文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.7.20 「労働とは何か」

2015/07/21

目の付け所がずれているのかもしれない。
わざと外しているのかもしれず、
外れていないと何も語れないのかもしれないが、
現状に近づきすぎるとありふれたことしか語れず、
ありふれたことを語っていてもかまわないのだろうし、
わざと外れたことを語ろうとしなくてもいいわけで、
無理にそれを語る必要はないのだろうが、
たぶん無理に語っているわけではなく、
語ろうとすると自然とそこから外れていってしまうのかもしれず、
そことはメディアがこぞって取り上げている政治関連の話題だろうか。
なぜそこから外れていってしまうのか。
それに関して語るべきことがないわけではないだろうが、
どうも何かおかしいような気がするわけで、
それは本質的な問題ではないのかもしれず、
語ろうとすると自然と本質的な問題へと
引き寄せられてしまうのであり、
政治関連の話題から外れていってしまうわけだ。
では本質的な問題とは何か。
それはやはり国家と資本の関係だろうか。
実際語っているうちに自然とそこへ行き着いてしまうのであり、
政治の問題も全てそこから生じているのではないか。
資本を投下して産業を振興し、
そこで人々が働く場を確保し、
そこから所得税や法人税などの税収を得て、
国家を運営するための資金とする。
そのようなサイクルが常に政治の問題として浮上しているのであり、
政治の延長としての戦争さえも、
それも産業の一分野としてある軍需産業を支えるために必要とされ、
実際の戦場で兵器や弾薬が消費されることで、
新たな生産へと結びつくわけで、
そのような産業を継続させるために、
必要悪としてある程度の規模の戦争が
欠かせかったりするのかもしれない。
だが果たしてそのようなサイクルが
いつまでもうまく回っていく保証があるのだろうか。
例えばいったい産業がどれほどの労働力人口を必要としているのか、
よくわかっていないのかもしれず、
もしかしたらそこに労働可能な人の全てが
働ける職場があるわけではなく、
仕事の自動化や効率化などによって、
だんだん人が要らなくなっていくのかもしれない。
そうなると余った人は何をやればいいのか。
そうなってみないとわからないだろうが、
都合よく働き口がないと生きて行けなくなったりするだろうか。
実際に世界全体で数億人いると言われる貧困層などは、
まともに食っていくための仕事がないから飢えているのだろうし、
今後ますますそのような人々が増えるかどうかはわからないが、
仕事がなく食っていけなくなれば死ぬしかなければ、
そういうところで労働力人口の均衡が取られるわけか。
仕事の自動化や効率化によって働く場がだんだんなくなってくれば、
それだけ働き口がなく食えなくなった人が死んで、
世界全体の人口もだんだんと減っていくのだろうか。

例えば財政破たんが話題となっているギリシアでは、
若者の半数が失業中だそうだが、
それらの失業中の人たちを食わせていくために
国家財政が借金まみれとなっていて、
もうすでに失業している人口の分だけ
働き口がない状態なのではないか。
それは日本でも言えるのかもしれず、
国家財政に占める税収の割合が半分ぐらいだから、
すでに全人口の半分がもはや要らない人たちで、
それらの人たちを食わすために未来へ借金しているのかもしれず、
このままいくといずれは国家が破たんする運命なのではないか。
20世紀は二度の世界大戦や独裁政治による大虐殺などが
世界の至る所であって、
たぶんその時々で都合よく多くの人が一度に死んでくれたので、
あまりそういう問題が顕在化しなかったのかもしれないが、
21世紀になって大規模に人が死ぬ戦争や大虐殺がなくなると、
これから全世界的に働き口がない人たちが溢れかえってきて、
国家財政も借金まみれとなってきて、
多くの国が財政破たんに陥ると、
国家と資本の関係から生じる経済のサイクルも
うまく機能しなくなって、
いよいよ世界中がおかしくなっていくだろうか。
もしかしたら現状では物や情報の価値や値段が
著しく不均衡となっているのかもしれず、
現実に70億もの人が全世界で生きているわけだから、
実際にそれらの人たちが生きていく分の物資が
生産されているわけで、
借金まみれの国の要らない人たちも生きていることから判断すると、
要するに経済的に莫大な利益を上げている人や企業がある一方で、
ギリシアなどの財政破たんした国や
日本などの莫大な借金がある国が存在するわけで、
それらの利益と借金を相殺するとどうなるのか、
その方面の専門機関が計算してみるといいのではないか。
相殺されてゼロになるかどうかはわからないが、
それでもまだ利益のほうが大幅に多ければ、
世界中に通貨の類いが出回りすぎているのかもしれず、
逆に借金のほうが大幅に多ければ、
国債や社債などの債権が出回りすぎているのかもしれない。
いずれにしても働かなくても生きていける人たちが
膨大な数に上るとすれば、
人々の労働に関する常識や倫理観が通用しなくなるだろうし、
人間の生きていく上での価値観自体が
根本的な変革を被るのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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