文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.2.24 「教育勅語」

2017/02/25

今の時代には誰もが尊重すべき普遍的な理性というのが
あるわけではないし、
経済的あるいは政治的な価値を
恣意的に煽り立てる人々がいるくらいで、
そんな価値にしても相対的なものでしかなく、
これといってすがるような対象など求めるべきではないのかも知れず、
ただありのままの現状を批判的に解釈していれば、
くだらない誘惑に取り込まれることもないだろうか。
それをくだらないと思うにしても、
拒否せずに軽く接していた方が、
それなりに免疫がついていいのかも知れず、
そんなものばかりであるわけでもないのだろうが、
何事も大げさに批判すべきではなく、
そういうことが行われる必然性について考えを巡らせてみれば、
自ずと納得がいく解釈ができるのかも知れない。
といっても取り立てて何を批判しようというわけでもなく、
できれば翼賛体制に与するネットメディアがやっているような、
見え透いた挑発とも煽動とも無縁でありたいのだが、
たぶんどんなにそれについて語ってもそうはならないのだろうし、
結局どうということはない政治的な批判に引き寄せられて、
くだらない話題について言及する羽目になるらしい。
しかしそうだとしても、
今この世界でいったい何が危機的な状況なのだろうか。
人によってはそれが危機的だと思われるかも知れないが、
そうは思わない人もいるだろうし、
くだらないことならそれが何だかわからないままに
済ますこともできるのだろうが、
いったいそれとは何なのだろうか。
例えば反体制的なニュースメディアで
騒ぎ立てている問題がそれなのか。
そうだしてもそれは一過性の話題でしかないだろうし、
そこから新たに何が明らかとなったところで、
すでに明らかとなっていることから
逸脱するようなことでもないだろうし、
そこにはありのままの現状があるだけだ。
そしてそのありのままの現状というのが、
今ある政治体制や経済構造を成り立たせていて、
それに与する人たちや団体が
それを支えていることになっているのではないか。
だがそれがくだらないことのすべてなのだろうか。

すべてがくだらないわけではなく、
別にそれをくだらないと思う必要もないのであり、
かといって少なくとも
無理に素晴らしいことだと思う必要もないのだろうが、
それでも中にはある種の人々が
狂信的に関わりたい対象というのもあるらしく、
それが人を統御したいという願望に結びついているわけだから、
時として児童を教育するという甘美な享楽にも
進展してしまうのだろうし、
正気の沙汰でない人たちにとっては、
またとない絶好の機会が巡ってきたわけだが、
いったいそれが何だというのだろうか。
教育と称するしつけによって
子供の心を変形させる喜びは格別だろうし、
自分たちが思い描いた通りの型にはめ込んだ精神の持ち主が、
自分たちの期待を一身に背負って成長していく姿を見守るのも、
教育者としてこの上ない幸せであり最高の悦楽なのではないか。
果たしてそれが悪いことなのか。
見るもおぞましい人体実験というわけでもないだろうし、
人の精神をたくましく作り変えるのが教育であるなら、
これほど理にかなった行為は他にないだろうか。
あるいはそこで何が理なのかが問題となっていて、
その答えとして国家の臣民を製造することこそが
教育の義務であり目的であるとすれば、
やはりこれほど理にかなった行為はないと言えるだろうか。
教育者の心の中で何かが弾け飛んでいるのかも知れないが、
その何かが弾け飛んだ先にあるのが
狂気と正気を分割する境界ではないようで、
別の何らかのカテゴリーを必要とする領域なのかも知れず、
また何がそこで弾け飛んでいるのかと言えば、
それが普遍的な理性でないことは確かだとしても、
そうかといって日本古来より伝わる
伝統的な風習であるわけでもなく、
想像してみるに何かの出来の悪いパロディだったとしたら、
極上の教育的な効果をもたらしたかも知れないが、
何を想像してみたところで詳しくは知らないので、
実態からはかけ離れているだろうから、
こんな言説自体がくだらないフィクションでしかないのだろうが、
別にそこで何かの亡霊が徘徊していたわけでもないのだろうし、
何をやっても茶番劇にしかならないご時世で、
やはり世間の笑いを取ることが最上の教育的な効果なのかも知れず、
そこでどのような実態があろうと、
あまり深刻にならない方が精神衛生上は良いのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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