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彼の声

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彼の声 2017.2.26 「起源の不要」

2017/02/27

物事の始まりがあるとしても、
すでに始まってからだいぶ経っていると、
始まりそのものはどうでもいいことではないとしても、
それ以降の経過の中で、
今に至る上で何か重要な契機や転機を経験しているかも知れず、
そちらの方が
今を成り立たせている理由や原因とも言えるのかも知れないが、
ならばそもそもの始まりの方はどうだったかといえば、
どうということはない様々な始まりのうちの一つとして始まっていて、
その中から何らかの巡り合わせによって、
後の世の中において重要度が増してくるような
物事が選ばれてしまうのかも知れず、
なぜそれが選ばれるのかといえば、
ごく簡単に偶然に選ばれると考えれば、
それで済んでしまうことなのだろうが、
そこで選ばれてしまう必然的な理由や原因を導き出そうとすると、
困難を極めるのかも知れず、
場合によっては説明不可能となってしまうのかも知れないが、
現状でそれが世の中を成り立たせる上で
重要な役割を担っているように思えるなら、
すでにそう思っていることから、
その物事の存在理由や原因が求まってしまい、
要するに世の中にとって必要不可欠だから、
それが選ばれて今に至っているように思われてしまうわけだ。
それに関して例えば日本の特殊事情から言えば、
それは天皇制であり、
また左翼的な特殊事情から言えば、
それは平和憲法となるわけだが、
その存在を正当化する上で、
それが日本にとって必要不可欠だからとなると、
在日米軍も原発も必要不可欠な理由が述べられてしまうだろうし、
その存在を正当化する側からしたら、
世の中にとって必要不可欠だと言えば済んでしまうのかも知れず、
その必要不可欠な理由を説明するには、
それが存在することによって
利益をもたらす理由を述べればいいわけで、
もちろん不利益がもたらされる要素もあるわけだが、
それが必要不可欠だと主張する人々は利益を強調して、
またそれが不要だと主張する人々は不利益や被害を強調するわけで、
その存在の是非を巡って対立が起こっているとすれば、
それが世の中を成り立たせる上で重要な役割を担っている証拠だろうか。

そうだとしてもそれがなくても済んでいる地域が他にあれば、
そこでは別に重要な役割を担っているどころか、
単にそれが不要な世の中となっているだけなのだろうが、
ではそれがない世の中とある世の中を比較して、
どちらが良いのかなんて一概には言えないかも知れないが、
そこにはこちらにはない別の何かがあるかも知れず、
またその存在の是非を巡って
社会的な対立が起きている可能性もあるだろうし、
そのような特殊事情を抱えた地域が、
世界のあちらこちらに散在している現実もあるのかも知れない。
そんなふうに考えてしまうと、
その特殊事情があるおかげで成り立っている世の中というのは、
それにこだわる人々が形成している世の中とも言えるだろうし、
それにこだわることが直接政治的な主張を形成していて、
そこに政治的な争点が生じているとも言えるだろうか。
それだけが政治的な主張の中身でもないだろうし、
他にも政治的な争点が生じているのだろうが、
少なくともそれに関しては主張も争点もはっきりしていて、
必要不可欠なのか不要でありなくても構わないのか、
という存在の是非を巡って
対立していることにはなっていそうなのだが、
一方で争点をぼかしてわかりにくく見せかけようとする戦術も、
同時進行している可能性もあるわけで、
実際にそれがなくても済んでいる地域が他にあって、
そこと比較してそれがあるという特殊事情が
どの程度世の中にとって重要なのか、
ということにも関係してくるだろうし、
それがなくても構わないという世論が高まることを警戒して、
政治的な争点となることを逃れようとする傾向も出てくるだろうし、
そんな争点化を避ける戦術として、
別の話題をことさらに強調することもあるわけで、
そんなごまかしによって
巧みに現状の維持を図っている事情もあるのだとしたら、
やはりその存在が今ある世の中を成り立たせる上で
重要な役割を担っている証拠かも知れないのだが、
一方でそれがなくても済むような世の中もありなのだとすれば、
別に今あるような世の中である必然性もないわけで、
その存在が今ある世の中では重要で必要不可欠だとしても、
別の世の中では単にいらないだけかも知れないし、
そんな世の中を実現させようとするのもありなのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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