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彼の声 2017.1.3 「成熟」

発行日:1/4

短期的にも長期的にも世の中の状況がどう変わろうと、
変わって行く途上においては、
人も集団も変化に対応しようとするだろうし、
そういう対応も変化する現象に含まれるわけだから、
結局のところは何が変化を主導しているのか、
はっきりとはわからないかも知れないのだが、
変化するきっかけというのが、
何らかの出来事や事件だと捉えるならば、
その出来事や事件への対応が変化そのものだと言えるのかも知れず、
社会全体を揺るがすような大事件の類いが起これば、
それをきっかけとしてそれ以降の世の中が、
以前とは様変わりしたと実感できるだろうか。
そういうわかりやすい変化がすべてではないのかも知れず、
例えば多くの人が変化を実感できないのに、
気づかないうちに世の中が様変わりしていて、
しかもその様変わりしていることにも、
多くの人が気づかない場合もあり得るだろうか。
たぶん大事件をきっかけとして変わるのと、
気づかないうちに変わるのとの間に、
様々な程度の差があり、
ある程度の人は気づくようなきっかけもあり、
ある程度の人は変わって行くのがわかるような現象というのが、
最もありがちな世の中の変化であり、
その程度の変化なら
人も集団も十分に対応が可能だということだろうか。
またその程度のことなら何も危機感を煽る必要もないし、
実際にそれなりに人も集団も
世の中の変化とともに変化して行く成り行きとなりそうだが、
どうしても危機感を煽りたい人は、
変化に対応できずに社会全体が深刻な状況に陥ると予言したいわけで、
このままでは大変なことになると力説するわけだが、
現状の世の中が誰の目にも安定しているように感じられている場合は、
どんなに証拠を挙げて力説したところで、
聞く耳を持つ人は少ないだろうし、
変化とは人や集団が変化に対応しようとすることから、
実際の変化が生じる部分もあるわけだから、
多くの人や集団が聞く耳を持たずに、
変化に対応しようとしなければ、
実際に大した変化も起こらないのかも知れず、
そういう面で世の中の安定度が高いと変化も起こりにくく、
現状維持を多くの人が望めば、
それだけ変化が起こりにくく、
仮に起こったとしても
最少限度の変化で済んでしまう場合もあり得るのではないか。

そうなると危機感を煽るような行為は、
比較的安定した社会では見当外れでしかないのかも知れないが、
そのような行為自体によって
社会変革を促したいという意図もあるのかも知れず、
多くの人たちが煽り文句を真に受けて、
煽動者たちと一緒になって騒ぎ立て、
それが社会変革を促すきっかけとなる大事件へと
発展することを期待しているのだろうが、
火のないところに煙は立たないわけで、
危機感を煽る対象が
本当に社会全体を揺るがすような事件に結びつくのかと言えば、
社会が安定している現状がそれを否定しているわけで、
誰の目にも明らかな深刻な矛盾や不条理などが
顕在化していない限りは、
社会全体を揺るがすような事態へは発展しないだろうし、
そういう意味でも安定した社会では
煽動者が仕掛ける民衆の怒り的な演出が不発に終わる可能性が高く、
実際に不発に終わるようなら、
それは社会が安定している証拠だとも言えるわけで、
いくら体制側の弾圧行為を強調しても、
例えばそれによって多数の死傷者が出ているとかの
事実がない限りは説得力を持たないわけで、
逆に体制側の弾圧や民衆の暴動によって
多数の死傷者が出るような社会は
安定しているとは言えないのだから、
煽動よって社会変革を引き起こそうとする煽動者の期待は、
はじめから不条理と表裏一体の困難を孕んでいるわけだ。
だから安易な煽動行為はやめろとか、
今どき大衆を動員したデモなど無効だとか言うつもりはなく、
煽動したい理由があるならやればいいし、
ある程度の人数を動員できるめどが立つなら、
デモでも抗議集会でもやっていればいいことでしかないわけだが、
ただそれらの運動が
昔のようには効果も成果も実感できないようなら、
世の中がそれだけ変化してきたことを実感させられるだろうし、
それに気づかないようなら、
気づきにくい世の中の変化を
実感できないということなのではないか。
要するにそれは煽動行為に世の中が対応してきたということであり、
ちょっとやそっとの煽動では揺るぎようのない
安定した社会となっていて、
そのような対応能力がついてきたということが、
世の中の変化を表しているのだろうし、
そのような変化を肯定的にとらえるなら、
昔よりは成熟した社会となってきたと言えるのかも知れないが、
それに対して社会変革を目指しているつもりになっている人たちも、
それなりの対応を迫られているのかも知れない。 

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