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彼の声

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彼の声 2015.7.12 「思いがけない変化」

2015/07/12

何が無駄で何が有益であるかは、
通常はそれを行った結果から判断されることだろうが、
それが行われる前から無駄に思われるようなことであっても、
なおさら周囲の反対を押し切って行われてしまう場合もあるらしい。
そしてそれが実際に行われた結果、
それを強行した側は有益であったと主張するだろうし、
やる前から反対していた側は無駄であったと主張するだろう。
反対している側がそれが行われるのを阻止しない限りは、
そんな結果に終わるしかないだろうか。
何をやってどんな結果に終わろうと時間は絶えず前に進み、
時間の進行とともにそこで何かが行われる。
後戻りはできないのだろうし、
何かをやろうとする側は
それが実行できるように画策してくるわけだ。
だからどんなことをやるにしても、
それをやろうとする側に主導権があり、
やらせないようにしようとする側は受け身に回るしかなく、
いつも苦しい対応を迫られるのではないか。
そもそも何も変わらないなんてありえず、
世の中では絶えず何かが変わろうとしていて、
その変化の兆しを敏感に感じ取って、
その波に乗った者や勢力がより有利な立場になれるわけか。
全てがそうだとは言えないだろうが、
それがたとえ無駄で無意味な変化であっても事情は同じだろうか。
その変化によって利益を得て
社会的に優位になった者や勢力からすれば、
それが無駄で無意味だとは思わないだろうし、
彼らにとっては有益な変化であったわけだ。
そして変化の波に乗れずに何もできなかった者や勢力には、
破滅や没落などの不幸な運命が待ち受けているのかもしれず、
今がまさに変化もたらそうとする側と
それを阻止しようとする側によるせめぎあいの最中で、
それはこれまでもそうであったしこれからもそうなのだろうし、
社会の至る所で常にそんなせめぎあいが行われているのだろうが、
そのせめぎあいが変化をもたらしているともいえるわけか。
ではその今現在進行中の変化とはいかなるものなのか。
それは世の中で様々な出来事がもたらされている
総体としての変化であり、
社会の各方面で様々な兆候を見せていて、
変化を阻止しようと意図する者たちも、
実際には阻止しているのではなく、
それと気付かずに変化の担い手であったりするのではないか。

その変化を阻止しようとしている人たちは、
それとは別の変化を起こしているわけで、
しかもそれに気づかない。
たぶんそうでなければ変化は起こらないのかもしれず、
思惑通りに変化させようとしている人たちは、
思いがけないところから起こる変化には対応しきれず、
対応しきれないからこそ、
それらの人たちにとっては想定外の変化を許すこととなり、
それと気付かずに変化を食い止めようとしている人たちにとっても、
それは思いがけない変化となるのであり、
それに気づかないことが何よりも変化の原動力となって、
そこに関わっている賛成反対の両派を巻き込みながらも、
彼らの思惑から外れたところで変化が起こるのだろう。
そしてそんな変化に何を期待することもできないだろうし、
そもそも想定外なのだから何も期待しなくても構わないのであり、
それに巻き込まれる誰の利害とも無関係に
無駄でも無意味でもない変化が起こるわけで、
それがどんな変化なのかも予測も想像もできない変化なのだろう。
それは確かに始まりは人為的な働きかけが
きっかけとなってもたらされるのだが、
結果的には人々の思惑から外れているので、
自然の作用とみなしてもいいような構わないような
変化となるのではないか。
そして誰もそれを目指しているのわけでもないのだから、
その変化が誰やどんな勢力に恩恵をもたらすとしても、
人々はそれに賛成も反対もできないだろうし、
推進することも阻止することもできず、
ただそうなった結果を受け入れたり
受け入れようとしなかったりするほかはない。
そしてその変化を素直に受け入れ、
できるだけ速やかに対応しようとする者や勢力が、
結果としてもたらされた状況の中で、
優位を築くことができるかもしれず、
そこで人々に求められるのは
変化に対する順応力や適応力となるだろうか。
そういう意味では前もって予測のつかない変化が、
人々に平等の機会を与えていると言えるかもしれず、
その場で事を優位に運ぶために、
思い通りの変化を人為的にもたらそうとする側にとっては、
そのような変化を阻止しようとする側とのせめぎ合いの中で、
想定外の思いよらぬ変化が起こることこそが、
厄介この上ないことであり、
そのような変化こそ阻止したいのだろうが、
事前に予測や想像のつかない事態に至るのを
阻止するのは難しいだろう。
そしてそれは誰にも思いもよらぬ結果をもたらすわけで、
たぶんそうなって初めて世の中が変わったと言えるのではないか。
人は絶えず自らの思い通りの結果を求めるものだが、
たぶんそれを阻んでいるのは、
その思い通りが人によって異なることであり、
人それぞれに違う思いを抱きながら行動すれば、
その結果としてもたらされる状況は
誰にとっても思いがけないもので、
その状況の中で人ができることは、
その状況にできるだけ速やかに順応したり
適応しようとすることだけかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
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