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彼の声

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彼の声 2017.2.28 「溺れる者たち」

2017/03/01

溺れる者は藁をもつかむという喩えと、
枝葉末節な問題を必死に騒ぎ立てることは同じではないだろうが、
相通じる傾向もなきにしもあらずだろうか。
もはや万策尽きて苦し紛れにそんなことをやっているわけではなく、
事と次第によっては世論を動かす可能性があるかも知れないから、
ある種のメディアではそんな話題を大きく取り上げ、
また別種のメディアでは
あからさまに無視を決め込んでいるわけではないだろうが、
事実経過を淡々と伝えるにとどめているのだろうし、
たぶん枝葉末節な些細な問題という判断なのかも知れず、
だからこそ下手に騒ぎが大きくなると、
不祥事好きの世論を動かす可能性があり、
そうなっては困るからあまり騒ぎ立てずに、
場合によっては批判されている側を擁護したいのかも知れないが、
翼賛体制に与する一部のネットニュースなどは違い、
一応は公正中立な態度を堅持しているように
見せかけているのだろうか。
そうだとしてもそんなことなどお構いなしに、
時は過ぎ行き
ニュースメディアの話題も次から次へと移り変わるだろうし、
その問題がどんな結末を迎えるとしても、
それによって今ある政治体制が揺らいでも揺らがなくても、
何がどうなるわけでもないわけではないが、
前途多難であることには変わりないと同時に、
そんなことなどどうでもよければ、
前途がどうなろうと知ったことではない心境にもなれるだろうし、
実際に無関心な人が多そうなのだが、
たぶん人々が共有できる関心事や話題が少ない方が、
世の中の人心が分散していることになるのだろうし、
それがある種の政治勢力には好都合な場合もあるのかも知れず、
現に今がそんな状況なのだろうか。
政治情勢が世の中の状況に連動している面は確かにあるのだろうが、
無関係な面も結構あるのだろうし、
無関係であるからこそ、
両者をくっつけて関連しているように見せかけるのが、
メディア的な権力が用いる常套手段なのかも知れないが、
それは政治的な権力もやっていることであり、
政治情勢と経済情勢をくっつけて、
政治が経済を支えながら動かしているように見せかけたいのであり、
両者の間にどれほどの関連性があるのかは、
政治勢力が喧伝しているほどではないのかも知れないし、
また逆の関係でしかない可能性も十分にありそうだ。

しかしそうだとすると政治的な領域から、
何か世の中に影響を及ぼしている作用があるのだろうか。
一般的には政治的な権力闘争に敗れた勢力が反体制派となって、
政権を掌握している側を絶えず批判することになるわけだが、
権力闘争に敗れたからには弱小勢力に堕するしかなく、
政権に対する批判も負け犬の遠吠えの域を出ない内容になりがちで、
それをさらに翼賛体制に与するメディアが攻撃して、
世論までが翼賛体制の味方となってしまえば、
その時点でまともな方法では
政権交代などありえない状況となるわけで、
それを避けて民主主義の見せかけを守りたいなら、
反体制勢力が翼賛体制側に歩み寄って、
大政翼賛会のような一極的な政治構造を作り上げるにしても、
形の上では二大政党制にして交互に定期的に政権交代があれば、
何とか民主主義的な政治体制が保たれているように
見せかけられるのかも知れないが、
実質的にはそんなのはまやかしに過ぎないだろうし、
日本ではそんなまやかしでさえもうまく機能できない状態だし、
西欧諸国でよく見受けられる二大政党制や連立政権の形態も、
政権交代しても実質的には
何が変わるわけでもない状況なのではないか。
それを打破する思惑でリベラル勢力を敵視するポピュリズムが
世界的に流行っている現状もあるわけだが、
あとどれほどそんな状態が続いていくのかわからないが、
リベラルが掲げる人道主義的な対話重視の普遍的な理性も、
歴史的に形成されたものであることは明らかで、
人々が思い込んでいる理性の普遍性も、
時代とともに変わっていくものかも知れず、
その普遍性が不変ではないとすれば、
達成すべき理想にもその時代特有の限界があり、
時代が変われば理性も理想もその普遍性も変わるのなら、
では今の時代には何を目指せばいいのかとなるわけだが、
今目指している状態を目指すしかないだろうし、
たとえ負け犬の遠吠えと言われようと、
批判したいのだから政権を批判するしかないだろうし、
たとえ世論が翼賛体制の味方だろうと、
人々に向かって現政権のおかしなところや
自分たちがやりたいことを訴えかけていくしかないだろうし、
それで結果がどうなるわけでもないとしても、
一応はやるべきことをやっていることにはなるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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