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彼の声

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彼の声 2015.7.15 「反戦平和運動」

2015/07/16

それが悪あがきとは思えない。
無駄でも無意味でもないのかもしれないが、
とりあえずは精一杯の抵抗はしているわけか。
目立った暴力沙汰が起こらないだけでも、
まだマシな部類に入るのかもしれず、
反対運動もその程度でかまわないのだろう。
後はそれを継続して行けばいい。
熱しやすく冷めやすいのよりは、
できる範囲内で末長くやり続けていくほうが、
無関心な人々に対する啓蒙的な効果があるのではないか。
組織の団結や結束の強化など不要だろうし、
主義主張を過激な方向へ持っていく必要もなく、
誰もが自由に気楽な立場で気軽に参加できる運動にしていった方が、
大衆の支持を得やすいのかもしれない。
実際に大半の人たちは暴力的な革命ではなく、
選挙による平和的な政権交代を望んでいるのだから、
そんな意向に沿った活動をして行けばいいわけで、
過激な言動や行動もいらないのだろう。
それでは物足りないと思う程度でかまわないのではないか。
そして大した成果も上がらなくてもかまわないわけだ。
何かのついでにやっている程度が長続きするのかもしれず、
それにかかりきりにでもなると、
いらぬ勘違いを抱く原因ともなり。
命がけでやるとかいうセリフなどが出てきてしまうと、
それはやはり困った事態なのだろうし、
それほどのことでもないのに、
何かすぐに大げさなことを考えてしまうわけだ。
例えば現状では治安維持法が発動して活動家が大量に逮捕されて、
ありもしない自白の強要を目的として拷問が行われる、
といった事態ではないということあり、
過去にそういうことが行われた背景としては、
かつて暴力革命による国家の転覆計画などが
人々の間でまことしやかに囁かれていた時期があり、
その頃には現実にロシア革命があり、
労働争議なども全国各地で頻発していたのかもしれない。
少なくとも現代の日本ではそうはなっていない。
それだけ世の中が平和になって人々ものんびりしているのだろうし、
政治に無関心であっても生活に困らない人も多いのではないか。
そういう人たちは意識的には国家に依存していないわけで、
政権を握っている勢力とは
それほど利害が重ならないように感じられるのかもしれず、
要するに政治に対する切実さやリアリティを抱けないのだろうが、
その点で昔とは何かが確実に違っていて、
それが現状に対して危機感を抱いている人たちの多くが
見落としている点なのではないか。
過去と同じような状況ではなく、
過去から現代までに積み重なった歴史的な地層の上に
現状があるわけで、
その地盤がそれなりに安定しているので、
人々の間でそれほど深刻に
危機感が共有されにくい状況となっているのかもしれない。
もちろん現代でも中東の紛争地域へ行けば、
政治的あるいは宗教的に対立しあう人々が、
互いに殺し合うような恐ろしい現実があるわけだが、
幸いなことに現代の日本では、
意見や主張の対立が殺し合いにまで発展することはほとんどない。

そういう意味では政治的な対立によって殺し合いが起こる地域が、
世界の歴史的な経過とともにだんだん狭まってきて、
今や公的機関の汚職がはびこる中南米や、
宗教や民族などの対立が根深い
アフリカから中央アジアにかけての地域に
限られてきたのかもしれない。
戦争が起こるかもしれない地域も、
同様の問題を抱える
西アフリカから中央アジアにかけての地域だけだろうか。
それ以外の地域では
戦争に至るきっかけや原因がなくなりつつあるのかもしれず、
また先に挙げた紛争地域でも
戦争を回避するような努力が絶え間なく続けられ、
多かれ少なかれ国と国が戦争になることは
もはや無くなってゆくのかもしれず、
現状でもあからさまに戦争を仕掛けているのは
イスラム国が世界中でただ一つかもしれず、
それが取り除かれてシリアの内戦が一段落つけば、
大規模な戦闘は当分起こらないだろうか。
中国は南沙諸島や尖閣諸島の
地下資源を狙っている限りでのことだろうし、
ウクライナとロシアの間で起こっている戦闘も、
ウクライナ国内のロシア人が多く住んでいる地域に限られるし、
イスラエルは相変わらず定期的に、
ガザ地区へ空爆や戦車で侵入して蹂躙するわけだが、
それはガザ地区に拠点を置く武装組織による
ロケット弾攻撃への報復的な意味合いで、
限定的に期間を区切って行っているものだ。
そんなわけで人々が平和に暮らしている地域へ、
隣国の軍隊がいきなり武力侵攻してくるようなケースは、
考えられる限りでは
起こりようがない状況となっているのかもしれず、
今後も世界的な経済の行き詰まりなど余程ことがない限り、
平和な地域を脅かすような
大規模な軍事衝突などあり得ないのかもしれない。
またたとえ世界的に経済が行き詰まったところで、
他国へと軍事侵攻する理由が見つかるだろうか。
経済的にはもはや特定の国を利するようなことはないのかもしれず、
各国の経済はすでに世界経済とつながっているのではないか。
独裁体制の北朝鮮でさえ
中国やロシアとの交易なしでは成り立たず、
いくら政治的に孤立したところで
他国へ軍事侵攻するほどの強国ではないのは明らかで、
忘れた頃にロケットの発射実験や核実験などを行って
対外的に虚勢を張るばかりだ。
それでも思わぬところから各国の関係に亀裂が入って、
第三次世界大戦と呼ばれる
破局的な全面戦争が起こるのかもしれないが、
そうなることを事前に予測して
戦争の準備をするような国はないだろうし、
想像を絶する惨事になるかもしれないのだから、
実際に何を準備すればいいのかもよくわからないのではないか。
そんなわけで積極的に
何をどうこう述べる理由を持ち合わせていないし、
現状をそれほど深刻に受け止めているわけでもないのだが、
国内で政府のやり方に反対する市民運動が、
今後も途切れることなく続いて行けば、
軍事よりも平和を重視する勢力が
徐々に優勢になっていくかもしれず、
現状で政治的に急激な改革を行う余地もないように思えるので、
その程度に受け止めるしかない。

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創刊日:2001-03-26  
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