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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.10.24 「21世紀の娯楽」

2015/10/25

特定の誰かの意志ではなく、
そのような方向に行くしないような状況の推移があり、
そんな流れで物事が決まってしまう成り行きがあるのかもしれず、
そのような経緯の結果から見れば、
その何らかの行為に関する責任者に当たる役職の人物の意志で、
それが行われたこととされ、
その人物の業績として称えられたり、
否定的な評価であればけなされたりするわけだ。
それが何を意味するだろうか。
そのようにして特定の人物の業績が作られ、
確かにその時その場所で何かをやったことになるわけか。
911の同時多発テロの時は、
アルカイダのテロリストたちが旅客機を乗っ取って、
ワールドトレードセンターなどの建物に自爆攻撃を仕掛けたわけだが、
それは21世紀の幕開けを象徴する出来事であり、
その後アフガニスタンやイラクで戦争となって、
そこで生じた混迷が今も続いている状況だろうか。
それ以前も湾岸戦争やイラン・イラク戦争などがあって、
イスラエルの周辺では
その建国から絶えず武力衝突が繰り返されてきた経緯もあるわけで、
それらの紛争における死傷者の累計は911どころではなく、
十数年前にアメリカで起きた同時多発テロは、
あくまでも象徴的な意味合いしかないだろうか。
当時はこれから国と国の戦争ではなく、
国と国際テロ組織との戦争だとまことしやかに囁かれ、
これこそが戦争の新しい局面であり、
今までとは違う時代の幕開けだとされたわけだが、
その後は国際テロ組織のアルカイダのテロが
全世界に広がったわけではなく、
ほとんどは紛争地帯やその周辺へと封じ込まれているようで、
忘れた頃に散発的に起こる程度で、
平和な地域で大した被害は出ていない状況なのだろうが、
そんな現状をどう捉えたらいいだろうか。
対テロの封じ込めがある程度は功を奏していて、
少なくとも欧米諸国ではほとんど被害を免れている
と解釈しておけばいいわけか。
懸念された超大国アメリカの没落も、
それほど急激に衰えているわけではないし、
新たに台頭してきた中国のGDPがアメリカを上回るようになれば、
また違った状況になるかもしれないが、
未だに世界情勢は国家を抜きに語るわけにはいかず、
大国の覇権争いとして
今まで通りの歴史の延長上で語るしかないだろうか。
だが商品そのものがアメリカで中心的に作られているわけではなく、
下請けに出されて中国やその他のアジア諸国や、
隣国のメキシコなどで作られている現状があり、
製造業という点ではすでにアメリカは空洞化していて、
情報産業や金融業などで世界に中心的な地位を占めているわけで、
それが果たしてアメリカの没落を意味するのか、
それとも知的な情報分野や金融分野を握っていれば、
世界の中心として君臨していられるのか、
その辺がよくわからないところではある。

その情報分野で優位に立とうとして、
中国が官民一体となってネットからハッキングして、
アメリカの企業や研究機関から情報を盗もうとしているらしいが、
そんなことをやっているうちは、
別にアメリカに戦争を仕掛けて叩き潰そうというわけではなく、
経済的な利益が目的である限りは、
戦争という選択肢はありえないだろうし、
前世紀の世界大戦期の場合は
侵略戦争をやっていたから全面戦争に突入したわけで、
それと21世紀の現状は大きく異なっていて、
主要各国はともに植民地を獲得しようとしているわけではないし、
今のところは国と国との全面戦争など
ありえない状況なのかもしれない。
では世界的に原理主義勢力などが、
対立を煽って敵を作ろうとしている原因はなんなのだろうか。
やはり敵と味方との差異から利益を出そうとしているわけか。
何かをやるには協力関係と敵対関係が必要で、
仲間たちと一緒に敵と戦うことが、
人や組織の行為そのもので、
社会的にはそれしかやることがないのだろうか。
でもそれでは少年漫画の世界と変わらなくなって、
単純極まりない理屈に支配された世界の捉え方になってしまうが、
人や組織が行う社会的な行為としては、
他にどんなものがあるだろうか。
その戦っているところを見せて
利益を得ようとするのが少年漫画の世界で、
マスメディア全般が
その見せる行為から利益を得ようとしているわけで、
人々が興味を持つような現象や行為を見せようとするか、
それについて語るかして、
そのような見せる行為を通して利益を出そうとしてくる。
あとは人々が必要とする物や情報を生産して売ることによって
利益を出すやり方があるが、
他にどんな行為があるだろうか。
趣味や娯楽などの消費するだけの行為があるが、
消費するには他で利益を出さなければならず、
その得た利益を利用して消費するわけだが、
そのような利益を出そうとする行為の結果が、
その人や組織の業績となって、
メディアによって評価の対象となるだろうし、
その行為や結果について
あれこれ肯定されたり否定されたりするのだろうが、
そのような評価自体も政治的に利用されて、
否定的な評価を下すことで、
評価の対象となる人物や組織を攻撃したい人たちも多く、
それが単純化すると罵声を浴びせたり誹謗中傷を行って、
結局はそうやって対立を煽って戦いに持ち込みたいわけで、
なんとか他の余分で迂回的な過程をなるべく省いて、
対立そのものを鮮明化したいようで、
そうやって肯定か否定のどちらかの立場に至りたいわけだ。
そして否定すべき対象を攻撃したいのだろうが、
果たしてそれが本当に否定すべき対象なのかどうか。
あまりにも性急に否定的な判断に至りたいらしく、
ひたすら否定し罵声を浴びせ誹謗中傷することが、
それを行っている自らの自己アピールになるとでも
勘違いしているのかもしれないが、
そうやって自ら墓穴を掘っているように感じられ、
それの究極の形が自爆テロとなるのかもしれず、
そこから判断すると
21世紀の攻撃形態を象徴しているのが自爆テロであり、
それはやはり911の同時多発テロに
端を発しているような気がしてならない。
敵と対立したいだけでそれが目的化すると、
敵と見なした対象への誹謗中傷しか眼中になく、
それが娯楽としても機能しているかもしれず、
誰かを誹謗中傷することが
楽しみとなっている傾向もあるのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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