文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.4.15 「いったいそれで誰が困るのか」

2015/04/16

それはいつものとりとめのない疑念なのだろうか。
とどのつまり人類は暴力以外では何も解決できないのではないか。
過去に話し合いで何か問題が解決した事例があるだろうか。
あるにはあるだろうが、
果たしてそれが解決と言えるのかどうか。
どのような結果が解決というのかで見解の分かれるところだろうか。
では暴力で問題が解決できたのか。
それは解決ではなく
終わりのない暴力の連鎖や応酬を招いているだけか。
しかし根本的な問題の解決とは、
どのような結果がもたらされることを言うのだろうか。
争いのない平和な状況の到来がそうだとしたら、
それは人類がこの世から消滅すれば済むことでしかない。
だが人類が存在する限り解決はあり得ないのだとしたら、
問題は人類の存在そのものなのだから、
別にそれが解決する必要はないのではないか。
それどころか問題が解決して、
人類が消滅してしまっては困るのではないか。
いったい誰が困るのだろうか。
人類がいなくなれば誰もいなくなるのだから誰も困らないか。
ならば結局どうなればいいのだろうか。
もしかしたらどうでもいいことかもしれず、
人類など滅亡してもしなくても構わず、
そういうレベルでは問題があろうとなかろうとどちらでもかまわず、
それが問題だとしても、
そんな問題など解決してもしなくても
どちらでもかまわないのではないか。
要するにそんなことに疑念を抱く必要などないということだろうか。
そんな疑念を抱いてもとりとめがないか。

結局は些細な差異や利害関係の中で考えるしかない。
政治や経済の問題はそういうところにしかないのではないか。
例えば直接の金銭のやりとりや、
法案に対する賛成や反対の数にこだわらなければならない。
別にそれが現実の問題であり、
虚構や幻想ではないはずで、
とりとめのない話でもない。
具体的に物や情報を売ったり買ったりして利益を出さなければならず、
議会で多数派工作をして法案を通さなければならない。
学生なら少しでも評判の良い企業に就職したいし、
できれば給料もそれなりの額をもらえたらなおいいだろうし、
見栄を張りたいし贅沢がしたいのではないか。
また性格が良くて見栄えのする相手と結婚したいだろうし、
悩みの少ない幸せな人生が送りたいのではないか。
そのためには今具体的にどうするかが問題となってくるわけだ。
そんな下世話な夢を叶えるために、
人は努力したり苦労しなければならず、
実際に思い悩みながらも、
良かれと思うことを何かやっているはずか。

ところでそんな現状の何が問題なのだろうか。
現状を批判するのは勝手だし簡単だが、
その批判によって現状がすぐに変わるとも限らない。
批判ばかりしている現状があるすれば、
なかなか現状が変わらないから
批判ばかりせざるを得ないのではないか。
では批判しても変わるわけではないのが問題なのだろうか。
逆に批判は現状を維持するためにされる場合もあるかもしれない。
現状を批判しているのだから、
批判者は現状を変えたいのだろうが、
何かの具合で現状を変えようとすることと現状を批判することが、
無関係になってしまうのだろうか。
無関係というわけではなく、
ただ必ずしも両者が結びついて
有効に作用するとは限らないのではないか。
現状が変わろうとしていることに危機感を抱いて、
それを阻止するために批判する場合もありそうだ。
変えようと画策する者たちを批判する。
中にはそんな批判者もいるのではないか。
というか保守派の批判者というのは、
現状を変えようとする者たちを批判する
防波堤のような役割を担っているわけだ。
現状を変えようとして現状を批判し、
その批判する者をまた他の誰かが批判する。
彼らは何を批判しているのだろうか。
具体的には何が問題なのだろう。
批判者はそれについて語らなければならない。
自らが批判しようとしている事柄について語り、
その問題点を指摘するわけだ。
ではその具体的な事柄とはなんなのか。
そしてその問題点とは何か。
現状で何か問題があるわけだ。
気に入らない点があり、
それについて言及しようとしている。
そしていつまでたってもその段階に留まっているわけにはいかず、
そこから一歩踏み出して、
それについて指摘しなければならないのだろう。
ではいつそれを実行するのだろう。
これから誰かが何かについて言及するわけか。
たぶんこれは冗談ではない。
確かにそれをやれば冗談では済まなくってしまうのかもしれないが、
実際には未だに何についても語っていないのではないか。
それどころかこのまま何も語らずに済ませようとしているのだろうか。
これから誰かがまともな言説を構成しようとしているのなら、
文章の中でそれについて語られなければならないはずだが、
一向にそれが出てこないのはどうしたわけだろう。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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