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彼の声 2017.1.2 「自己の存在感」

発行日:1/3

単に何かを知りたいと思うのは、
その何かが何なのかを知りたいと思うことでもあるわけだが、
それはただ漠然と状況を把握したいと思うことでもあるのかも知れず、
その状況というのが、
身の周りの状況からメディア的に捉えられそうな世間一般の状況まで、
思う度に様々な範囲で揺れ動いていて、
おおげさに範囲を広げれば
世界情勢とか宇宙論的な問題までありそうだが、
そういうところまで含めて知りたいことの範疇に入ってくると、
何かを知りたいと思うのは、
単純な知識欲とは少し傾向が違っているのかも知れず、
案外知りたい物事の中に
自分に関することが含まれていない可能性もなきにしもあらずで、
そんなことを思っている間は自分のことはすっかり忘れていて、
それを後でふと気づいたつもりなって、
なぜ自己から離れて利害も都合も忘れてそんなことを思うのか
不思議な感じがしてくるわけだが、
そんなふうに自分に関わりのないことを知りたいと思うのは、
すでに自己の存在とは無関係に世界が成り立っていて、
世の中も回っていることを十分に自覚しているからかも知れず、
自分の身の周りを少し離れただけで、
自己の存在を無視した世界が広がっていて、
そういう水準で把握される状況には、
少なくとも把握しようとする意識の中では、
自らの存在が抜け落ちているわけで、
しかも自らはそのことに気づいていないにもかかわらず、
別におかしいとは思わないし、
意識の中ではそれが当然のことのようにも思われていて、
何も不自然には思わないわけだが、
その客観的な認識に至りたいとでも思えるような、
状況を把握しようとする動作には、
私利私欲を離れた欲求という矛盾した意味内容を
付与したくなるわけで、
そんなところにも自分の価値観が
影響を及ぼしているような気もしないではないが、
自らとは無関係に思えるところに
自らの価値観に基づいた状況把握のための分析を施すにしても、
たぶんそれは自らの力が及ばない範囲であり、
そのような動作自体には
何の得にもならないような面も含まれているだろうし、
ただ勝手に思考を巡らせているだけなのかも知れないが、
普通に考えてみても、
日頃メディアからもたらされるニュースなどの情報は、
ほぼすべてがそんな類いでしかないわけだから、
そういうものに私利私欲を当てはめようとすると
かえって不自然であり、
おかしく感じられるのではないか。

もちろんその私利私欲の延長上に国利国益があるとなると、
さらに妄想的な論理の飛躍が
介在しているようにも思われてくるわけだが、
その何かを知りたいと思うだけではなく、
知ったことを自分のために役立てたいと思ったり、
そこから飛躍して国家のためにも役立てたいと思うのだろうが、
知ったことがすぐに役立つと思い込むのも、
何か短絡的な思考形態かも知れず、
それは役立つことを知りたいという欲求から生じた発想であり、
特定の目的に絞り込まれた知識欲だろうし、
ただ漠然と状況を把握したいと欲することから
だいぶ離れた心理作用になるから、
それだけ強度があり制御され制限を伴った動作であることは確かで、
その一方で自由度を失い範囲も狭められ、
何か窮屈な印象を受けるのだが、
やはり知ろうとする人の立場や境遇によっては、
そのような動作を強いられる成り行きもあるのかも知れず、
それが有効に機能するような環境の中で
生きている人もいるのかも知れないが、
そんな人であっても年がら年中
そんなことばかり思っているわけでもないだろうし、
何かのきっかけでふと私利私欲や国利国益を離れたところで
状況を把握したいと思うような時も訪れるのではないか。
そしてそのような時こそが労働から解放された時かも知れず、
目の前にぶら下がったにんじんがなくなったり、
自らを誘導するくびきが外れた時であり、
逆に言えば人は労働に縛られている度合いが強まるほど、
焦点の絞り込みから生じる視野狭窄も強くなり、
そこから強固な目的意識も生まれて、
短絡的な思考形態に陥ろうと何とも思わなくなるだろうし、
要するに心身ともに余裕がなくなってくるわけだろうが、
余裕がなくなってくるのは何も労働に限ったことではないだろうし、
周囲から圧迫感を感じるようになれば、
自然と余裕がなくなってきて、
その結果短絡的な思考に陥りやすくなって、
中には隣国との外交的な緊張の高まりに呼応して、
勇ましいことをがなりたてる人たちまでいるわけで、
それが気のせいであろうとなかろうと、
何かしらそういう実感が湧いてくるのだろうから、
そういう実感が世界と自己を結びつけているとも言えるわけだが、
現実に堅い絆で結びついているかどうかはともかく、
そんな結びつきの中でしか自らの存在を実感できないとすれば、
自己の存在を実感するには
妄想的な論理の飛躍の介在が必要不可欠だと言えるだろうか。
もちろんそんなおおげさなことばかりではないだろうし、
中には勇ましいがなりたてを必要としないような
存在の仕方もあるのだろう。 

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