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彼の声

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彼の声 2017.3.10 「上下関係」

2017/03/11

銀行は預金者などから利息の低い資金を集めて、
それを収益の見込めそうな利子をつけて、
個人や企業に貸し出して、
利子と利息の差額で収益を得ることになり、
資金を借りた個人はローンを組んで、
長期間に渡って利子を加算された金額を分割して返済し続け、
資金を借りた企業も同じように返済し続けるのだろうし、
個人も企業も返済可能な額の収入や収益がある限りは
返済し続けるだろうし、
銀行も返済できない個人や企業が増えて、
不良債権が嵩んで破綻しない限りは存在し続けるだろうが、
あるいは資金の貸出先がなくなってしまえば、
経営が成り立たなくなりそうだが、
結論から言えば借り手である企業や個人の資金需要がある範囲内で、
銀行も存在しているのだろうし、
資金需要が過剰にあれば、
銀行もそれだけ数が増えたり規模が大きくなるのだろうが、
経営効率を考えれば数が増えるというよりは、
規模が大きくなる傾向があるのだろうし、
逆に資金需要がなくなれば、
規模の小さい銀行の経営が成り立たなくなって、
大銀行に吸収合併されることになりそうで、
それは一般の企業にも言えることで、
戦争や災害が多発する歴史的な動乱期においては、
あるいは産業革命のような急激な経済成長を伴う時期においては、
何かのきっかけから雨後の筍のように
多数の小企業が乱立することもあるだろうが、
そのような起業ラッシュが一段落すると、
次第に企業の淘汰が進み、
結果的にはごく一握りの企業が競争を勝ち抜いて生き残り、
規模の大きな大企業へと成長するのだろうし、
例えば太陽光や風力などの
自然エネルギーを利用した電力事業なども、
今倒産する企業が相次いでいるとすれば、
淘汰が進んでいる最中なのかも知れず、
また原発推進派の牙城である経産省などの思惑から、
電気の買い取り価格を下げられて、
苦しい経営を迫られているのかも知れないが、
そのような淘汰が一段落した段階で、
採算ベースに乗った収益を上げている企業が少しでもあれば、
それは既存の大企業の系列会社かも知れないが、
まだまだ産業として成長する可能性があるだろうか。
それも核融合による発電でも成功すれば、
そちらが主流になってしまうのかも知れないが、
今のところはまだ実験の初期段階でしかないから、
実現するとしてもかなり先の話になりそうだ。

普通に考えれば銀行や証券会社や保険会社などの金融機関は、
資金需要のある産業に寄生して存在しているようなものだろうが、
昔のロスチャイルド銀行などは、
国家や王侯貴族などに資金を貸していたわけで、
王侯貴族も国家に寄生して存在していたわけだから、
大まかに言えば国家に寄生したユダヤ金融資本だったわけだが、
現在成り立っているような産業と金融機関の寄生関係というのも、
ヨーロッパのロスチャイルド全盛時代や、
さらに昔の手工業者や商人と高利貸との寄生関係などとは、
その規模や形態や在り方もだいぶ異なるのだろうが、
資本主義経済の命運を握っているのは、
あくまでも実際に物や情報を生産している産業の方であり、
単に資金を調達するだけの金融機関ではないように思われるのだが、
例えば言葉と物において、
人はどうしても物を表現する言葉の方を
重視する傾向があるように思われ、
それと同じように物や情報を生産する産業より、
通貨によって生産物の価値を推し量る金融機関の方が
主であるようにも思われてくるのだが、
確かに資本そのものである資産の価値を決めるのは金融機関だろうし、
それは物を表現する言葉と似た機能を持っていて、
資産の表現である価値や価格を決めて、
その価値や価格に見合った資金を提供する金融機関に、
資本主義を主導する権力があるのだろうか。
ならばそれらの産業や金融機関を監督する権限を持った、
国家の行政機関の位置付けはどうなのかといえば、
やはり権力のヒエラルキーからいえば、
産業や金融機関の上に位置するのだろうか。
それに関しては実際に現場で働いている労働者たちを、
外から監視しながら制御しようとする
監督者の役割が想起されるわけで、
人間社会は絶えず働いている役割よりは、
働かせている役割を担う立場の者に、
権力や権限が付与される傾向にあるといえば納得できるだろうか。
実際に現場で働いている人たちは納得できないかも知れないが、
要するにそこで労働に拘束されている者は、
労働する以外には何もできないわけで、
それを外から見守っている者は、
労働しない代わりにあれこれ命令を下すことができるわけで、
そういったところから立場の上下関係が構築されるのであり、
もちろん立場が上の者が下の者に寄生しているわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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