文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2017.2.22 「実質的な変化」

2017/02/23

たぶん世の中を変えることはできないが、
世の中を変える方法を模索することはできるだろうし、
またそれとは無関係に世の中が変わることはありそうで、
さらに自分が世の中を変えたと思い込めるような人も、
まれに出現するのかも知れないが、
世の中を変えたとみなされる人物も、
歴史の中で見出されるような場合もありそうで、
その中で何が正しいとも言えないだろうが、
普通の一般市民が、
自分は世の中を変えることはできないと思えば、
それは当たり前の認識だろうし、
政治家や活動家や思想家などが、
世の中を変える方法を模索することも、
普通にあり得ることだろうし、
そういう模索とは無関係に、
世の中が変わってしまうこともあるだろうし、
また何らかの分野で偉業を達成した人が、
自分はこれによって世の中を変えたと自負するかも知れないし、
歴史家がある時代のある地域で世の中を変えた人物として、
歴史上の偉人を挙げるのもよくある話なのではないか。
ではそこから何が言えるのかとなると、
それぞれの認識や思いがそれほど間違っているわけではないが、
それぞれをそれぞれに結びつけようとすると、
何か無理な話になってくるのかも知れず、
世の中を変える方法を模索している人が、
世の中を変えることはできないとは思わないだろうし、
実際に世の中が変わったように思えた時、
誰のおかげで変わったのかを知ろうとすれば、
何やら政治指導者とか革命家とか、
特定の人物が浮かび上がってくるかも知れないが、
その人が世の中を変えたと語ることはできるが、
変えた要因がそれだけではないことは、
容易に指摘できるだろうし、
そういう意味でも特定の人物の力だけで
世の中が変わったわけではないし、
その人物が世の中を変えようとして、
結果的に世の中が変わったと思われても、
何が変わったことをもって、
世の中が変わったのかを判断する場合、
例えば政治体制が変わっても、
世の中は変わっていないかも知れないし、
逆に政治体制が変わらなくても、
世の中が変わったように思える場合もあるのではないか。

そういうことと関係があるのかどうかはわからないが、
現状の世の中を成り立たせている要因は何なのかと問うなら、
複雑に絡み合った様々な要因が思い浮かぶかも知れないが、
その中から政治体制なり産業構造なり、
特定の要因に狙いを定めて、
それについて語ろうとすれば、
何かそれらしいことが言えるだろうし、
それの問題点もそれなりにはっきりしてきて、
不都合な点や矛盾点を突いて、
もっともらしく批判できるかも知れないが、
たぶん言説を用いてやれるのはそういうことであり、
それ以外にやれることは思い浮かばないのだが、
そういうことができるとしても、
それはそういうことができる限りでやれることでしかない。
要するにそれは政治体制なり産業構造なりを、
より良く改善させるための提言であって、
すでに今ある体制や構造を前提としていて、
それとは別の体制や構造を模索しようとしているわけではなく、
そのような観点からすると、
そうすることが世の中を変えることには結びつかないのかも知れず、
しかもそれで構わないのかも知れない。
別に世の中を変えようとして批判しているわけではないし、
現状の延長上で改善できれば、
いらぬ混乱を引き起こすこともないだろうし、
そういう意味でもそのような提言には妥当性があるのではないか。
少なくとも現状の政治体制や産業構造に
依存している人たちにとっては、
説得力のある提言なら歓迎されるだろうし、
学者や専門家に期待することは、
その種の有益な提言をどんどんして欲しいわけで、
逆に現状の体制や構造をぶち壊して、
体制や構造に依存している人たちに
多大な被害や不利益をもたらすような提言など、 
歓迎されるべくもなく、
普通に無視されるか非難されるのではないか。
だがそうであるとしても、
もしかしたら世の中を変えるとは、
本当はそういうことかも知れないし、
実際そんなことが起こってしまえば、
誰もが世の中が変わったと思うだろうし、
歴史的にもこれまでもそんなふうにして
世の中が変わってきたのではないか。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。