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彼の声

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彼の声 2015.7.10 「主義主張の違い」

2015/07/11

人は特定の主義主張に凝り固まっていても、
自分ではそれと気付かないものだろうか。
それで不都合を感じないなら気づく必要のないことであり、
気づいたところでそれを信じているなら、
特に変えようとは思わないだろう。
その主義主張が自分を守り、
それを広めることでよって
周りの世界を良い方向に変える力があると信じているなら、
やはりそういう主義主張を保持する必要を感じるのではないか。
ではその主義主張とは具体的になんなのか。
たぶんそれが社会に広まっている様々な主義主張なのだろうし、
具体的に国会などで特定の会派や政党を形成ている人たちが
抱いている主義主張なのではないか。
それは決まりきったものではなく、
ただ漠然とそれらの会派や政党に参加している人たちが抱いている
共通の観念でしかないだろうか。
そこに所属している人たちが一致して
その場その場で法案に賛成したり反対したりしているうちに、
その会派や政党に特定の方向性があるように思われてきて、
そこに属していない人たちからは
その会派や政党に特有の主義主張があるように受け取られるわけか。
そうなると何々主義だとか右翼だとか左翼だとか、
色々とそれらの勢力を語る上で
都合のいいレッテルがメディアなどによって貼られるのかもしれない。
もちろんそれはそれらの勢力を否定し攻撃する上で
格好の呼び名となるわけだが、
そうなると否定的な意味で
特定の主義主張に凝り固まっているように見なされるのであって、
何かそれに決まり切った意味や概念が含まれているわけではないのに、
結局空疎な言葉だけが独り歩きする事態となるのではないのか。
しかもその言葉がそれらの勢力への理解を妨げ、
その主義主張の中身もまともには受け止められず、
ただ否定の対象として決まり文句が投げつけられるばかりで、
それで批判したつもりになるわけだ。
要するにその否定的な言葉の前で思考停止していて、
あいつは右翼だ左翼だネトウヨだブサヨだと言い放っているだけの、
中身の空っぽな中傷合戦に終始して、
あとは自己正当化の屁理屈に屁理屈を重ねて、
部外者には滑稽に感じられるだけの代物となるのかもしれないが、
たぶんそれ以外の中身をそれらの論争の中に見つけ出さないと、
そんな成り行きに至る過程を理解できないのだろう。
たぶんそんな風にして罵倒し合っている両者は
もともと同根から生じていて、
同質の思考から枝分かれして今に至っているのではないか。
その思考とはナショナリズムに起因する思考であり、
国家を利用して自身を含めた国民を利するような制度を築きたいわけで、
そのためには自らが支持する国会内の会派や政党によって政権を担い、
国民を利するための政策を推し進めたい。
要するにそんな従来からある政党政治を活かしたいわけで、
その範囲内で思考を働かせている。

しかしそれ以外に何を主張できるだろうか。
国家や国会や政党を無視した主張など実践的には意味をなさないか。
それともそもそも特定の政党の党員でもない普通の一般市民が、
党派性を意識した主張をすること自体が、
実践とは無縁の空想的な主張でしかないだろうか。
そうなると語るべきは特定の会派や政党に合わせた主張ではなく、
現状に対する解釈や見解に基づいた主張を示せばいいだけで、
要するに現実にどの会派や政党が
政権を担っていても構わないのであって、
実現性など二の次でかまわず、
ただ道理にかなったことを示すだけで事足りるのかもしれない。
それ以上を求めると途端に党派的なイデオロギーが先走って、
対立する党派を全否定することにかかりきりとなって、
その否定的な側面を事細かに並べ立てる一方で、
それ以外に何をどうすればいいのかわからなくなってくる。
確かに実際にそれらの党派がやっていることを
批判することが大事であり、
批判の声を強めることによって、
悪事をやめさせなければならないわけだが、
本当にやめさせられるだろうか。
もちろんやめさせるために各種のデモ活動や集会を開き、
またメディアを利用して
それらの政治勢力がいかにひどいことをやっているかを、
広く世間に認知させたいのだろうが、
本当にそれらの政治勢力が政権を担っているからこそ、
そうなっていることなのだろうか。
たぶんそうなのだろうが、
実態としてはそうせざるを得ない成り行きの中で、
反対派勢力がひどいと見なすようなことをやっているのではないか。
そして自分たちは
別にひどいことをやっているとは思っていないのであり、
国家のために正しいことをやっているつもりなのではないか。
要するに現状で出来うる限りのことをやっているのであり、
たぶんそれが精一杯のことなのだろう。
そしてならばそれを批判している側が、
近い将来において現政権を選挙で過半数割れに追い込み、
それらの勢力が政権を担った場合、
はたして何ができるだろうか。
たぶんそれは実際にそうなってみないことにはわからないだろうし、
もしかしたら現政権に輪をかけたような
ひどいことしかできないかもしれず、
またもや多くの人たちがそれを批判しなければならないかもしれない。
だからこそ現状で何ができるかを考えなければならず、
現政権を批判すると同時に、
現状でできることはなんなのか、
はたしてそれが実現可能なことなのか、
そして現政権がやっていることをやめさせることができるのか、
その辺はアメリカなどの意向も絡んでくるだろうし、
難しいことかもしれないが、
やはりそれも今から考えておくべきことなのかもしれない。
別に誰に考える資格があったり
その立場であるわけでもないのだろうが、
現実にそうなった時に世論形成をする意味でも、
できるだけ多くの人が考えておいたほうがいいのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
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