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彼の声 2015.5.21 「効力のない見解」

2015/05/21

陰謀というのもあることはあるのだろうが、
世界各地で続いている民族や宗派間の武装闘争が
なかなか終わらないのも、
そこでなんらかの陰謀が巡らされていて、
それらの地域で人や物資の消耗が続いている方が都合が良い勢力が、
背後で糸を引いているのかもしれない。
メディア的にはそういう見解でかまわないのであって、
そんな見解を信じている人も多いのではないか。
しかしそうではない見解を導き出すことができるだろうか。
それ以外ではどんな原因や理由が考えられるのだろうか。
それを説明するとしたら陰謀論でいいのではないか。
中東の紛争の背後で
アメリカの軍産複合体やイスラエルが陰で糸を引いていると思えばいい。
そう思わせる状況証拠があるのだからそう思っていればいいわけだ。
イスラム国の兵士たちがイスラエルで軍事訓練をしていたり、
アメリカ製の武器を使っていたりする、
という情報があるわけだから、
それが状況証拠となってそのような見解に至るわけだ。
そしてそれでそのような見解に関する興味は失われてしまうわけか。
そうではなくそれによってアメリカやイスラエルを非難するわけだ。
戦争を継続させて武器を売って金儲けしていると非難する。
そうやってそこに住んでいる人々の命や財産を奪っているわけだ。
戦争も強盗と同じく略奪や強奪という経済行為なのだろう。
相手を襲って金品や土地や人員を奪う行為だ。
そのためには武器とそれを使用して戦う兵隊が必要だ。
やっている人たちは案外それを割り切って考えていて、
相手が誰だろうと武器を売ってくれる人や団体なら、
主義主張宗派に関係なく喜んで買い、
それを使って敵を襲って人や物を強奪して、
さらに奪った人や物を売って金にして、
その金で武器を買ってまた敵を襲う、
というサイクルを継続させることで生活していて、
そういう経済論理で動いているのではないか。
そしてそれは別の経済行為とリンクしていて、
その別の経済行為とは、
自然から資源を奪って、
奪った資源を売り、
それを買って加工してその加工品を売って金を得て、
得た金を使ってまた資源を買ってきて、
その資源を加工して加工品を売って金を得る、
というサイクルであり、
その加工品の一つが武器であるわけで、
そこで戦争を生業としている人たちの経済行為とつながる。
それが何を意味するのだろうか。
できれば経済行為の中に
戦争や強盗などの人や財産を暴力で奪う行為は
含めない方がいいわけだ。
そして同じ奪う行為であっても、
徴税行為は国家を維持する上で必要不可欠だから、
それは経済行為とは別の分類として
法律で定められ正当化されているわけか。

戦争をやめさせるにはどうしたらいいだろうか。
戦争やっている人たちを皆殺しにすればいいだろうか。
戦いを挑んで武器を持って向かって来る連中は殺して、
白旗を掲げて降伏してくる連中は拘束して裁判で裁けばいいわけか。
そして戦いが終息したところで、
戦っていた地域を平和な国家として再出発させればいいのだろうか。
これまでもそういう試みを繰り返してきたのではなかったか。
そしてそれをぶち壊しにして戦争も繰り返されてきたわけか。
何かのきっかけでそこに勢力争いが生じて、
簡単に戦争に発展してしまう地域があるということか。
それまでの歴史的な経緯が災いして、
容易には民族や宗教や宗派を異にする人々を和解させることができず、
紛争の火種を取り除くことが困難なのだろうか。
そんなふうに語れば
何か気が利いたことを述べているような気になれるだろうか。
たぶん今ある現状の延長上でなんとかしなければならないのだろう。
それと関係なく
武器の製造や売買を世界的に禁止することなんてできるわけがない。
結局できることはといえば
人々が戦火のない地域へと避難することぐらいだろう。
そして難民となって受け入れ先の国を探すしかないわけか。
そして周りの国々が勇気を持って調停を買って出て、
途絶えることなく和解や宥和への試みを
平和的に継続して働きかけるしかなく、
憎しみを煽り相手を罵倒し
自分たちの優越性を主張する人たちを非難し続けるしかないだろう。
それ以外に特効薬だとか秘策だとかがあるとも思えないし、
そういうものを求めると
かえって事態をこじらせてしまうのかもしれない。
そして紛争の背後で糸を引いている黒幕が明らかになったところで、
その黒幕に向かって何をどうすればいいのだろうか。
やはり批判するしかないのだろうか。
黒幕のやっていることをやめさせることはできないわけか。
批判することがやめさせることに結びつくのだろうか。
そう信じて批判を繰り返すしかないわけか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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