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彼の声

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彼の声 2017.1.23 「組織内の権力関係」

2017/01/24

人が守ろうとしているものが
必ずしも人を守ってくれるわけでもなさそうだが、
何を守ろうとしているかは人それぞれで異なるだろうし、
たとえ共通の何かがあろうと、
それに対する考え方も立場も異なれば、
守っている程度や度合いも
人それぞれで異なると捉えておくべきだろうか。
そういう意味で何らかの社会的な規範を守っているつもりでも、
その規範にも色々な種類や程度があるから、
立場や考え方の異なる人から見たら、
当人が守っているつもりであっても、
まったく守っていないように見えることもあるだろうか。
人の動作が他の人にどう見えているのかなんて、
そんなことを気にしだしたらきりのないところだろうが、
それがはっきりした違法行為でなくても、
その人にとって都合の悪いことをやられたら、
場合によっては許せないと思うだろうし、
またはっきりした違法行為であっても、
互いに利益を分かち合う共犯関係にある人にとっては、
頼もしいと思われる場合もあるだろうし、
さらに人が制度的に強制的に課される行為というのは、
その制度を介した権力関係によって強要されることになるわけで、
たとえそれを拒否することが合法であっても、
そこに権力関係がある限りはやらざるを得なくなる場合があり、
そういう面で世の中は法律だけで回っているわけではないだろうし、
法律の類いを守っているだけでは、
その法律によって自らが守られているとしても、
法律のあるなしに関わらず、
権力関係が災いして
自らを危機な状況に陥れることもあるのではないか。
そしてその権力関係が維持されるように、
権力にとって都合の良い決まりごとを
関係者に守らせようと仕向けてくるわけで、
その決まりごとを守っている限りは権力に楯突くことはできず、
権力に対する服従関係が継続していくことになり、
権力の言いなりになって
権力にとって都合良いことを行わなければならず、
それを拒否すれば権力から何らかの制裁を受けても
文句も言えない立場を堅持しなければならない。
たぶん世の中でうごめいている組織的な集団はみな、
その構成員と権力関係で繋がっていて、
集団内で権力を行使することで構成員を働かせ、
その集団の構成員である限りは、
何よりも組織の利害を優先させなければならず、
それが組織内での決まりごとの根本を占めていて、
それに従いながら構成員は動かなければならないわけだ。

たぶん個人としての人は、
そんな権力関係を強要してくる組織的な集団に
反感を抱いているのだろうし、
願わくば組織を相手にうまく立ち回って、
ひと泡吹かせてやりたいとも思っているだろうし、
またあこぎな人なら組織を支配して、
自分の都合のいいように操りたい
との野望を抱いている人もいるだろうし、
実際にそんな独裁的な支配体制を
組織内で築き上げた人もいるのかも知れないが、
組織に対して反感を抱くのも野望を抱くのも、
組織に対してそんな幻想を抱いている時点で、
すでに組織に取り込まれていることになってしまうのかも知れず、
何らかの形で組織に接触して関係を持てば、
当然そこに権力関係が介在してきて、
そのような力の行使に逆らっても従っても、
それが組織にとって利用価値があれば、
組織的に利用しようとするだろうし、
なければ放って置かれるだけで、
放って置かれたら面白くないだろうから、
組織に対抗する側も集団を作って組織的に反対運動でも起こせば、
それではすでに集団と集団の争いになって、
個人の立場など無視されてしまうだろうし、
それでも組織に個人の立場を反映させたければ、
組織全体を支配して独裁体制を築かなければならないかも知れず、
そうなると支配者個人の立場は
なるほど組織全体に反映させられるかも知れないが、
組織内の他の構成員の立場はないがしろにされてしまうだろうし、
その支配者自身も組織にとって利用価値がある間だけ
支配が許されているわけだから、
いったん邪魔になってくれば、
たちまち組織内で追い落とし工作が顕在化してくるだろうし、
そういう意味でも個人の意向よりは組織の論理が優先されるわけで、
個人による組織の支配といったところで、
その個人が組織の意向や論理を尊重する範囲内で
支配が成り立っているだけだから、
結局は条件さえ満たせば組織にとって
支配者が誰であっても構わないような事態も生じるわけで、
そうなった時点で支配者の個人的な立場も意向も、
組織の中では無視されていることになるのかも知れず、
そうなれば実質的には個人による組織の支配などないも同然で、
ただ支配者が支配しているような幻想を抱いているだけとなって、
いわゆる裸の王様的な役割を
担っているにすぎないことになるのかも知れないが、
そうだとすれば組織的な権力の行使というのは、
たとえ組織内の個人が行使する役割を担っているとしても、
それは組織全体の意向が反映された
権力の行使だと見なしておくのが妥当なのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
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