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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.3.7 「ルールなきルール」

2017/03/08

ゲームに興じることは
ゲームのルールに従っていることになるわけだが、
ルールを破ることは反則であり、
また他の参加者と共謀して
勝敗を恣意的に操作するのは八百長になるわけで、
ルールを守る範囲内で勝てるに越したことはないわけだが、
場合によってはルールを破ったり、
八百長に手を染めたりしながらも、
結果的に勝てれば
それで構わないと判断するような状況もあり得るだろうか。
でもそうなると結局はルール外でどれほどイカサマをやれるかが、
勝敗を分ける分岐点となりそうだが、
そんな下衆な志ではゲームに興じる資格などありはしないだろうか。
気晴らしの娯楽程度なら、
卑劣な手段まで使って勝とうとは思わないかも知れないが、
多額の金銭がかかっていたり命がけの状況なら、
勝つためには何でもありとなってくるかも知れず、
それが高じて真剣勝負ともなれば、
究極的は殺し合いになるしかないだろうし、
フィクションならそんなのはありふれているのだろうが、
現実の世界では裏社会のギャングやヤクザの対立抗争から
戦争まであるわけで、
それを考えたら平和な国で法律を守りながら暮らしていけるのが、
どれほどありがたいことか身にしみて感じられるなら、
善良な小市民を演じているのも、
それほど苦痛ではないかも知れないが、
たぶん実感としてはそうはならないわけで、
中には小市民の平和ボケ体質に退屈しきっていて、
死ぬほどの苦痛を感じているつもりの人もいるのかも知れず、
そういう人がたまに暴発して、
大量殺傷事件などを起こすわけでもないのだろうが、
ともかくゲームのルールを固定すると勝者も固定してしまうのが、
現状の有形無形の世の中のルールが指し示している傾向なのかも知れず、
そうなると敗者に固定されてしまった人たちが勝つには、
バレないように反則を犯したり、
八百長やイカサマに手を染めるしかなくなってきて、
それがバレて
しかも政治的な権力を握っている人が手を貸していたりすると、
マスメディアが騒ぎ立てる成り行きになりそうなのだが、
中には権力者の味方となっているマスメディアまでいるわけで、
そういうメディアが渦中の権力者を守るために暗躍していて、
というか最近はあからさまに
情報操作に励んでいると言った方が正確だろうか。

別に正確ではないし、
こんなのは粗雑でいい加減な現状認識でしかないだろうが、
とりあえず世の中のルールを守って生きていける人は、
できるだけそうした方が無難なのだろうし、
守れない人はできる範囲内で、
反則や八百長やイカサマをやろうとするのかも知れないし、
建前としてはルールを守るように心がけることが、
世間的には推奨される態度であるのは当然だが、
しかし実質的にはやりたい程度に応じて何でもありなのが、
世の中のルールなきルールだとも言えるのかも知れず、
そうなると功利的にはバレないように効果的にルール違反するのが、
最善策のように思われてくるわけで、
実際にそんな不文律のような掟が、
世の中に行き渡っているのかも知れず、
社会の中でそれなりに争いごとを経験して、
しかもそれをうまく切り抜けてそれなりに成功した人なら、
自然とそんな掟が身についているようにも思われるのだが、
そんな人が成功するのが現状の世の中であるならば、
建前としては誰もが平等な立場で
ゲームに参加できる公平なルールを作り、
そのルールをすべての社会の構成員が守るように心がけよう、
という民主主義の大原則には、
それなりに限界があることがわかりそうなものなのだが、
では限界をなくすにはどうしたらいいのかといえば、
それにもルールを守らせるために警察権力を行使するやり方が、
建前としてはあるわけで、
そしてルールを守らせる側は絶えず警察権力の強化を訴えるのだが、
しかし警察権力は行政の一部門であるから、
より強い権力を握っている政治権力や行政権力には頭が上がらず、
そうなると政治や行政のルール違反には、
手心を加えざるを得ない場合も出てくるわけで、
それは司法にも言えることで、
そういうわけでなかなか
理想的な三権分立を維持するのは難しいのだろうが、
そういう限界がわかった上でもなお民主主義の理想を追求する姿勢が、
やはり建前としては有効ではあるのだろうし、
誰もが功利的に行動しては競争が激しくなって、
しまいには弱肉強食の世界になってしまうから、
できるだけルールを守っていればそれなりに生きていける、
という幻想を多くの人が信じていることが、
現状の世の中が成り立つ上では必要不可欠なことだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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