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彼の声

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彼の声 2015.5.12 「住民投票というイベント」

2015/05/12

人は日々を生きているのだから、
何か現実に対処しているわけだ。
対処している対象は自分自身を含んだ現実そのものだ。
他のどこに問題があるわけではなく、
ここに問題があると思えばその通りなのかもしれないが、
何の問題もないと思ってもその通りとなりそうだ。
そんな両義的な状況の中にいられるのは、
まだ切羽詰まった状況にはなっていないということか。
そう捉えておいてかまわないのだろう。
実際に何がどうなっているわけでもない。
全てはコップの中の嵐とみなしても、
何がコップなのか明らかにしないと、
無意味なことを述べていることになりそうだが、
それでかまわないのかもしれず、
実際に何がコップなのかわからないのだろう。
それがコップでも何かの器でも構わないのであり、
その器の容量が大きいか小さいかで、
述べていることの深刻さも変わってくるのかもしれない。
でもそんなことは相対的な量でしかないのではないか。
それが都市であろうと都道府県であろうと国であろうと、
そこで暮らしていたり仕事していたりする人の量が
比較の対象にされるわけで、
要するにそれは世論調査であり、
結局は人気投票になってしまうのだろう。
実際にそこで為政者がやってきた数々の悪行を並べ立てて、
批判したい人は必死になって批判しているのだろうが、
直接の被害を感じ取れない人たちにとっては知ったことではない。
実質的には為政者による行政の私物化であってもかまわないわけだ。
最後は選挙であったり住民投票の結果で決まることだが、
それが何を意味するのか。
当事者たちにとっては何かを意味しているはずで、
投票結果に対して肯定的か否定的か
どちらかの評価や判断を下すわけだ。
そこで何が肯定されるか否定されるかは、
投票の対象それ自体なのだろう。
とにかくそうやって何かが決まるのではないか。
これからの方針を決めるのは重要なことだろうか。
それに参加したした人にとってはそう思えるはずで、
だから結果に歓喜したり落胆したりするわけだ。
ともかくそれで一応のケリがつき、
何かが決まって一安心したりするのではないか。
投票結果とはそういう心理的な効果を伴っている。
だから現状もこれから体験する結果も、
そう捉えておいて何の問題もないのではないか。
別にそれ以上の何を知りたいわけではなく、
そこに何か隠された秘密があるわけでもないのだろう。

人々はそんな結果を求めている。
そこで行われていることに対してけじめがついて欲しいのだろう。
いつまでもだらだらと夢を振りまきながら
結果を引き延ばされていては、
何をどう判断すればいいのかわからないし、
判断する機会がいつまでたってもやってこなければ、
興味を失ってしまうだろうし、
精神の集中を持続できないのではないか。
そこで夢を見続けるにしても
なんらかの実感できる出来事が起こって欲しいのではないか。
イベントが発生してそれが身に降りかかって、
そこで起こっている事件に巻き込まれているような体験を求めている。
それがないと退屈にやられて気が狂ってしまうのだろうか。
ギャンブルこそが幻想だとしても、
そこで人生をかけた大勝負に身をまかせてみたいのではないか。
そして結果的にそこで勝つにしろ負けるにしろ、
そこで発生したイベントに巻き込まれることによって、
生きていることの意味や醍醐味を実感できるはずだ。
そんな思い込みがどこまで現実に根ざしているのか
定かではないだろうが、
それでもそこで何かをやっていることは確かなのだろうし、
そのやっていることの結果を真摯に受け止めたいのではないか。
だから今まさに安全地帯から飛び出して、
一か八かの勝負に出ている最中なのではないか。
そう思い込んでいる限りはまだ気持ちが折れずに済んでいるわけだ。
できればそのままの精神状態を最後まで押し通すつもりなのだろうが、
現状は予断を許さない成り行きだと感じているのだろうか。
すでにペテンが見破られて焦っているわけでもないのだろう。
しかし何を騙すつもりなのか。
そこに暮らす人々は本当に騙されているのだろうか。
その行為を批判している人たちはそれが詐欺だと主張しているが、
ではそれの何が詐欺なのだろうか。
投票結果によっては、
詐欺かどうかが明らかになる前に、
計画が潰え去ってしまうかもしれないが、
でも計画が進行してしまえば、
もう後戻りができなくなる
と批判している人たちは主張しているわけだから、
できれば明らかになる前に終わって欲しいわけだ。
本当は何でもなかったのかもしれない可能性も
無きにしも非ずだろうが、
とにかくそれ以上の進行を止めるために、
多くの人たちが批判を展開しているわけで、
それが予断を許さない現状を作り出している。
そんなわけでどうもそれは何かの冗談では済まないらしく、
誰もが真剣に取り組むべき問題で、
少なくとも介入している人たちにとっては、
気が気ではないわけだが、
そのイベントの結果次第では、
人々の意識に何かこれまでとは違う変化が訪れるのだろうか。
だがそれも結局は世論調査に吸収されて、
相対的な比較対象になるに過ぎないわけだ。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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