文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2015.5.9 「ネトウヨを活かす」

2015/05/10

冗談を真に受けているわけではない。
ただそれが冗談だとは思えないだけか。
いったい何が冗談で別の何が冗談ではないのだろうか。
なぜ人々は固定観念へと誘われるのか。
まるでそこでの論争は固定観念と固定観念のぶつかり合いのようだ。
そこで互いの主張をぶつけ合い、
どちら一方あるいは両方が妥協して歩み寄らなければ、
議論は平行線に終始する。
それは論争する前からわかりきっていることなのだが、
論争そのものを見世物として提示するなら、
その白熱した議論が売り物となり、
テレビなどで人気番組となるのかもしれないが、
そこから何が生まれるわけでもないことは、
ここ数十年のその手のテレビ番組の成り行きが
示しているところだろうか。
彼らが定期的に政治問題について
激論を交わした末にこんな現状があるわけだ。
こんな現状とはどんな現状なのだろう。
見ての通りといってしまえば何がはっきりするわけでもないが、
そういう番組に興味のある人なら、
見ての通りでわかることかもしれず、
それ以外の人がわかる必要はないことかもしれない。
別に見なければ関係のないことなのであり、
そんな番組があることすら知らなくてもかまわないわけだ。
だが例えばそれがテレビの討論番組ではなくて、
国会であったらどうだろうか。
日本国民なら国会での議論に興味を持たなければならないだろうか。
そこで行われている議論や論争の内容や
その行方を知ろうとしなければならないだろうか。
ニュースで取り上げていることなら知り得るだろうし、
テレビの国会中継なども見る機会があれば、
すべてではないだろうが
部分的には知ることができるのではないか。
だがそれで何を知ったことになるのか。
確かにニュースで取り上げられている国会関連の話題が
すべてではないだろうが、
それを伝えるメディア側も
国民にとって重要だと思われる内容は優先的に伝えるだろうし、
それをテレビや新聞やネットを通して
受け取っていればいいのかもしれない。
それで済むならそれに越したことはなさそうだ。
たぶんそれではまずい理由などどこにも見当たらないだろう。
その程度でかまわないわけだが、
それ以上を求めようとしなくてもかまわないのだろう。
いったいそれ以上とはなんなのか。
それは実際に選挙に立候補して国会議員になろうとすることか。
たぶんそういう人が実際に国会議員になって、
国会の場で様々な懸案事項について
他の議員達や行政の担当者達と議論しているのではないか。
だからそこで交わされている議論で十分であり、
別にそれをテレビの討論番組やニュースショーで
蒸し返しているのを見る必要はないわけだ。

でもメディア的にはそれでは済まないわけで、
テレビでは視聴率を取らなければならないだろうし、
新聞や雑誌は発行部数を確保しなければならない。
ネットでもニュースサイトは
有料会員を増やしたり広告収入を上げなければならないだろう。
多くの人に興味を持たれるような情報を
発信していかなければならないわけだ。
テレビの討論番組での白熱した議論や論争も、
そういうのが好きな人なら喜んで見るのではないか。
そしてネットでそれの真似をしたい人も大勢いるのだろうし、
実際に他のネットユーザーと
それの真似事のような論争を繰り返している現状もありそうだ。
だが討論番組がどうしたことでもないと思うなら、
それも同様にどうしたことでもないか。
たぶんそうだ。
そのような論争からなんらかの世論形成があり、
それが世論調査や選挙や国会での勢力構成に
影響を与えているとしても、
それもそれでどうということはないだろうか。
何が良いとか悪いとかではなく、
現実にそういうことが起こっているなら、
それについてどうこう言ってみてもしょうがないことだろう。
しかしなぜそう思うのか。
そう思われてしまう理由はなんなのか。
そのどうということはない現状から何がわかるというのか。
例えば選挙での投票率の低下や、
若者の政治的無関心の原因はなんなのか。
若者でもネトウヨと言われる人たちは
政治に関心を持っているのではないか。
その関心の持ち方と行動や言動に問題があるとしても、
政治に関心を持つのは大いに結構なことなのではないか。
頼もしい限りで
彼らの存在に日本の明るい未来を予感させるものがありそうだが、
それが皮肉や悪い冗談でないとしたら、
彼らの可能性とはなんだろう。
彼らが使い捨てがいのある人材集団だとは思えないだろうか。
では彼らを暴れさせておくことが、
日本の活路を見出す上で重要なことだろうか。
別にそれが日本でなくてもかまわないのではないか。
日本でなければなんなのだろうか。
日本が日本でなくなる過程で、
彼らの活動とその盛衰とともに
洗い流さなければならない何かがあるのかもしれず、
たぶんその何かが憲法の問題であり天皇制の問題であり
アメリカとの関係なのだろう。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。