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彼の声 2017.1.11 「歴史の連続的な発展」

発行日:1/12

そこに至る成り行きが理解できなければ、
そうなるのは偶然の巡り合わせだとしか思えないが、
因果関係がはっきりしていたら
必然的な成り行きだと思われるだろうか。
そうなって当然のように思われる成り行きであっても、
後から思えばそう思われるだけで、
そうなる以前は思いもしなかったようなことが起これば、
後から調べて因果関係がはっきりとわかろうと、
それが起こったこと自体は、
何かの偶然としか思われないだろうし、
それが起こった後から考えた結果を、
起こる以前の未知の成り行きに当てはめようとすることは、
たぶん不正確になることは確実だろうし、
何かが起こる前から、
これから起こることの因果関係を予想しても、
それが当たるかどうかは、
起こる前の段階では何とも言えないのではないか。
もちろん天体の運行などは計算から予測できるし、
気象現象の予測も、
人工衛星から取り寄せた連続画像と気象予報士の経験と
スーパーコンピュータの計算などを組み合わせれば、
かなりの高確率で予測が可能なのだろうが、
世の中でこれから何が起こるかを予測するとなると、
まずは何が起こるかの何を特定できなければ、
ただ漠然としすぎているし、
社会の中では人や物や情報の動きや流れも
複雑怪奇に入り組んでいるし、
そこに人や集団の思惑や自然現象も加味すると、
計算量が計り知れないほど膨大になるだろうから、
量子コンピューターでも実現しない限りは、
今のところはそういう方向での予測は不可能なのではないか。
それでも景気予測や選挙予測などの特定の分野では
実際に予測が行われ、
それが当たったり外れたりすると、
結果がそれなりに分析されて、
そこで何やらもっともらしい理屈を用いて
もっともらしい因果関係が特定されたりして、
そのような結果を招いたのは当然の成り行きだったかのように
解説されてしまうわけで、
それで多くの人が納得してしまえば、
一件落着のような事態になってしまうわけだが、
果たしてそれで何がわかったのかと言えば、
すでに済んでしまったことがわかったのであり、
少なくともこれから起こることは何もわかっていない、
と見なしてもそれほど間違ってはいないと思われるのだが、
どうしても人はこれまで起こったことの延長上で何かが起こるはずだ、
という先入観にとらわれているのかも知れず、
それ以降に起こったことについても、
それまでの理屈を用いてそれまでの因果関係を当てはめて、
新たに起こった成り行きまでも説明してしまうわけだ。

そしてそれなりに説明できれば、
またもやそのような結果を招いたのは当然の成り行きのごとくに、
相も変わらずもっともらしく解説されてしまうわけだが、
なぜそれでそれなりに説得力のある説明になるのかと言えば、
人々が歴史の連続性を信じているからであり、
そこに過去から現在までに至る首尾一貫した物事の成り行きが
見出されているかのように思われるわけで、
だからこそ物事の連続した成り行きを実感できるわけだが、
それは相似的な錯覚なのかも知れず、
過去から現在までの間に起こった出来事の中から、
似たような傾向にある出来事をサンプリングして、
似ていない出来事は考慮に入れずに、
サンプリングした出来事だけをつなぎ合わせれば、
何やらそこに連続した事の成り行きを構成できるわけで、
それが説明者の都合や主張に合致するようなら、
もっともらしく歴史の連続性が実現され、
そのように連続した歴史の中で、
未来へ向かって発展しながら続いて行った先に、
崇高で高邁な目標や目的までが見出されてしまうと、
そこで当然のごとく歴史を担い、
その主人公として想定されるのは
言うまでもなく人類なのだろうから、
人類の目指すべき目的と言ったものが
浮かび上がってくるのかも知れないが、
その歴史の主人公として想定される人類とは何かと言えば、
どう考えても過去から現在を通って未来まで存在する誰もが、
その中に含まれてしまうのであり、
その連続した歴史の発展の先にある人類の目指すべき目的とやらが、
誰もがそれを真に受けて目指すべき目的なのかと言えば、
その目的の内容にもよるのだろうが、
現状の生活に支障をきたさない程度なら、
善意を装って目指しているふりくらいはできるかも知れないが、
その目的があまりにも馬鹿馬鹿しいものなら、
嘲笑の対象になる以前に正気を疑われそうで、
そこまで大げさなことを述べてしまう人は滅多にいないだろうが、
程度の差はまちまちであるとしても、
そういう目的論的な歴史の構成というのは、
その首尾一貫した連続性に
特定の理屈を用いた因果関係を当てはめやすいのだろうし、
そこに説明者の都合や主張も容易に反映させられて、
そうした利便性の高さが多くの人に好まれるところかも知れないが、
これからそうした説明では理解でないような現象や出来事などが
世の中で頻繁に見受けられるようになれば、
そこで歴史の連続が途切れたことになるのだろうが、
たぶん実感としてはそうはならないだろうし、
説明は常に起こった後からされるわけで、
しかも過去と少しでも似た傾向を見出しさえすれば、
そこに過去との連続性を設定できるわけで、
結局この先何が起ころうとも歴史の連続性は保たれ、
絶えずそこに目的が見出されてしまうのではないか。 

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