文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.10.17 「政治的な暴挙」

2015/10/18

幻想を抱くのは勝手だが、
別に幻想を抱かずにはいられないというわけではなく、
現実の世界の中で何がどうなっているとも思えず、
相変わらず代わり映えのしない状況としか思えず、
それがまぎれもない実感であり、
現実に起こっていること以外は何も起こらない現状に、
がっかりしているわけでもないのだろうが、
では世の中がどうなってほしいのかといえば、
特に何か目指すべき理想があるわけではなく、
どんな幻想を抱いたところで虚しいだけかもしれないが、
それでも結局は世の中の現実に幻滅して、
何かしら幻想を抱いてそれを追い求めているのだろうか。
たぶん現実離れしたことを思い描いているのかもしれず、
それが実現不可能であることがわかっていながら、
あえてそんなことを思い描いてしまうのは、
やはり世の中が矛盾やごまかしに満ちていて、
しかもそれがないと社会が成り立たない現実があるから、
人々は矛盾やごまかしのない
理想的な社会の実現を目指すのかもしれないが、
それが実現不可能なありえない幻想だとしたら、
諦めた方がいいのだろうか。
たぶん諦められないから、
多くの人たちが政府のやっていることに抗議して、
反対運動をやっているのではないか。
矛盾やごまかしを前提とした社会の中で生きていながら、
絶えずそれに突き当たっては幻滅してしまう現状に嫌気がさして、
そのような現実が一向に改まらないことに苛立ち、
政治家に対して罵詈雑言を浴びせる人も多く、
そんな風潮がある一方で、
体制翼賛的な勢力が相変わらず各方面ではびこっていて、
社会に根深く浸透しているから、
矛盾とごまかしに満ちた現状が
なかなか改まらないと思われてしまうわけで、
そう考えた方が話のつじつまが合いそうなのだが、
つじつまを合わせようとすることが、
現状の現状たる所以を見えなくしているのかもしれず、
むしろ誰もがつじつまの合わないようなことをやっている現状があり、
世の中に矛盾やごまかしがある限りは
つじつまなど合わなくて当たり前で、
しかも矛盾やごまかしがないと
世の中が回っていかない現実があるのではないか。
そしてつじつまが合わないことを利用して利益を出すのが、
資本主義市場経済なのだろうから、
つじつまが合わないことをごまかして、
矛盾を未来へと先送りすることでしか、
現状の制度は成り立たないわけで、
それが人々につじつまの合う理想的な社会を幻想させ、
その実現へと向かわせるのではないか。

とりあえず現状のままで構わないということではなく、
体制側でも反体制側でも現状の改革を訴えていて、
その改革のやり方に相違があるだけで、
世の中の矛盾やごまかしをなくして、
つじつまを合わせたいのは誰もが思うところだろうか。
だが物事のある一面だけを捉えて、
その方面の不具合を是正したところで、
それでうまくいくはずがなく、
そうやればまた別の方面で
不具合が発生してしまうのはよくあることで、
改革をやる側にしてみれば、
それによってその方面の状況が改善したと成果を強調するわけだが、
それを批判する側は、
それをやったことで別の方面で不具合が生じて、
それでは改革ではなく改悪だと主張するわけで、
あらゆる方面で事態が改善することなどありえず、
何かをやればそれによって
良くなる面と悪くなる面の両方が生じるわけで、
改革をやる側は良くなる面を強調して、
それに反対する側は悪くなる面を強調して批判するわけだから、
結局は双方の宣伝合戦の様相を呈して、
そのどちらを信用するかは判断の分かれるところではあるのだろうが、
それが政治的な駆け引きとなると、
世論調査や選挙の結果から判断するしかない。
そして結果が出てそのように判断されたとしても、
本当にその判断が正しいかどうかはわからず、
わかるのは何やら改革のようなことが行われ、
それについて世論が何らかの評価を下したということだけで、
それについても結果を肯定する人と否定し批判する人に
分かれるのではないか。
実態としてはそのような改革によって
利益を得たと感じた人が多数を占めれば、
肯定的な評価につながり、
それによって損害を被ったと感じた人が多数を占めれば、
否定的な評価につながり、
どちらとも思わない人が多数を占めれば、
はっきりしない曖昧な評価につながるのかもしれないが、
それも宣伝効果による面も大きいのかもしれず、
マスメディアの報じ方によって人々の感じ方も左右され、
実際に直接利益を得たり損害を被ったように感じる人はむしろ少数派で、
大部分はメディアが醸し出す空気に感染してしまい、
その雰囲気に流されて何となく
肯定的に感じたり否定的に感じたりするだけで、
本当に身に浸みて感じる人は少ないのかもしれない。
そして民主的な政治環境で政治家ができることは、
その程度のことでしかありえないのかもしれず、
民意を無視する強権的なやり方が
それほどまかり通ることはないのだろうが、
それを批判する側が民意を無視した暴挙だと非難するのが
常套句化しているのは否めないところだが、
果たしてそれが真の意味で暴挙なのかどうか、
これからの世論調査や選挙の結果で明らかになるだろうか。

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創刊日:2001-03-26  
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