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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.10.5 「終わりなき世界」

2015/10/06

今や世界は慢性的な内戦地域と平和な地域とに分かれている。
昔からそうだったかもしれないが、
内戦地域ではいつ果てるともなく戦闘が続いていて、
そこへ絶えず武器が供給される一方で、
難民も大量に発生し、
事態は混迷の一途をたどりながら、
収束する見通しが立っていないようだ。
今のところは和平へと導こうとする機運が生まれず、
ただ闇雲にやっているわけではないのだろうが、
アメリカやロシアやEU諸国などが、
まるで害虫駆除のように空爆を繰り返しているだけだろうか。
とりあえず内戦地域から平和な地域へと
戦闘が拡大する気配はないようだが、
平和な地域でもテロの危険が高まっていて、
忘れた頃に何かが起こる程度には、
世界各地でテロが起こっていることは確かだ。
たぶんテロがなくなるめども立っていないだろうし、
完全に世の中にテロを起こす武装組織が定着してしまった感もある。
武装組織の間でも対立があるようで、
国際テロ組織のアルカイダはイスラム国を非難していたりして、
それに加えて昔からやっているヒズボラやハマスなどもあるのだから、
それらの武装組織に資金を提供している国や企業などもありそうで、
要するに戦争がビジネスとして機能していて、
仕事として成り立っている限りはなくならないだろうし、
軍需産業などがそこから利益を得ているわけだから、
もはやそのような戦闘行為が
必要悪として存在していると言えるだろうか。
悪でも善でもなく、
ただ戦争が終わる気配がないということでしかないのかもしれず、
いったんやり始めたらあとは勝敗がつくまではやらざるをえず、
しかも勝敗がつくほどには戦っている双方ともに決め手を欠き、
もはやだらだらと延々と続いてゆくしかないのかもしれない。
そしてそれが何を意味するわけでもなく、
到達すべき目標や目的が見えてこないような
様相を呈しているのだろうし、
それだけ世界的にこれといって明確な政治的な理念がなく、
何をどうしたらいいのか
わからない状況となっているのかもしれないが、
それでも金儲けの営みが絶えることはないようで、
残っている目的や目標は結局それだけなのだろうか。
だがそれだけのために生きていると気持ちも心も荒んでくるから、
結果として内戦地域では戦闘が絶えず、
平和な地域では犯罪が絶えないことになるのだろうか。
少なくともそこに至る経緯や成り行きがあるだろうし、
それを無視して物事を単純化して、
心の問題と捉えるのは粗雑すぎる考え方だろうが、
全てを資本主義のせいだとしても、
それによって世の中が成り立っているのだから、
それもどうしようのもないことなのだろうし、
やはり解決の糸口も出口も見えてこないような状況なのだろうか。

それについて考えようとすると、
どうしても理由や原因を探そうしてしまうわけだが、
それがないなんてことがあり得るだろうか。
アフガニスタンにしてもシリアやイラクにしても、
内戦に至った理由や原因がはっきりしているわけで、
そんなことはわかりきっているのかもしれないが、
では内戦が終わらない理由や原因はなんなのか。
大国が軍事介入して事をこじらせてしまったのだろうか。
でも軍事介入する理由や原因もあったわけで、
そうなってしまった理由や原因などいくらでも特定できそうだが、
それをいくら探してみても、
現状を変えることはできないのだろうか。
それとこれとは違うわけで、
ただそれについて語るには
そうなった理由や原因を指摘しなければならなくなり、
そうすることによって、
それについて語ることができるわけだが、
語ったからといってそれをどうすることもできない。
それでも一応はこれからどうすべきか提言することはできるわけで、
たぶんそんな提言や指摘も
いくらでもなされているのかもしれないが、
現状では一向にそれが改まることはなく、
今後ともそんな状態が続くなら、
そんな提言も指摘も無効だと言えるだろうか。
結局は理由や原因の探求も、
それを改善するための提言や指摘も、
全ては現状の分析から生じていて、
現状なしにはありえないわけで、
現状に依存することで導き出された答えの類いなのだろうから、
現状から離脱することはできないわけで、
もちろん離脱する必要もないわけだが、
現状の中で行為し動作している人たちができることは、
現状の中で戦うか現状から逃げるかのどちらかしかなく、
戦っている人たちは日々戦闘の最中だろうし、
そこから逃げる人たちは難民となって
安全地帯を目指して移動中のわけで、
それも現状に対する解決法であり答えなのだろう。
全ては現状の中でつながっていて、
それが現状を表しているわけだが、
そんな現状を変えるにはどうすればいいだろうか。
答えはすでに出ている。
現状を分析してそこに至った理由や原因を導き出して、
これからどうすればいいか
提言したり指摘する人々やメディアが一方にいて、
和平の可能性を探る政治家や国家も一方にはいるだろうし、
また現地で戦っている武装集団がいて、
それを空爆する大国があり、
そして逃げまどう人たちが難民となって国外へと流出し続けていて、
さらにそれらの現象を傍観している人々がいるわけか。
中には被災した人たちの支援活動をしている人たちもいるわけで、
そんな活動に資金提供をしている人や団体もあるわけだが、
そんな現状を前にして、
テロに屈しないなどと言い放ってみても、
何の意味もないことは確かなのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
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