文学

彼の声

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彼の声 2015.8.18 「現状の困難」

2015/08/19

意識の中では時間が止まっているのだろうか。
そういう人も中にはいるのかもしれないが、
止まっているのは時間ではなく固定観念に囚われた意識の方か。
人々は何に支配されているつもりになっているのか。
固定観念に支配されているとは思っていないのだろうが、
過去に囚われた固定観念から脱却するのは容易なことではないらしい。
おそらく人心が一新されなければならないだろうが、
現状でそれは無理らしく、
過去に囚われた人たちが幅を利かせているようで、
しかも自分たちが護持している思想を
若い人たちにも受け継いでもらいたいらしく、
そんな人たちの宣伝活動の成果なのか、
すでに多くの人たちに受け継がれているようで、
ネット上でそんな人たちが結構蔓延っている現状があるようだ。
それは鬱陶しいことかもしれないが、
国家が延命するにはそういう人たちの存在と活動が欠かせないだろうか。
彼らは形式的な行政機としての国家ではなく、
国民の思想的な統一を目指しているわけで、
国民が一丸となって国家を盛り立てていかないと
気が済まないような思想に凝り固まっている。
そしてそれは見せかけの姿に過ぎず、
実際には国家の形骸化が進行中で、
その形骸化に危機感を抱いている人たちが、
昔ながらの国粋主義に凝り固まって、
国家を盛り立てるために
国民の団結を呼び掛けているのが実情だろうか。
それが単なる時代錯誤なのか、
あるいは結構有効に機能しているのか、
現状ではよくわからないが、
日々ネット上で隣国との対立を煽りながら
反日勢力を罵倒して気勢をあげているわけだ。
しかし国家の形骸化とはなんなのだろうか。
実際にはどういう風に形骸化が進んでいるのだろうか。
それはただ単に人の意識の問題で、
世界中の人々がネットで繋がっていて、
言葉の壁はあるものの、
それほど国の違いを意識しなくなったのではないか。
また大企業が国境を越えて活動しているから、
国内だけでは事業が成り立たないのはもちろんのこと、
国内事情だけでなく世界情勢の影響を直接受けやすくなっていて、
昔の東西冷戦時代とは異なって、
資本主義市場経済が世界全体を覆っているから、
思想的な壁が取り払われて、
政治制度の違いがあるにしても、
世界各国が政治の力では経済を制御しづらくなりつつあり、
政治の力が経済に対して相対的に弱まっているから、
国ごとの差異がなくなってきているのではないか。
要するに世界中で政治が経済に依存していて、
それは昔からそうだったのだが、
昔の社会主義国のように、
暴力的に経済の制度を変えることができなくなってきたわけで、
自国だけでは経済が成り立たないのは昔からそうだったのだが、
それがより鮮明になってきて、
国民の間に政治の限界が知れ渡ってきたわけで、
そういう認識が政治の形骸化の延長としての
国家の形骸化が意識され始めたのではないか。

結局一国だけの政治ではどうにもならないから、
アメリカがTPPで、
また中国がAIBBで国同士の連携を模索し始めたわけで、
それ以前にヨーロッパはEUで
一つにまとまることを模索しているわけで、
またロシアは旧ソ連の国々との連携を模索しているわけだ。
それはなんとか政治の力で経済を制御しようとする表れなのだろうが、
現状ではどれもうまくいっていない現状があるわけで、
それは政治力の低下とその延長上で、
各国の国力の低下を象徴する現象なのかもしれず、
今後ますますその傾向が強まっていく可能性は高いのだろうか。
それは巨大企業の税金逃れが問題視されていることからも伺えるわけで、
なんとかそれらの企業に適切な課税をして、
国の財政状態を健全化させたいのだろうし、
また自由主義経済の進展から生じる貧富の格差の増大を是正しないと、
国民の間で不満がますます高まり、
国家を信用しようとしなくなるかもしれず、
放置すればそういう方面でも
国家の形骸化が進んでいってしまうのではないか。
しかし国自体が経済に依存していることは明らかであるわけだから、
企業活動を活発化させてそこから得られる税収によって、
国家財政を賄っている現実があるわけで、
企業そのものを痛めつけるわけにはいかず、
そこからジレンマが生じているわけで、
放っておけば経済格差から国民の不満が高まるのは必然だから、
なんとかそれをごまかさないとならなくなっているのかもしれず、
日本ではそのために国粋主義活動を盛んにしているわけなのだろうが、
ごまかしはごまかしでしかなく、
いつかはバレるわけで、
というかすでにバレているのかもしれず、
そういう隣国との対立を煽ったり、
国内の不満分子を反日勢力呼ばわりしても、
そういうことをやっていること自体が不自然極まりないわけで、
不自然極まりないことをあからさまにやっているということは、
すでに国家そのものが形骸化というか
弱体化していることの表れなのではないか。
昔は不満分子となりそうな貧困層を海外へ移民として追い出したり、
軍事的に侵略した植民地の満州などに
開拓団として送り込んだのだろうが、
現代ではその手は使えないので、
たぶん国家としても政治としても行き詰っているわけだが、
別にそうやって国家が形骸化しても、
国民の方はそれほど問題はないのではないか。
要するに国家に依存しないような生き方を模索すればいいわけで、
それが選挙での投票率の低下などの
政治的な無関心となって表れているのかもしれず、
そうなっては困る人たちは
なんとか人々を国家に引きとめようとして、
ネットなどで政治に関心を持つように訴えているわけだが、
それらの人たちが何か説得力のありそうな
国家と資本の矛盾を解決する答えを
持ち合わせているわけではないようで、
それらの人たちに対する支持も
現状ではあまり広がっていないようだ。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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