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彼の声

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彼の声 2017.3.9 「政策の程度」

2017/03/10

経済に関して何か考えるにしても、
政府と中央銀行と民間の金融機関との間の資金や債権の流れや、
その仕組みや貸借りの理屈が
未だに詳しくはわかっていないのかも知れないが、
民間の金融機関が保有している国債を中央銀行が買い取ると、
民間の金融機関の資金量が増えて、
増えた資金を民間の企業などに貸し出すなりして、
経済活動が活発になるというのが、
いわゆる金融緩和と呼ばれていた政策なのだろうが、
国が発行した国債を直接中央銀行が買い取るのは
禁じられているらしいから、
民間の金融機関を経由して買っているわけだろうが、
そうだとすると理屈の上では国がいくら国債を発行しても、
最終的には中央銀行が引き受けてくれることになるわけだから、
一見大丈夫なように思えてしまうわけだが、
そうなると国が国債を発行する度に
民間の資金量が増え続けることにわけで、
それだと普通は通貨の価値がどんどん下がってしまうように思えるが、
世界各国の主要各国がそれをやっているなら、
相対的には通貨の価値は下がらず、
しかも日本の場合は輸出を増やすのには、
通貨の価値が下がった方が好都合なのだろうから、
国債をどんどん発行しても大丈夫ということなのだろうか。
短期的はそうかも知れないが、
何か通常の経済状況からは逸脱しているようにも思えるし、
将来何かのきっかけで
行き詰ったり破綻する危険があるような気もするのだが、
現状がそうやって危うそうな均衡を保っている間に、
だんだんと正常化していくような
何らかの努力がなされているのだろうか。
それとも民間でだぶついている資金需要は、
株や債券などの購入資金に割り当てればいいだけの話なのだろうか。
それにしては値上がりしすぎているアメリカの株価に比べて、
日本の株価は頭打ちで一進一退の様相を呈しているようだが、
それでもほんの4、5年前に比べれば
平均株価が二倍以上に値上がりしているわけだから、
そういう面では金融緩和策がひとまず効果を上げていて、
庶民の暮らしがどうしたとか、
給料が上がらず消費が伸びないとかいうのではなく、
今のところは決定的な破綻を免れているという意味で、
それなりに経済政策が成功しているということなのか。

仮に世界的に経済破綻したり戦争になったところで、
世界恐慌や世界大戦後のように復興すればいいだけで、
民間では多大な犠牲や被害を伴うが、
それでも国家は存続するわけだから、
行政を担う官僚機構にしてみれば、
そうやっていったんはリセットしてしまった方が、
かえって手間が省けるというものかも知れないが、
そんなふうに悲観的な推測はしない方がいいのかも知れず、
現状で間に合っているのなら、
それ以上の贅沢など望むべくもなく、
別に贅沢を望んでいるわけでもないのだろうが、
現状で我慢がならないのなら、
政権交代でも期待するしかないだろうが、
政権交代と経済情勢とが多少なりとも関係があるにしても、
経済情勢が好転したところで、
人々の生活実感が改善するかといえば、
どうもそれよりは政治的な権力関係の質が変わるかも知れない
ということぐらいで、
国粋的なポピュリズム勢力が強いときには、
議会や政府やメディア上で威張っている人たちが益々威張り出し、
反対に社民的なリベラル勢力が盛り返してくれば、
国内でも対外的にも弱腰な印象を受けるだけなのではないか。
それが良いか悪いかは
そういう勢力を支持している人たちの問題であり、
政治的に無関心な人たちにとっては、
それに我慢できるかできないかの問題でしかなく、
何か不快に感じられるなら、
政権交代でも促すような投票行動を取ればいいだけで、
その際は政治勢力と官僚機構との兼ね合いもあるのだろうが、
結果がどうなるにしろ、
どうも政治勢力が大胆な改革を行うには、
今の世の中の情勢においては常に力不足であり、
いくら高邁な理想を掲げても妥協を強いられることは確実で、
もちろん大胆な改革や高邁な理想というのも、
現状の地続きで掲げるような政策なのだから、
結論から言えば大したことにはならないのだろうが、
しかもそうでなければ
荒唐無稽で実現不可能となってしまうのだろうが、
いずれにしても現状の制度内で
何かやろうとするのが政治的な試みであり、
それが些細な試みでしかないとしても、
良心的なやり方なら落胆せずに支持しておいた方が無難なのだろう。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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