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彼の声

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彼の声 2015.10.20 「想像力」

2015/10/21

何もなくても何かありそうに思えるとき、
ありそうな何かを想像しながら、
そこに浅はかな知識でも付け加えると、
何らかの偏見でも芽生えてくるだろうか。
策略というのは大いにありそうだが、
策を弄しても空振りに終われば、
初めから策略などなかった方がいいということになり、
空想の中では何か策略のようなことを考えていても、
それを実行に移して成果を上げるのは大変なことで、
それに関わる様々な方面との協力関係がないとうまくいかないだろうし、
一朝一夕にそんな関係が築けるわけでもなく、
そういうところでフィクションと現実とは違いがあるだろうが、
映画などの大衆娯楽としてフィクションを成り立たせるにも、
それを制作するにはやはり膨大な費用と時間を費やして、
おびただしい数の人を動員しないと作れないわけだから、
映画の中のフィクションとそれを作っている現実の作業との間に、
何らかの関連があるにしても、
フィクションは現実の作業の一部を映像として見せているだけで、
観客には見せられない作業過程の方が、
圧倒的に多い分量となるのだろうし、
その部分に制作者たちの策略が隠されているわけだ。
また想像を働かせてそれを語るとなると、
生半可な知識量と感性では通り一遍のことしか語れないかもしれず、
あまり説得力のない話となってしまいそうだが、
それにも世の中に広まっている語りの定型というのがあるかもしれず、
物語のあらすじについてネタバレしない程度に説明して、
監督や俳優の過去作に触れ、
また彼らの人柄や技量などを語れば、
何か語っているように思われるかもしれず、
あとは作品の内容について
批判や賞賛できる点でも付け加えればいいだろうか。
映画に限らず
何か人によって作られたり演じられる物事について語ろうとすると、
その人たちの意図や思惑を想像しながら、
そこにどのような策略が張り巡らされているか考えてしまうわけで、
彼らの真意というのを勝手に設定してしまいがちになる。
確かにTPPを推進するアメリカ人はアメリカの国益を考え、
日本人も日本の国益を考えているわけだが、
それを批判するアメリカ人はアメリカの国益が損なわれると主張し、
日本人も日本の国益が損なわれると主張するわけで、
さらに日米ともに大企業を利する一方で、
労働者が割りを食うと批判する人たちもいる。
そんな風に様々な人たちが様々な立場から、
その協定を推進したり擁護したり批判したり非難するわけだが、
それについて語るには
やはりそれらの人たちの意図や思惑を想像しながら、
そこに何らかの陰謀や策略が想定されるとすれば、
それについても考えたほうがいいだろうか。

実際にそのようなものがあるとしても、
それについて語るには想像の範囲内でしか語れず、
交渉に参加した当事者たちの思惑も、
国ごとに微妙なズレや違いがあるだろうし、
一概には言えない部分のほうが多いように思われ、
たぶん真相はこれから協定が発動した後に起こる変化が
それを物語るだろうし、
その変化によってそれが悪い方向での変化なら、
それなりに対処しなければならないことも出てくるだろうし、
良い方向での変化であれば、
その協定が利益をもたらしたことになるのではないか。
そしてそれが後戻りができないような悪い方向での変化であれば、
それを推進した人たちや
政党や政府の責任が問われることとなるだろうか。
具体的に選挙で敗北して
政権交代ということになればわかりやすいだろうが、
そうはならずにうやむやのままに済んでしまうなら、
別にそれでも構わないと国民が判断したことになり、
結果的に無責任体制が温存されて、
政治的な無関心に拍車がかかることになるかもしれないが、
それならそれでTPPもその程度のことで、
国民の意識の中では大したことではなくなるかもしれない。
またそれは日本だけの問題ではなく、
その協定を締結する各国の国内事情も反映されるだろうから、
今後どうなるか今のところなんとも言えず、
現状ではわからない面の方が多く、
賛成や反対などの態度を決めるような時期ではないのかもしれない。
だから世論調査で賛成が反対を大きく上回っているとしたら、
それは政府とメディアの宣伝効果かもしれず、
まだ何も結果が出ていないうちから、
期待感を込めて賛成している人が多いとしても、
それがどうしたわけでもなく、
それこそ国民の多くが賛成しているという政治宣伝でしかないわけで、
そういう空気に流されて内閣を支持するのは愚かなことだろうか。
別に愚かではなく、
世論調査自体がそういうものでしかないと受け止めるべきで、
世論調査の結果に一喜一憂することこそが愚かなのであり、
政府に批判的な人たちは
世論調査で内閣支持率が下がって不支持率が上がると、
すぐにそら見たことかと政府に対する批判のトーンを上げるわけだが、
自分たちにとって都合の良い時だけ
世論調査の結果を信じてそれを利用するのも、
やはり愚かとしか言いようがなく、
それはメディアにいいように振り回されて踊らされるようなもので、
結局今回のように内閣支持率がわずかでも上がれば意気消沈して、
これは何かの陰謀であって、
マスメディアと政府がグルになって、
情報を操作しているなどと妄想を抱いしてしまうかもしれず、
そこに悪だくみのような策略を空想して
偏見を助長してしまうだろうか。
そこまで妄想してしまう人は少数派なのかもしれないが、
失業者の増加や景気の悪化などの兆候や結果が出たら、
政府を批判するぐらいが無難なところかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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