文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.8.2 「生物の大量絶滅期」

2015/08/03

結びつけたい事柄と事柄を結びつけるための材料が
まだ足りないのだろうか。
いったい何と何を結びつけようとしているのか。
それ以前に戦術的に間違っているのではないか。
しかしそれはどのような戦術なのだろうか。
どう考えても戦術でも戦略でもなさそうだ。
誰とも何とも戦っている気がしない。
戦っているのではなく、
勝利を目指しているのでもなさそうだ。
では何をやっているのだろうか。
たぶん考えているのだろう。
なぜ現状はこうなっているのだろうか。
現状の中で考えている限りわかるはずがないことだろうが、
現状の中で考えるしかなく、
分かるはずのない理由を求めているのだろうか。
わかっているのにそれが信じられないのではないか。
ではわかっていることとはなんなのだろう。
世界が民族や部族や宗派に分かれていることか。
それは世界ではなく人の集団であり、
社会なのではないか。
そして異なる民族や部族や宗派の間で争いが起きていて、
それが戦争の原因となっているわけだ。
わかっているのはそういうことだろうか。
ではなぜそれが信じられないだろうか。
国家としては一つの民族でも部族でも宗派でもないからか。
国家が行政単位でしかないなら、
それでも構わないはずだが、
中にはそれ以上を望む人たちもいて、
おかしな幻想を抱きながら
国家と民族と部族と宗派を同一視したいわけで、
そうなると途端に異なる民族や部族や宗派の間で争いが発生して、
紛争が激化すると国内が内戦状態となるらしい。
なぜそれらの人たちは
国家を行政単位以上の存在と見立てたいのだろうか。
どうしても宗教じみてしまう性質があるのかもしれず、
異なる民族や部族や宗派で一つの国家を統べる術を知らないことから、
そのような事態となってしまうらしく、
国民国家の間で行われた戦争の原因も、
そこから生じるわけだが、
実際には世界の大国であるアメリカも中国もロシアもインドも、
全て多民族国家であって、
民族も部族も宗派も違う人たちが
一つの国家の中で暮らしているわけだから、
そこに矛盾が生じているわけだ。
要するに国内で優勢な民族や部族や宗派があって、
そこに属している勢力が国家全体を支配しているように見えるわけで、
アメリカだとアングロサクソン系の人々が、
中国だと漢民族に属している人たちが、
ロシアだとロシア人が、
インドだとヒンドゥー教徒の人々が、
それぞれの国内で多数派を構成していると言われているわけだが、
その一方で民主化されている国では、
どの民族や部族や宗派に属していようと、
法の下では平等に扱われるわけで、
差別があってはならないのが建前のはずで、
たぶんその法の下での平等が、
異なる民族や部族や宗派を一つの国家の中で統べる術なのだろうが、
実際には人口の多い民族や部族や宗派に有利に働き、
少数派となった民族や部族や宗派に属する人々が
不利益を被っていると感じると、
その勢力が地域的に固まっている場合、
国家から独立して新たな国を建てようと画策するわけだ。

だが果たして同じ民族や部族や宗派で一つの国家を形成するのは
合理的なのだろうか。
そのような力が働くから
世界が無数の国家に分割されている現状があり、
国家間で絶えず紛争や戦争が起こってきたわけで、
現状がこうなっている理由とはそういうことか。
では人々が異なる民族や部族や宗派に分かれている理由とはなんなのか。
それは地域的にある一定期間固まって暮らしてきたからであり、
そのような歴史的な経緯から
特定の民族や部族や宗派が生まれてきたと言えるだろうか。
しかし現代に至っては交通機関の発達により、
世界のどこへでも短時間で行けるし、
インターネットの発達によって、
世界中が共通のネットワークで繋がるようになったわけだから、
たぶんこれから民族や部族や宗派の間の垣根が
取り払われる可能性が出てきたわけで、
少なくともその条件が整いつつあり、
これから何十年あるいは何百年か後には、
世界共通の言語や共通の文化が育まれて、
世界が一つに統一されるかもしれず、
そうなると国家が消滅することになりそうだが、
今がまさにその途上にあると言えるのだろうか。
例えば国家間の自由貿易協定とかTPPとか、
そのような働きかけがそうなる機運や兆候を示しているのだろうか。
あるいは中東やアフリカなどの紛争地帯で行われている戦闘行為が、
世界の統一へ向けた運動そのものなのだろうか。
そうだとすると戦争こそが平和をもたらすということになりそうだが、
それは平和主義者には受け入れがたい成り行きとなるだろうか。
ただでさえ国家主義者や民族主義者たちに煽られて、
隣国同士がいがみ合っている最中なのに、
こんな状態で将来世界が統一されるなんて
ありえないような気がするのだが、
いがみ合えばいがみ合うほど、
殺し合えば殺し合うほど、
激しく凄惨な行為が繰り返されるほど、
逆にそれがトラウマとなり、
人々が大量に殺傷され国土が破壊し尽くされた後に、
真の平和が訪れたりするのだろうか。
確かにヨーロッパで凄惨な大量殺戮が行われた第一次世界大戦の後に、
恒久平和を目的とした国際連盟ができ、
そしてさらにそれを上回る
世界規模で大量殺戮が行われた第二次世界大戦の後に、
国際連合ができたわけだが、
さらにそれを上回る第三次世界大戦が起これば、
それでやっと世界の恒久平和が実現するのだとすると、
もしかしたら真の世界平和とは人類の滅亡そのものかもしれず、
そんな皮肉な結末がこの先に待っているとしたら、
それもある意味で真実味を帯びているような気がするのだが、
結局人類は異なる民族や部族や宗派に分かれていがみ合った末に、
自滅する宿命にあるのかもしれず、
確か生物学的には現在地球上では恐竜が絶滅した6500万年前に続く、
6番目の大量絶滅期だそうだから、
ちょうどそれが現状で起きていることの真実なのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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