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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.6.16 「悪循環」

2015/06/17

近頃は何かそれと気づかずに当たり前のように、
誰もが同じようなことを述べている状況があるようだが、
それが何を意味するのか。
他には何も述べられないからそうなってしまうのだろうか。
それとも述べている対象にこだわっているからか。
国家と資本主義の関係なら、
だいぶ前から色々な人たちが詳しく述べている。
構造としては国家が企業活動を後押しして、
会社の利益や従業員の給料などから税収を得るというわけで、
別にそれが当たり前の関係なのだろうし、
それの何がおかしいわけでもない。
ならば何もおかしくないのに、
現実に国家も企業もおかしくなっているとすれば、
何が問題なのだろうか。
そもそも国家も企業もおかしくなっている
という認識がおかしいのではないか。
ではこれが正常なのだろうか。
たぶん国家も企業も通常通りの動きをしているはずだ。
大雑把な水準ではそういうことになりそうだ。
国家と企業が連携して世の中を動かしている。
そして人々は国家と企業に依存しているわけか。
そういう関係は今後とも変わりようがないだろうか。
すぐに国家や企業に代わる勢力や機構が生まれるわけではない。
今まで通りに国家も企業も活動していればいいわけで、
それらは将来においてもなんら変わることがないだろう。
そう思っておいてかまわないのではないか。
では何が問題なのか。
何も問題がないわけではないが、
問題が解決することもないだろう。
問題を抱えたまま、
国家も企業も当たり前のように活動し続けるわけで、
その結果として成功する者と失敗する者を生みだしながら、
また経済的に豊かになる者と貧しくなる者を生みだしながら、
そして様々な分野で、
成功して経済的に豊かになろうとする者たちの競争を煽り立てながら、
そんな儚い夢を振りまきながら存在し続けるだろう。
それが良いわけでも悪いわけでもないが、
ただそんな夢に疑問を抱く者たちが多くなればなるほど、
国家も企業もその力が弱まるわけで、
弱くなってはまずいからメディアを通じて盛んに夢を振りまき、
人々をそれらの活動から導き出される宗教によって
洗脳しようとするわけだ。
その宗教が拝金教なのだろうか。
あからさまにそうは呼びたくないのだろうし、
もっと何かオブラートに包んだような
夢のある教義になっているのだろうが、
現実に成功する見込みも豊かになる見込みもない者たちには、
当然のことながらそれが信じられない。
だから現状に不満を持ち、
政府がやろうとしていることに反対する運動にも
多くの人たちが集まるわけか。
実際には戦争法案と呼ばれるものや、
非正規雇用を促進する法案や
原発の再稼動などに反対しているわけだが、
それによって不利益を被り、
身の安全が脅かされそうに思われるから、
多くの人たちが反対しているわけだ。

しかし政府としてはそれらの法案を成立させて、
また原発を再稼動させないと、
国力が弱まってしまうという認識があるから、
強引にでもそれらを遂行したいわけだ。
国民が平和ボケしてしまって競争心がなくなってしまうと、
活力がなくなって諸外国との競争に敗れてしまう。
国家や企業の指導的立場にある者たちは
そう考えているのかもしれないが、
だからと言ってハングリー精神に満ち溢れ、
物質的な欲望や性欲などで頭がいっぱいなった人間が
大量に生まれる可能性など、
現状では考えられず、
できれば賢くスマートに生きたい人の方が多いのではないか。
昔と比べて上品な人間が増えているだろうし、
貧困層だって別に欲望をぎらつかせ、
悲惨な境遇から這い上がって
大金持ちになる夢など抱いているわけではなく、
ほとんどの人たちはあきらめているだろうし、
打ちのめされて廃人同様になっている人も中にはいるだろうし、
生活保護申請を受けられなければ、
後は餓死するしかない人もいるだろう。
そういう人たちは国にも企業にも見捨てられ、
実際にゴミや虫けら扱いなのかもしれないが、
そういう無気力な人たちが増えれば増えるほど、
やはり国力が低下するのかもしれず、
ならば政府が強引にやろうとしている政策によって、
そうなってしまうとすれば、
政府の政策は間違っていることになるのだろうか。
たぶんそうではなく、
政府は政府でそのような政策を強引にでも遂行せざるを得ず、
しかもそれをやると国力が低下するかもしれないわけだから、
要するに正しいと思っていることをやれば、
結果的に思惑とは逆になるという矛盾があるわけで、
ではやらなければいいではないかとなるわけだが、
これがやらざるを得ない成り行きになっているわけで、
反対派を強引に押し切ってでもやらなければならない。
もしかしたらすでに悪循環に突入しているのであり、
途中で引き返せなくなっているわけだ。
だからこのまま行くところまでいかないと、
新たな再出発を迎えられないのかもしれない。
数年前の麻生政権ですでに行き詰って政権交代したのに、
また昔の人たちが出てきて、
それのやり直しをやっているわけだから、
やはり今度という今度は徹底的に
その路線をやり通す構えなのだろうし、
当人たちは願っても無い機会が到来したと喜んで、
このまま憲法改正して勝利を確実なものにしたいわけだ。
だがそれで果たして勝利したことになるのかといえば、
たぶん勝利の後にもその先の成り行きがあり、
彼らが勝利と思い込んでいる結果が、
実は勝利ではない可能性もあるわけだ。

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創刊日:2001-03-26  
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