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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.6.13 「思わぬ事態」

2015/06/13

時が経ち人も変わり世の中も変わったはずだが、
変わらない部分もあるのだろう。
何が変わらないのか。
何かが過去から現代へと受け継がれているわけか。
それは慣習や伝統であり過去の知恵かもしれず、
それらの知恵が現代において何かの役に立っているのかもしれないが、
変化の障害となっている面もあるのだろうか。
では何が過去の知恵なのか。
デモクラシーが過去の知恵なのだろうか。
しかしそれ以外にはあり得ない現状があるのではないか。
政治的に何かを決める方法がそれしかないわけか。
そしてそれは過去というより現代の知恵であるはずか。
ではそれは何の役に立っているのだろうか。
政治の役に立っているといえば当たり障りはなさそうだが、
人々の役に立っているかといえば、
やはりそうだと答えておくのが無難なところだろう。
別にそれほど役になっていないと思われても、
制度として定着しているのだから、
人々は一応デモクラシーを受け入れているのではないか。
少なくとも他のやり方を受け入れているわけではなさそうだ。
たぶん他のやり方など思い浮かばないのだろうし、
実際に考案されているわけでも試されているわけでもない。
そのようなゆとりなどなく、
歴史的にな成り行きからそのような制度が受け入れられ、
現実に定着しているのだから、
その制度の中で政治をおこなっていくしかないのではないか。
そしてそれをやっていく中で不都合な事態となるたびに、
その都度変革の機運が高まれば、
そこで変革が試みられてきたわけで、
今後も試みられる機会が訪れるのだろう。
では果たして今がその時期なのだろうか。
実際に変革が試みられた結果から判断するしかないだろう。
人々も政治的な変革に期待しているのではないか。
そしてそれが経済的な変革にも
つながって欲しいと思っているのではないか。
具体的には何がどうなって欲しいのだろうか。
政治的にはリベラルな勢力が議会で過半数を占めて政権を奪取し、
経済格差をなくすような改革を行って欲しいのだろうか。
多くの人々がそれを望み、
選挙で投票行動に結びつけば、
人々が望むような結果がもたらされるだろうか。
少なくとも現状は違っていて、
多くの人々が望んでいるのとは真逆の方向へと
事態が進んでいるのだろうか。
でも現状を支持している人たちも多いはずだが、
それが何を物語っているとも思えない。
ただのマスメディアによる世論調査の結果だろう。
それ以上でも以下でもなく、
世論調査に対する
体制側と反体制側の受け止め方と見解が違っているだけか。

それは現状の受け止め方の問題で、
現状は一つしかなく、
その一つしかない現状をめぐって、
それを肯定したり否定したりしているだけだろうか。
そうではない現状などあり得ないだろう。
だからそれがどうしたわけではなく、
現状は双方の対立として現れているわけだ。
ではそこからどう動くのだろうか。
どう動いても大した変化はないのではないか。
そしてとりたてて何がどう変わるわけでもなく、
現状が維持されるわけか。
そうは思わない。
何かが変わり何かが変わらないだけか。
ともかく期待通りには変わらず、
多くの人ががっかりするような変わり方をするのではないか。
そしてその変化を受け止めなければならなくなる。
状況の変化とはその程度のことなのだろう。
だが人々が気づかないところで変化は着実に起こっており、
いつかそれが顕在化する頃には、
その変化の流れは誰にも止められなくなるだろう。
ではその人々が気づかない変化とはなんなのか。
それは金儲けが世界的にうまくいかなくなるような成り行きだろうか。
今のところはなんとも言えないかもしれないが、
それも少し違うのかもしれない。
金儲けは今まで通りに行われる一方で、
そのような行為から脱落していく人が増加するのかもしれない。
そのような人たちにはもはや金儲けができなくなって、
必然的には金儲けとは違う生き方を強いられてゆくのではないか。
そしてそれを強いているのが経済格差の増大であり、
それによって増加する貧困層は、
もはや国家を頼らなくなり、
自力で同じ境遇の人々と協力して、
相互に助け合うネットワークを築き、
カネがなくても生きていける社会の実現を
目指そうとするのではないか。
それは行政から生活保護の申請を断られた人々や、
原発事故で避難生活を強いられている人々や、
放射能汚染地域で暮らす人々や、
東北の巨大地震で被災して生活再建のめどが立たなくなった人々や、
そのような人々から徐々に助け合いのネットワークが広がってゆけば、
何かこれまでのやり方とは違う試みが成功する可能性もあるかもしれず、
国が積極的にそれらの人々を助けようとしないのは、
かえって好都合かもしれない。
変化の兆しとは思わぬところから現れるもので、
人々が実際に生活に困って、
否応なく新しいことをやらなければならなくなったときに、
なんらかのやり方が編み出される可能性も高まるのではないか。
現状ではそのような可能性に期待するしかないのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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