文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.6.4 「夢物語」

2015/06/05

現状で何ができるのだろうか。
何もできないわけがない。
では誰が何をやろうとしているのか。
誰かが何かをやろうとしているのではないか。
そして誰もが何かをやっている。
誰も何もやっていないわけではない。
そしてこんな現状の中で生きている。
何がどうなっているわけでもないと思うが、
そうは思わない人が世の中の大半を占めているのだろう。
だが大雑把なことはどうでもいい。
具体的に何をやるかが問題なのだろうか。
そして実際に何をやっているかが問題となっているはずだが、
その辺のところが一向に見えてこない。
具体的に何を見ようともしていないから、
何も見えてこないのではないか。
しかし何を見ればいいのか。
見ようとする対象が定まっていない。
いったいこの世界の中で何を見たいのか。
とりたてて何を見ようとしているわけでもないとしたら、
別にそんなことはどうでもいいのではないか。
そうなるとやはり何がどうなっているわけでもないと思うしかない。
でも茶番だとは思わないことにしているはずだ。
馬鹿にするようなことではなく、
誰が馬鹿にされるべき人間だとも思わない。
誰もが罵倒したい人物がそこに居座っているとしても、
そうなるに至る成り行きがあったわけだから、
後からそれをいくら否定してみても、
そのような経緯を変えることはできない。
その成り行きを前提として何かやらなければならないのだろう。
では実際に何をやっているのか。
何か単一の企業やそれを所有している勢力が、
特定の産業分野で独占的な権益を確保していて、
それによって巨万の富を築き上げているわけか。
だがそれは一般人にとっては関係のないことだ。
というか実態がわからず、
また例によってメディアからもたらされる情報を基にして
推測や憶測を語るしかない。
実際にジャーナリストと称する人たちが、
それをまことしやかに語ってみせ、
それを一部の一般人が事実であると思い込んでいるわけだ。
たぶんそれは事実なのだろうが、
すべてが明らかとなっているわけではなく、
知りえない部分については、
またいつものように憶測や推測の域を出ない話なのだろう。
しかしそれ以上の何を知りたいのか。
それを知ってどうするのか。
取り立ててどうするわけでもなく、
興味深い話として拝聴するしかない。
それだけでかまわないのだろうか。
それについて何か改めて語らなければならないのだろうか。
語ることはできそうだが、
語ること以外で何ができるわけでもないのではないか。
自分たちには手の届かないところで何かがやられていることについて、
いったい何をどうすればいいのだろうか。

またそれについて批判するつもりなのか。
巨額の利益を出していると見なされる大企業から国が金をふんだくって、
国民に分け与えないと駄目らしいが、
国が一般国民より当の大企業の味方のように思われてしまうことにも
納得がいかないのであり、
そのような状況もなんとかしたいらしいのだが、
結局そこから話が飛躍して、
全世界で一斉に大企業の資本に課税すべきだと主張しても、
当然一斉に課税できるわけがなく、
そのためには世界を一つの行政機構の下に
統一しなければならないだろうし、
当然今すぐに世界統一なんて、
さらにできっこないという話になってしまうわけだ。
では結局一般人は何をやるべきなのか。
国のやり方の何を批判すべきなのか。
今批判しているようなことを
継続して批判し続けていけばいいのだろうか。
では彼らは実際に何を批判しているのか。
国会での政府側の答弁者がお粗末すぎることを批判しているわけか。
それもあるだろうが、
このままでは自分たちが
不利益を被ってしまうという思いが強いのではないか。
貧富の格差が広がり、
一部の特権階級だけが利益を得られるシステムになってしまう
と思っているのではないか。
それで必死で批判しているわけなのだろうが、
その一方で民主主義的な国家の制度を疑うことはしないようで、
たとえ選挙で政権与党側が勝ったとしても、
それは不正選挙だったからとしか言うことができないわけで、
その選挙を仕切っているのが、
政権与党と癒着している官僚機構であるならば、
よほどのことがない限りは、
政権交代などあり得ず、
仮りにあったとしても官僚機構の言うことを聞かなければ、
たちまち政権運営がうまくいかなくなってしまう事実が
あるにもかかわらず、
やはり今ある制度内でなんとかしようとするわけで、
そしてどのような結果になったとしても、
相変わらず批判し続けなければいけないわけだ。
これらの成り行きの何が問題なのだろうか。
たぶん何も問題ではなく、
今必死で批判している人たちも、
批判し続ける過程で何かを理解するのではないか。
何かとはなんだろう。
それは国家というシステム自体に、
うまくいかない要素があるということだろうか。
たぶん民主主義では金儲けができないのであり、
資本主義的なやり方では金儲けができるかもしれないが、
それは貧富の格差などのように、
民主主義とは相容れない結果をもたらすわけだ。
そしてその両者を調和させようとすれば、
結局世界同時に同じ比率で資本に課税するとか、
世界を統一して諸国家による世界の分割を終わらすとか、
現状では夢物語のようなことを語らなければならない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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