文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.3.8 「思考する理由」

2017/03/09

たぶん思考は常に理屈を求めていて、
それによって物事の必然的な因果関係を
導き出そうとしているのだろうが、
それ以外に思考が求めていることはないだろうか。
何らかの出来事が起こった原因や理由を見つけたいのなら、
やはりそれは原因と結果の因果関係に属することだろうし、
その出来事が起こる理屈を知りたいということであり、
それが出来事に関する理論的な模索につながるだろうし、
そういうことも含めて物事が起こったり変化する道理を探求することが
思考の動作となるだろうか。
思考以外の意識の作用としては一般的に喜怒哀楽があるだろうが、
それ以外となると何かの存在を察知することがあるが、
それは気づくことであり、
また何かを求めることとなると、
それは欲望の類いとなるだろうか。
期待は欲望に近いかも知れないが、
忘却となるとそれらのどれにも当てはまらない動作かも知れず、
何かを忘れる作用というのは、
普通はマイナスの価値しか持たないようにも思えるが、
嫌なことを忘れることについてはプラスの効用もありそうで、
それも思考することと何か関係があるのだろうか。
それよりも何かを選り分けたりすることの方が
思考に近い動作かも知れず、
それに関連して
計量したり分類したり計算したりする動作があるだろうし、
そういう面はコンピュータが代替可能な動作になりそうで、
さらに人工知能になると
喜怒哀楽を表現させる工夫が施されるだろうが、
忘れる動作もデータの自動消去に相当するから可能だろうし、
欲望したり期待したりする動作も、
何らかの意識作用の組み合わせとして表現することが可能だろうか。
それに関してなら、
果たして人工知能は夢を見ることができるようになるだろうか。
なぜかだいぶ途中で寄り道や回り道や逸脱を重ねてしまったが、
そんなことを考えて行くと、
思考というのは自己の内外にある
有形無形の様々な物事の事象や現象を観察して、
それらの動作の時間的かつ位置的な状態を
予測したり推測したりする想像力から生じる精神作用と言えるだろうか。

何かと何かを結びつけたり引き離したりする動作が
その根底にはありそうなのだが、
その結びつけたり引き離す動作を現実の世界で行うには
物理的な力が必要だろうし、
それを他の人にやらせるには権力が必要であり、
人が集団で社会を構成するには、
そのような権力が必要不可欠ともなるだろうが、
集団が大きくなって社会が広範囲に及ぶようになるにしたがって、
人力だけではなく
目的や用途に応じて機械力が多用されるようになって行き、
今もその傾向が拡大し続けているのだろうが、
人が人を操る権力関係に成り代わって、
人が機械を操る動作が主流になるにつれて、
人が他の人による権力の行使から
徐々に解放される傾向にあるとすれば、
政府の民衆に対する政治的な権力の行使というのも、
徐々にその役割が廃れていく傾向にあるだろうか。
人の労働が機械の駆動に置き換われば、
そもそも労働者が要らなくなって、
今あるような国民を働かせることで
資本主義と結びついた国家形態も、
労働者に対する権力の行使がなくなってしまうと、
何のために必要なのかわからなくなってしまいそうだが、
まだ現状ではそこまで状況が進展していないし、
現時点では今後労働がなくなるなんて想定していないだろうし、
あり得ない空想の域を出ない話でしかないのかも知れないが、
例えば現状で顕在化している人々の政治的な無関心というのも、
多少なりともそんな空想から影響を受けているのかも知れず、
人々の思考が未来の予測や推測に向かっているとすれば、
もしかしたら科学技術の発達によって、
労働から解放されるかも知れないという期待も、
まだ漠然とした予感でしかないとしても、
可能性がゼロだとは思えないだろうし、
そんな未来への期待がある一方で、
では現状の政治は何をやっているのかといえば、
自分の生活に結びつくところでは、
あまり肯定的な実感が湧いてこないだろうし、
実際にメディアを介した煽動的な敵対関係に興味を持てなければ、
無関心となるしかないようにも思われるのだが、
たぶんそれは特定の政治家や特定の政党や政府が悪いからではなく、
現状がそう思わせているだけなのではないか。
確かに無関心に関してはそうであるかも知れないが、
政治家や政党や政府に対する批判には、
それなりの理由や根拠があるのだから、
それはそれとしてそういうものだと受け止めるしかないだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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