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彼の声

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彼の声 2015.7.27 「世界的な傾向」

2015/07/28

人の心理状態がおかしくなるのはどんな状況下においてなのだろう。
何かおかしな方向へと世論を持って行こうとする魂胆が見え透いていて、
果たしてそんなやり方で本当にいいのか
疑念を抱かざるを得なくなってくる。
しかし何を疑っているのだろうか。
戦争を仕掛けていると言われているイスラム原理主義勢力による、
子供を使った自爆テロや残虐な処刑行為が、
世界中で反感を買っていることは言うまでもないことだが、
なぜ彼らがそのような行為に及ぶのかについて、
納得できる説明がなされていないように思われ、
そのイスラム原理主義勢力を抑え込むために米軍が駆り出されていて、
その米軍をサポートするために
日本の自衛隊も駆り出されようとしていて、
そのための法整備を政府与党が進めようしているわけで、
やはり疑念はそこから生じてしまう。
例えばミャンマーでイスラム教徒のロヒンギャ族が迫害を受け、
難民となって近隣諸国へ流出している実態があるわけだが、
なぜミャンマーで多数派を占める仏教徒が
少数派のイスラム教とを激しく迫害するかのかは、
それはミャンマーが国民国家として
民主化の途上にあることと無関係ではないように思われる。
国民国家は同じ言語や民族として一つの国家を形成するわけで、
異民族を受け入れない傾向にあり、
それはかつてナチスドイツが
ユダヤ人絶滅化計画を実行したのが有名だが、
その迫害されたユダヤ人が、
自分たちが国民国家を築くとパレスチナ人を迫害し始めたわけで、
やはりそこには異民族や異教徒を受け入れない特性がある。
そしてイスラム原理主義勢力も
同じように異民族や異教徒を容赦なく殺害する傾向にあり、
それは武装勢力の中でも最大の勢力を誇っているイスラム国が、
かつてのイスラム帝国の復活を大義として掲げているにもかかわらず、
結局イスラム教のスンニ派だけの勢力でしかないことにも表れていて、
かつてのイスラム帝国が
征服した異民族や異教徒には寛容だったのとは対照的で、
結局イスラム国で実権を握っている連中も、
同じ民族同じ宗派で一つの国民国家を築こうとしているわけだ。
なぜそうなってしまうのだろうか。
日本でもネトウヨと呼ばれる人たちが、
アイヌや沖縄や在日韓国朝鮮の人たちを異常に敵視しする傾向にあり、
彼らも国民国家というイデオロギーで洗脳されているわけだが、
何かそこにヨーロッパから始まった
一民族一国家の風習が脳裏に刻み込まれているようで、
人々の心の中に深く根を張ったその偏見を取り除くのが
困難を極める原因があるのだろうか。
どうもそれは国家や国民
あるいは肯定的な意味を持つ民主主義という概念に、
何か欠陥のようなものが含まれているからかもしれない。

国民国家の観念に染まった人々は、
自分たちの同質性を過度に求め、
少しでも異質な人々を激しく攻撃する傾向にあるのかもしれず、
国民全員が同じ意見や同じ考えでないと駄目であるような
強迫観念を抱いているように感じられる。
結局それは近隣諸国との対立がそうさせるのかもしれず、
愛する祖国を外国の侵略から守るためには、
まずは国内が意思統一がなされ一致団結していなければならず、
彼らにしてみれば常に隣国とは戦争状態にあるわけで、
そのためには国家総動員体制を維持していなければならないわけだ。
ミャンマーもつい最近までは軍事政権であったわけで、
挙国一致的な政策が
異民族に対する激しい弾圧を助長してきたのかもしれず、
それは民主化の途上にある現在に至っても続いているのだろう。
そして軍事政権といえば、
隣国の韓国にしても軍事政権の時代が長く、
北朝鮮は未だに軍事政権下だから、
両国とも今や完全に韓民族や朝鮮民族で同質化されてしまっていて、
国内では他の民族がほとんどいないのではないか。
だから外国それも日本に対して
一致団結して過剰な敵意を抱いているように見えてしまい、
その敵意に呼応しているのが日本のネトウヨと呼ばれる人々で、
彼らも彼らで韓国や中国の行為に過剰反応して、
まさに一触即発の心境に至っているわけで、
中国からの侵略に備えて国内を挙国一致体制にしたいわけで、
そのためには反日勢力を一掃しなければならない
と考えているのかもしれず、
すでに中国の工作員が反日勢力の中に紛れ込んでいて、
連日のようにデモや反対集会を煽っていると本気で考えているのか、
それともそれが挙国一致へと導くための戦略の一環なのか、
今のところはよくわからないが、
とにかく激しい口調で
安保法案や憲法改正に反対する人々を攻撃している。
ナチスドイツにしてもイスラエルにしてもイスラム国にしても、
軍国主義的な傾向が強いと
異分子を排除したり弾圧し始めるのだろうか。
ネトウヨにしても元自衛隊の幕僚長だった人物などが、
その思想的な中心だったりしたわけだから、
そういう傾向があるのかもしれないし、
韓国の今の大統領の父親は軍事政権下の大統領だったわけだし、
ネトウヨの相手としてはちょうど釣り合いが取れそうだ。
またネトウヨが侵略を恐れる中国も、
最近の経済発展とともに軍事予算が増えて、
軍備が充実してきたようだし、
領有を主張する尖閣諸島などにも
領海侵犯を繰り返しているわけだから、
彼らの危機意識を刺激するのだろう。
要するに近隣諸国との対立が
国内の異分子とみなす人たちへの攻撃に転嫁されるわけか。

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創刊日:2001-03-26  
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