文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.4.19 「恐ろしい現実?」

2015/04/20

何を求めているのかわからないか。
平和を求めているのではない。
何が平和なのだろうか。
平和な状態なら今がそうだ。
人々はおそらくもっと具体的な何かを求めている。
ありふれた真実をいうなら誰もが金を求めている。
金儲けがしたいらしい。
そして真にやりたいのは金儲けそのものではなく、
何かをやった結果として金が入ればなおいいわけだ。
やりたいことがあり、
そのやりたいことをやることが
世間的に正当化できるようなことをやりたい。
同じ金儲けでも銀行強盗では世間的に正当化できず、
まっとうな職業でないとまずいのだろう。
だが世間にはコネクションが張り巡らされていて、
そのコネクションによって利益が独占されていて、
それに所属できない者には
まっとうな手段では大金が入ってこない仕組みだ。
そんな中で今やっていることがまっとうなことなのかどうかは、
世間的に見てどうかという基準だけなのだろうか。
そして実際にやりたいことをやっているだろうか。
自分がやっていることに納得している者は少ないだろうか。
その多くは納得しがたく
やりたくないことをやらされているのかもしれないが、
またその多くがあきらめて
そんな現状を受け入れているのかもしれない。
そしてそこに不満が渦巻いているわけだ。
納得しがたい現状だが
あきらめざるを得ないから、
根性がねじ曲がってくる。
そしてそれらの屈折し鬱積した感情が複雑に絡み合いながら、
社会の中で様々な意図や思惑とも結びつき、
不合理で不可解で奇妙奇天烈な動作を生み出す。

そんなわけでどんなにやっている行為を正当化しようと、
すべては冗談に至るしかないかもしれず、
真面目な試みのことごとくが
間抜けで馬鹿げた結果を生み出すわけだ。
それは誰にとっても受け入れがたいことであり、
やっている当人にとっては恥ずかしいことだが、
それを見ている周りの人々にとっては愉快であり、
ざまあみろという感情を引き起こし、
そのような不均衡で不合理な立場や受け止め方の違いが、
人と人あるいは組織や団体との間に争いや戦いを生み出している。
そんな世の中が平和であるはずがないか。
全面的な戦争状態でなければとりあえずは平和だと言えるのだろう。
争いや戦いをなくすことはできず、
恒常的にそれらが続いているのが、
普通の状態だと言えるのではないか。
そして常にそれらの争いや戦いを収める力が働くと同時に、
新たな争いや戦いが生じる萌芽も生まれ、
それらの作用が途絶えることはなさそうに思われる。
それが途絶えるということは社会の停滞を招き、
社会に階層的な秩序が出現することを意味し、
社会的な強者が上層階層を占め、
弱者が下層階級に押し込められ、
力の強弱が固定化し、
強者の弱者に対する支配が完成し、
弱者が強者に逆らえなくなるわけだ。
そうなってはまずいと無意識に感じ取っているから、
人々は体制側に逆らおうとして、
体制批判を盛んに繰り返すわけだが、
体制側に飼いならされたマスメディアが批判者たちの前に立ち塞がり、
それを封じ込めようとしている現状があるわけか。

果たしてそんな現状認識でかまわないのだろうか。
それだけでは片手落ちで、
そうではない逆の面もあるわけだ。
たぶん人々はその一方で、
自分が強者の立場になりたいのであり、
強者の側に属して社会的に優遇されたいと思っているのではないか。
その表れが受験競争や出世競争などに勝ち抜いて、
社会的に成功した人々に対する好意的な感情となる。
そんな自分たちの夢を自分たちに成り代わって叶えてくれた彼らを
応援したいのであり、
そのような人々の代表として、
マスメディアがもてはやす
有名芸能タレントやスポーツ選手などのファンとなり、
日頃から彼らの一挙手一投足に注目していて、
彼らの成功をあたかも自分のことのように喜び、
もし彼らが選挙などに立候補すれば、
迷わず彼らの支持者となって、
彼らに投票するのではないか。
そして既存の政党もそのような需要を当て込んで、
彼らを自らの党の陣営に引き込もうとして、
引き込んだら党の広告塔として利用するわけだが、
一般の人々がそのような誘惑に逆らうことができなければ、
結局メディアがもてはやす社会的な有名人を擁する政治勢力によって、
世の中が支配されてしまうのではないか。
というか実際に支配されている現状があるわけか。
そしてそれでもかまわないと思っている人が大勢いるわけで、
中にはそれが当然だと思っている人までいるのではないか。
様々な社会的な競争に勝ち抜いた人々は有能であり、
有能な人々が社会の支配階級となり、
その他大勢の競争に敗れた無能な人々を
指導する立場となるべきだと思っているわけか。
たぶんあからさまにはっきりとした自覚はないだろうが、
無意識のうちにそれらの人々に従っている現状があるのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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