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彼の声 2015.8.15 「民主化の条件」

2015/08/15

国は侵略戦争によって建国される。
イスラム国も建国してなお侵略戦争の真っ只中だ。
一応はイラクからシリアかけての一帯を勢力圏においているのだから、
もはや国家とみなして構わないわけか。
そういえば日本の建国神話は、
神武天皇による大和地方への侵略戦争によって
建国されたことになっていたはずだ。
果たしてイスラム国以後にも
侵略戦争によって国家を建国する勢力が現れるのだろうか。
それはその時の状況にもよるだろうが、
地球上にはもはや侵略する土地がほとんどないこととは
無関係かもしれないが、
月や火星へと植民するような計画もあるらしいから、
今度は宇宙に向かって侵略戦争を開始するのだろうか。
戦う相手がいなければ戦争とはならないが、
すでに地球外生命体によって地球が侵略されている
というオカルト話もあるぐらいだから、
スターウォーズのような宇宙戦争とかになったら、
何か夢のある話となるかもしれないが、
映画の中だけの話だろうし、
あまり本気で考えるようなことではないのかもしれない。
現状ではイスラム国や原理主義的な武装組織以外で、
表立って侵略戦争をやっている勢力はなさそうで、
侵略戦争をする明確な理由がないことが、
そのような兆候を示しているわけだが、
それは前世紀の二度の世界大戦以来一貫している兆候なのではないか。
あと懸念されるのは民主化されていない独裁国家や王国などが、
その国にいる民衆などによる民主化要求から
内戦に至るケースぐらいかもしれず、
シリアなどのように内戦がこじれて収拾がつかなくなった時に、
各国の軍隊が現地に行って
内戦の終結と治安維持に当たる場合がありそうだが、
そのような時に日本の自衛隊も
国連やアメリカがらみで駆り出されることがあるのだろう。
そうやって世界中のすべての国が民主化されれば、
それで戦争もおしまいだろうか。
これまでの歴史的経緯からすると、
そんな成り行きになりそうな気もするのだが、
必ずしも世界が民主化に向かっているわけではなく、
まさか過去の王政や独裁体制へと
逆戻りするような事態へと向かうことがあるのだろうか。
時間が過去から未来へ一方方向に進んでいるわけだから、
過去への逆戻りはあり得ず、
民主化とは違うなんらかの独裁体制が、
一時的に築かれるにしても、
これまでに人類が経験してきた独裁体制とは違い、
今までになかったような体制となるのではないか。
それがどのような体制となるかは、
今この時点では分かりようがなく、
たぶんそうなってからでないとわからないのだろうし、
あるいは誰も気づかないような独裁体制というのがあるのだろうか。
また陰謀論的にもうすでに世界の大半の人たちは洗脳されていて、
イルミナティとかの秘密結社に支配されていたりするわけか。
誰にも気づかれないように、
表向きは民主体制のような独裁体制となっているとすれば、
それもそれで抵抗する手間がかからずに楽なことだとは思うが、
たぶん本気でそう思っているわけではないのだろう。

なんだか語り始めから冗談くさくなっているようだが、
物や情報を売ったり買ったりする資本主義市場経済が
今後どうなるかで、
戦争の動向もどうなるかが決まるだろうか。
欧米諸国で始まった植民地獲得競争が近代の戦争の原因だったことは、
はっきりしているように思われ、
要するに国を富ませるための経済的要因が戦争を招いたわけで、
実際に今世界で紛争となっているのも、
経済的に貧しい地域であり、
戦争が経済の破壊をもたらしているから、
貧しくなっていることは確かなのだが、
経済的に豊かな地域では戦争は起こりにくいわけで、
第二次世界大戦も
それ以前の世界恐慌が引き金となっているわけだから、
経済的な動向と戦争との因果関係からすると、
やはり今後も経済状況が世界的に悪化してくると、
戦争に活路を見出す国が出てくるのだろうか。
しかし活路を見出すとは具体的にどうするのだろうか。
まさか理由もなしに隣国へ攻め込むわけにもいかないし、
戦争の大義名分というのが果たして見るかるだろうか。
領土紛争なら紛争となっている地域限定であり、
それ以上に侵攻する理由はないように思われ、
紛争となっている領土を奪えばそれでおしまいとなるのではないか。
日本の場合だと地下に資源が眠っていようと、
絶海の孤島でしかない尖閣諸島をめぐって
中国と全面戦争をやるような危険性があるわけか。
そんな危険性を指摘するのは冗談が過ぎるように思われるが、
小規模な武力衝突ぐらいなら何かのきっかけでありそうだが、
それ以上に事態が進むとは考えられない。
例えば中東で最大の国力を誇るサウジアラビアで
民主化要求運動でも起こり、
事態がこじれて他の湾岸諸国も巻き込んで内戦状態にでもなれば、
第三次世界大戦のような
大規模な戦争へと発展する可能性があるだろうか。
そうなると日本もアメリカか国連の要請を受けて、
自衛隊を戦地に派遣する事態にでもなるのだろうか。
そうだとしてもそれは侵略戦争とは違う種類の
戦争になるしかないのではないか。
もちろん戦争になる以前に
民主化要求は押さえ込まれる可能性の方が高いだろうし、
石油や天然ガスなどの資源確保のために
アメリカをはじめとして世界各国が、
戦争にならないような外交努力を行うのではないか。
実際にサウジでは今のところは
民主化要求が押さえ込まれているのだろう。
そしてエジプトでもシリアでも
民主化要求運動が失敗に終わっているわけだから、
中東での民主化はまだ道遠しといったところで、
石油資源でも枯渇して用済みにでもならない限りは、
民主化よりも国の政治的な安定が優先されるのだろう。
そして民主主義よりも経済が優先される傾向は
今に始まったことではなく、
国の支配層や企業が経済的に安定して収益を上げている前提で、
そこで初めて民主化の選択肢が出てくるわけで、
それらの支配層を構成する勢力の立場が危うくならない限りで、
一般の人たちにも選挙で投票する権利が与えられ、
支配層の立場が危うくなる危険性のある国では、
民主化はありえないのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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