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彼の声

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彼の声 2017.2.23 「対抗手段」

2017/02/23

現状では国家を中心として
権力を行使するシステムが出来上がっているのだろうが、
それをあからさまに変えられるわけがなく、
国家に対抗できる勢力があるわけでもない。
だがグローバル企業は国家に直接対抗しているわけではないが、
国家への依存をある程度は軽減できているだろうし、
領土も軍隊もない代わりに、
複数の国を結んだ物や情報の流通ネットワークを有しているだろうか。
そうだとしてもそれが国家を衰退させる要因だとは思えないのだが、
例えば中国の大企業は、
やはり中国政府と一体化しているのだろうか。
世界中に広がっている華僑系の資本は、
シンガポールやマレーシアなど
東南アジアの国々と関係が深そうなのだが、
あとは台湾や香港を拠点としている大企業もありそうだし、
そういう面で国家と企業が
必ずしも一体化しているとは言えない面もありそうで、
アメリカのグローバル企業がアメリカの経済を支えているとしても、
やはりアメリカの国家と一体化しているわけでもないだろうか。
そうだとすればやはり国家を中心として権力を行使するシステムと、
企業が経済力を背景として権力を行使するシステムが共存していて、
両者のシステムが重なり合ったり、
場合によったら競合することもありうるかも知れないが、
現状では相互補完的に共存共栄している面の方が大きいだろうか。
そうなると国家にあからさまに対峙しているような勢力はなく、
一時流行っていた国際テロ組織のアルカイダなども、
アメリカやその同盟国を中心としてまだテロとの戦いは継続中だが、
国家そのものを滅ぼすような力はないと言えるだろうか。
逆に日本などでもそうだが、
テロへの脅威を口実にして国家権力を強める法整備も進んでいて、
完全に根絶しないで、
忘れた頃に大規模テロでも起こしてくれた方が、
国家にとっては好都合なのかも知れない。

そういうわけで国家も資本主義も、
現状では終わる兆しが見えないのかも知れないが、
終わらなくてもそれらに対抗する方法を模索できないだろうか。
それはできない話であるとともに、
終わらせようとしなくても、
不要になれば勝手に瓦解してくれればいいのだが、
それも違うような気もするし、
とりあえず対抗できなくても、
抵抗はできるだろうし、
意識して抵抗しなくても勝手に抵抗している現状があるのではないか。
どのような形であっても、
意識せずに抵抗していれば、
抵抗している限りにおいて、
否応なく国家や資本主義に対峙しているわけで、
抵抗を意識できなければ、
意識して抵抗をやめることもできないだろうし、
その無意識の抵抗が
少子高齢化や移民や難民をもたらしているのであり、
またそれらが権力を行使している現状があるから、
まだ人々に自由に振る舞う余地が残っているということだろうし、
自由が完全になくなってしまって、
人々が国家や資本主義に完全に服従しているようなら、
それはもう奴隷状態であり、
服従している奴隷に権力を行使する必要はないわけで、
奴隷には単に命令を下せば済むことであり、
命令に従わなければ殺せばいいことでしかなく、
人工授精でも何でもやって、
無理やり子を産ませて労働力を確保して、
移民や難民を防ぐために、
逃げられないように鎖でつないでおけばいいわけで、
そういう意味で現状ではまだ人々に自由があるからこそ、
絶えず権力を行使して従わせようとしているわけだ。
そうだとすると国家も企業も人々を奴隷化できないから、
否応なく権力を行使せざるをえないということだろうか。
成り行き的にそうなっているのであり、
政府や企業に指導的に関わっている人たちも、
あからさまに人々を奴隷化しようとは思っていないだろうし、
実際に奴隷よりは労働者である方が経済効率は良いのだろうし、
また今のところは労働者をすべてロボットに置き換えるほどには、
科学技術が進歩していないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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