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彼の声 2017.1.10 「空疎な存在」

発行日:1/11

単なる経済的な貿易関係以外で、
国と国との間で何か問題が起きるとすれば、
お互いの主張する領土に重なっている土地があれば
領土紛争が起こり、
お互いがその土地に対する主権を譲らなければ、
交渉が平行線に終始するのはわかりきったことかも知れないが、
例えばその土地から産出される資源の獲得争いや
直接の武力衝突などのような、
それ以上関係が悪化するような出来事が起こらなければ
それだけのことで、
これまで通りの関係が維持される限りは、
取り立てて何がどうしたわけでもなく、
実際に平和な状態が維持されていれば、
一般人にとっては無関心な問題かも知れず、
別に政治問題として事を荒立てる必要もないことだろうが、
意図的な人気取り目的で
政治ショー仕立てのパフォーマンスを仕掛ける機運というのも、
何かのきっかけで生じることもあるらしく、
最近ロシアとの間でそれをやり、
見事に空振りに終わったような印象を振りまいていたようで、
だからと言って別にそれが
国内の政局に何か影響を及ぼすわけでもなさそうで、
では何のためのパフォーマンスだったのか、
今となっては謎なのかも知れず、
それに関していくらでも穿った見方や見解などは述べられそうだが、
素直に考えれば定期的にそういうことをやるのが、
現代的な政治のしきたりなのかも知れず、
確かその直後には首相がハワイの真珠湾まで出かけて行き、
太平洋戦争勃発の地で
アメリカの大統領と一緒に慰霊のパフォーマンスをやったわけだが、
それは昨年の日本で行われた主要国首脳会議の後に、
アメリカの大統領が原爆が投下された広島を訪問したことへの、
お返しの意味でもあると捉えておけば済むようなことなのだろうが、
そこでもそのようなパフォーマンスの歴史的な意義について、
何やらもっともらしく語りたい人は語るわけで、
そういう儀式的なパフォーマンスを定期的に行うことが、
国と国との友好関係を
政治的に確認し合っていることにもなるのだろうし、
実質的には何がどうしたわけでもないのだろうが、
そんな形式的な外交辞令を積み重ねることによってしか、
表現しようのない関係というのが、
国と国との関係であるとすれば、
実質的にはほとんど進展のなかったロシアとの領土交渉についても、
今後何やら具体的な進展があろうとなかろうと、
領土がどちらの国に帰属しようと、
その地域とは無関係な人にとっては何でもないことだろうし、
そこから何らかの意味や意義を引き出すのは
やめておいた方が良さそうだ。

また最近韓国で起きている従軍慰安婦像を撤去するしないの問題も、
日本が十億円拠出することで片がついたはずが、
どうも雲行きが怪しくなってきたようで、
うまく解決を図ったつもりが蒸し返されて、
怒り心頭というわけでもないのだろうが、
その手の政治的な交渉に終わりはないのかも知れず、
最良の解決策というものはないだろうし、
双方に不満が残ったままになるのは毎度のことで、
そもそもこれ見よがしに従軍慰安婦像を設置するというのも、
政治的なパフォーマンス以外の何物でもないわけだから、
そういう行為に実質的な意味や意義を感じる必要はないのだろうし、
そこから日本と韓国の関係の悪化を懸念するような
見方や見解などを述べられるのだが、
一応はいったんは政治決着が図られたわけだから、
それをまた破棄していくら蒸し返しても、
元の水準までは戻しようがなく、
今後も何かのきっかけで
蒸し返しや沈静化が繰り返されるのかも知れないが、
歴史的な事件の類いは時間の経過とともに
風化の一途を辿るのが普通だろうから、
沈静化の傾向の方が勝っていくのだろうし、
そういう意味でも
これ見よがしの政治的なパフォーマンスと言うのは、
一過性に終わるのが関の山で、
あまり持続性は期待できないだろうか。
それだけでなく国家的な行為が
人に何らかの感情を引き起こすようはことは、
現代的な政治の機能からすると、
もはやあまり期待されていないようにも思われるわけで、
ただ行政的な懸案を事務的に処理してくれれば、
それで済むに越したことはなく、
政治が人を感動させたいわけでもないし、
国を愛するとかいう抽象的でわけのわからぬ思想を
広めてほしいわけでもないし、
国旗や国歌はその手のパフォーマンスや儀式に必要だから、
用途がある限りは使われ続けるだろうが、
それらに何か実質的な意味や意義を担わせようとしても、
どう考えてもそれは幻想にしかならないだろうし、
むしろ暗黙の了解事項として
空疎で象徴的な観念の反映とでも捉えておいた方が、
理性的には納得できるわけで、
そもそも国家自体がそんな存在でしかないことを
周知徹底させた方が、
誰もが割り切って抵抗感なく
その手の儀式を受け入れるのではないか。
下手に美学的な意味や意義を担わせて、
実質的な感情を伴うように仕向けてしまうと、
人も集団も妙な勘違いを引き起こして、
後々こじれた惨劇をもたらしてしまうのかも知れない。 

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