意識が捉えている具体的な出来事というのが、
それほど明快な解釈を必要としない事象であり、
事の善悪の判断を必要としないわけでも、
批判も擁護も受けつけないわけではないが、
別に判断しなくてもあえて批判も擁護も回避しても、
それで済んでしまうようなことであり、
それが問題といえば問題なのかも知れないが、
それでも問題化とは無縁でいられそうで、
そうなるとやはり何も語る必要は無くなってしまうわけだ。

今ある現状の中で確からしいことは、
何をどうやれば最善を尽くしていることになるのか、
という問いは不要なのかも知れず、
すでに何もかもがわかってしまったわけではないのだが、
大方のところは決着がついていて、
その決着がついているところを見てはまずいのだろうが、
わざと目を背けるのも見え透いた動作であって、
あえてそれについては触れず、
それとは別のことを語るのが大人の対応かも知れないが、
その大人の対応がうまくとれずに
苦労しているわけでもないのだろうが、
だからと言ってそれについて
あからさまに語ろうとしてできるものではなく、
あからさまには語れないからこそ、
わざと目を背けて無様な醜態をさらしているとは思えないわけで、
いかに見えている光景を語らずにおくかが、
人々の間でもメディア上でも競われているわけでもなく、
普通に立ち振る舞っていれば、
自然とそれについては語らずに済むわけで、
実際に語らずに済んでいる現状を当然視していれば、
それで何事も起こらなかったのだろうが、
実際はどうなっているのだろうか。
たぶん昔の感覚とは違っているはずだし、
今さら何もかもがわかっているとは思えないのだろうが、
別にわからなくても構わないのかも知れず、
実際にわかっていないはずだと思いつつも、
何かしら認識しているのではないかと期待はしているのだが、
その認識が昔の感覚でいうと、
ありえないことだと思うしかないだろうか。
何がありえないのかといえば、
現状がありえないわけで、
しかもありえない現状がありえているのだから、
信じろと言われてもにわかには信じられなくて当然なのだが、
別に信じなくても構わないわけで、
信じようと信じまいと
現状の中で生きている現実が変わるわけではないのだから、
そういう意味で現実の重みを実感せざるをえないわけだ。
ならばその実感せざるをえない現実とは何かといえば、
ただの何でもないような日常でしかないだろうか。
もちろんそれも嘘であって、
あえてそれについての言及を避けているのかも知れないが、
それが語ろうとして語れるようなことでもないとすれば、
こう語っておいた方が無難だし妥当なのかも知れない。
すべての現実がフィクションに結びついているわけではないが、
それを語れば嘘になってしまうだろう。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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