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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.9.24 「因果応報」

2015/09/25

因果応報を感じるとしたらそれはどんな時なのだろうか。
良い行いも悪い行いも、
それがもとで受ける良い報いも悪い報いも、
何もしないよりはマシかもしれないし、
何の報いもないよりはマシかもしれないが、
そのどれもありうることなのかもしれない。
良かれと思ってやったことが結果的にひどい結果をもたらしたり、
後で悔やむようなひどいことをやってしまったと思ったのに、
なぜかうまくいってしまう場合や、
何をやっても何の報いもなく無視され続け、
何もしていないのにひどい目に遭ったり、
たまたま行いに釣り合った相応の報いを受ければ、
因果応報を実感できるかもしれないが、
たぶん皮肉な結果がもたらされた方が、
無関係な傍観者にとっては愉快なのだろう。
何か狐につままれたような感覚に陥って、
唖然とするような結果がもたらされて欲しいのではないか。
しかし思いがけない結果を期待するとなると、
結局のところ、
何がどうなって欲しいのかわからなくなるのではないか。
要するに結果などどうでもいいことになりはしないか。
たぶんそうなのだろうが、
とりあえず愉快な状況となって欲しいのかもしれず、
おもしろい出来事に遭遇してみたいだろうか。
でもそうなるとどうでもいいとはいかず、
不快な出来事や結果を受け入れ難くなるのではないか。
受け入れなくても忘れてしまうだろうか。
つい先日まで安保法案に強硬に反対していた人たちは、
結局は数の力で押し切られて、
法案が成立してしまった事実を忘れようがないだろうが、
それ以外の大半の人たちはさっさと忘れてしまうのではないか。
そしてこれからも政治的な無関心が世の中に蔓延して、
政党や政治家が何をやろうと何を言おうと、
どうでもよくなっていくのかもしれず、
ではそうなると政権を握っている与党のやりたい放題かといえば、
そうとも言えず、
国内外の政治や経済の情勢に振り回され、
国内では経済界や官僚機構の意向には逆らえず、
国際的にはアメリカやその他の関係各国からの
要請や要求を無下には断れず、
そのような力関係の中で、
やれることは自ずから決まってしまうのではないか。
そしてそんな政治を支持する人たちは、
政権がさも肯定的なことをやっているように装わなければならず、
理屈や屁理屈をこねくりかえして、
政権がやっていることと、
それを支持している自分たちの存在を正当化しなければならず、
そんな正当化の言説と宣伝文句を駆使しながら、
メディア上であることないことを喧伝しまくる一方で、
政権に反対する人や政治勢力を無視し、
無視できなくなると否定し罵倒し続けるのかもしれない。
それで政権は安泰なのだろうか。
それは国内外の意向や要請や要求に応え続ければ、
長続きするかもしれないが、
応えられなくなれば案外簡単に終わってしまうかもしれない。

では果たして応えられなくなる時がやってくるのだろうか。
それは反対勢力や人々による抵抗運動が盛り上がるか否かが
鍵となってくるだろうか。
それ以前に経済情勢が悪化すれば、
それを政権のせいにして、
それらの運動が活況を呈するようになるのかもしれず、
後は可能性は低いだろうがまた原発事故が起こったり、
すでに起こった原発の事故処理の不手際から、
放射線が大量に漏れ出したり、
汚染地域で人が大量に死に始めたり、
あるいは自衛隊が南スーダンあたりに派遣されて、
隊員が戦闘に巻き込まれて大量に死傷したりすれば、
政権に対する非難の声が高まってくるだろうが、
結局はそのようなネガティヴ要因が出ない限りは、
政権に対する批判も大して盛り上がらないかもしれず、
何か悪いことが起これば、
すぐに政権を批判者している人たちが、
それこそこれまでにしてきた悪事に対する
因果応報だと色めき立つわけだが、
何も起こらなければ、
これまで通りの同じような批判をひたすら繰り返すばかりで、
そんな紋切り型の批判が人々を飽きさせ、
これまでにしてきた数々の悪事も
さっさと忘れられてしまうかもしれない。
要するに何かが起こらない限りはどうにもならならいような、
他力本願的な状況なのだとすれば、
例えば数年前の大地震と福島の原発事故が
その何かだったのかもしれず、
さらにさかのぼれば911の同時多発テロもそうなのだろうし、
その何かが起こったおかげで民主党政権はあっけなく崩壊し、
アフガニスタンやイラクの反米的な政権も崩壊したわけだが、
そうなると陰謀論者がそれらの出来事を、
結果的にそれによって得をした側の陰謀だと喧伝し始めるわけだ。
果たして今後それらに類似した出来事が起こるだろうか。
陰謀論的にはすでに反米的な政権がくつがえったわけだから、
何も起こらないかもしれないが、
その反米的な政権をもたらした出来事が起こるかもしれず、
それはすでに起こっている最中かもしれず、
それは経済情勢や国の財政状態の悪化であったり、
中東やアフリカでの内戦の泥沼化から戦線が次第に拡大して、
第三次世界大戦へと至るかもしれない。
それらは全てネガティヴ要因でしかないから、
決して愉快な状況にはならないだろうが、
たぶん第三次世界大戦のような劇的な出来事は起こらないかもしれず、
経済情勢も国の財政状態も紛争地域の内戦も、
ただ慢性的にだらだらと
少し良くなったり悪くなったりしながら小康状態を保ち、
延々といつ果てるでもなく同じような状態が続いてゆき、
はっきりした解決には至らずに、
やはりそれらも人々に飽きられて、
忘れられてしまうような気がするのだが、
どうも現状は世界的に因果応報からは程遠い状況なのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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