文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.4.21 「世の中が変わる兆し」

2015/04/22

人は言葉の力を信じている。
そんなことはあり得ないか。
それを信じられないのではないか。
信じられない者たちが暴力に頼ろうとしているわけか。
それも時と場合によりけりなのは確かなところだろう。
様々なやり方があり、
ある時は言葉を用いて相手を説得しようとし、
またある時は暴力を行使せざるを得なくなるわけか。
現状ではどうなのか。
一応は話し合いで解決を図るルールができていて、
そのルールに則って話し合いを各方面でやっている最中なのだろう。
そのような場では誰も理性的に立ち回っているのではないか。
国連やEUなどがそのような場の代表格なのだろう。
できれば他の場もそうなって欲しいのだろうが、
中東やアフリカではそうはなっていないようだ。
それらの紛争地域でも
そのうち平和的に物事を解決させる試みが主流となってくるだろうか。
世界がだんだんそういう方向に向かっている兆しを、
現段階で感じ取れるだろうか。
現状ではなんとも言えないところだが、
一時的な揺り戻しがあるにしても、
今までの歴史的な経緯からすれば、
過去と同じことの繰り返しというのはあり得ないだろうし、
前世紀の二度の世界大戦以降は
破局的な軍事衝突は起こっていないわけだから、
これから何か起こるとすれば、
それらとはまた違った事態に直面することとなるのかもしれず、
実際にそういう事態が起これば、
そこから世の中が変わり、
新たな時代が始まるのだろうか。

たぶんこれから何か思ってもみなかったような
世の中の転換が起こるのかもしれない。
それはエコロジーとかエコノミーとか
目に見えるようなところからではなく、
人の意識が世界を捉える時の捉え方が、
いつの間にこれまでとは変わってしまうのかもしれない。
そうなれば何かこれまでとは違ったふうに
世界が見えてくるのではないか。
例えばこの世界に目的がないということは、
人が生きる目的を見出そうという意志を
打ち砕くことにように思える。
人が何をやろうと生きようと死のうと、
それとは別次元の段階でこの世界は存在する。
人の行為がこの世界に
何か影響を及ぼしていることは確かかもしれないが、
いくら影響を及ぼしていても、
それは宇宙の片隅のほんの小さな範囲内でやっていることであり、
それによって宇宙がどうなるわけでもなく、
人の意志や考えが影響を及ぼすのは、
人と関わり合いのある範囲だけで、
その他の膨大でほとんど無限とみなしても構わないほどの領域では、
何の影響もなくただそこに空間が広がり、
時間が過去から未来へと一方方向に進んでいるだけだ。
このとりとめのない事態の中で、
人は何をやっているのだろうか。
というかこれは人にとってはどうでもいいことであり、
宇宙にとっても世界にとってもどうでもいいことだ。
そして人はこんなどうでもいいような事実を知った上で、
なお生きる目的を求めるだろうか。
例えば目的がなくなった時、
人はこれまでと同じように生きて行けるだろうか。
はたして自分たちの活動には目的がないことを受け入れるだろうか。

今のところはそんなはずがないと思えば済むことだが、
何かのきっかけでそれを自覚せざるを得なくなるとすれば、
その時から人の生き方も
世界に対する捉え方も違ってくるのではないか。
ともかく今現在はそんなことはなく、
人は日々の生活の中で何かしら目的を見出し、
自分のやりたいことを自覚し、
それをやり遂げようとするわけで、
そのやりたいことにエコロジーやエコノミーが絡んでくるわけで、
その両面でうまく折り合いをつけながら、
何かもっともらしいことをやろうとするわけだ。
そしてそのやっていることで、
他の人たちから尊敬され、
その業績をたたえられたらなおいいわけで、
そうなれば一応は目的を達成したことになるのかもしれない。
では人が生きる目的とは、
自らの存在と自らがやっていることで
他の人たちから認められるようになることだろうか。
そうでもいいしそうでなくてもかまわない。
それはそうであればなおいいという程度のことかもしれず、
自ら望んでそうなろうとするのではなく、
結果的にそうなれば
自己満足に浸れるということでしかないのかもしれない。
そしてその辺から人のやっていることのとりとめのなさや、
虚無的な無意味さが次第にあらわになりつつあるのではないか。
そういう面を認めるわけにはいかないが、
実感としては確か感触を覚えるわけだ。
だからと言って自暴自棄になるわけでもなく、
諦念に至るわけでもないのだろうが、
無意味でとりとめのないことをやっていると自覚することで、
かえって苦悩や復讐心などのドロドロした情念から解放され、
癒され救われた気持ちになるようだ。
だからもしかしたらそのようなところから、
人々の意識の変化や時代の転換の可能性が導かれるのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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