文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2017.2.21 「若気の至り」

2017/02/22

時が経っていることを感じ取るには、
事物の変化を見てとればよさそうだが、
人の心変わりを感じ取るのにも、
やはりその人を取り巻く事物の変化を見ればいいだろうか。
もっと直接にその人の態度や言動が以前とは様変わりしていれば、
そう思うしかないだろうし、
状況の変化に対応するために自然とそうなってしまったのなら、
それなりの必然性がありそうだが、
それだけ以前とはその人の立場が変わったとも受け取られるだろうか。
そのような変化に対して奇異な印象を受けるなら、
その人が首尾一貫した態度や言動をとることを
期待していたのかも知れず、
その豹変に驚くとともに裏切られたと思うなら、
そうせざるを得ない事情が生じていて、
そんな事情については否定的な態度をとらざるをえないだろうか。
ではその悪い意味で期待を裏切られたように思われる事情とは、
どんなものがあるだろうか。
主義主張が昔とは正反対なら裏切られたと思うのが当然だろうし、
実際に不正行為などを行っているのが発覚してもそうは思うだろうが、
当人にしてみればそうなる必然的な成り行きがあれば、
今さらそんなふうに思われようと、
知ったことではないのかも知れず、
意外とそうなってしまった事情を
肯定的に捉えている場合もあるかも知れないし、
逆に裏切られたと思っている側が
いつまでもそんなことにこだわっているのは、
愚かなことだとでも思っているのだとすれば、
やはり昔とは立場が変わってしまったと解釈するしかないだろうか。
それをどう解釈しようと、
その人を取り巻く状況が変わり、
その変わってしまった状況に合わせて、
態度や言動も変えなければならない事情があるなら、
そんな事情を優先させるのが、
その人にとってはやるべきことだと思われるだろうし、
そうすることが妥当だと感じるのではないか。

そこで何を優先させるべきかは、
そこで何ができるかによっても変わってくるだろうし、
実際にその人がそうやって現在の立場を得たのなら、
良かれと思ってやったことだろうし、
それが人の期待を裏切ってまでやるようなことなのかは、
その人にとってはそうであり、
裏切られたと思う人にとってはそうではないのだろうが、
そこに当人と裏切られた人との認識の違いがあり、
そうすることによって得た立場というのが、
当人の行為を正当化する根拠であり、
そうしないと得られない立場であるなら、
それを得ようとするのならそうすべきとなるだろうし、
それが社会的な立場として価値があるなら、
社会の慣習や制度が当人の味方となるのではないか。
ではそのような立場とは何なのだろうか。
それは当人が若かりし頃、
抵抗や反抗の象徴として否定し批判していた立場となるだろうか。
そうなると割とわかりやすく、
ありふれた若気の至りについて
語っているに過ぎなくなってしまうだろうが、
では若い頃から体制に従順な人たちは、
終生そのままなのだろうか。
その可能性が高いのかも知れず、
歳を取ってから反抗的になる人をあまり見かけなければ、
現状に満足しているか、
あるいは不満があっても妥協を強いられているか、
どちらかといえば後者の方だろうが、
そうだとすれば現状に耐えている人が多いだろうし、
忍耐を強いられることに慣れ、
そうするのが当然だと思い、
逆に文句を言う人を抑える側にも回るだろうし、
そうやって協力して今ある社会体制を維持しようとするのではないか。
もしかしたらそれが事物の変化に逆らうことかも知れず、
時が経って時代が移り変わり、
人々の意識も変化しようとしているのを押しとどめるために、
頑なに社会の慣習や制度を守ろうとして、
反抗的な若者たちが社会規範から外れようとするのを非難し、
慣習や制度に従わせようとして、
何やら策を講じている現状があるのだろうか。
それとも若者の方から体制側に媚びているのだろうか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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