文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.4.9 「既存のシステムの中で」

2015/04/10

わざとそんなことを述べているのだろう。
そこに本心も含まれているのだろうか。
たぶんそうだ。
そしてそれは本心ではあっても、
いくらでも取り替え可能な本心だ。
そんな本心などどうでもいいのかもしれない。
では何が大切なのだろうか。
それは人によって異なるわけか。
何も大切ではないのかもしれず、
語っているすべてが戯れ言だとすると、
それは救いようのない状況だろうか。
でも必ずしもすべてが戯れ言というわけでもないだろう。
時には真剣に考えているようなことも表明されているのではないか。
だがそれがどうしたわけでもなく、
納得には程遠く、
どのような結果ももたらされていないようだ。
そこまでたどり着いていないのだろう。
どう考えてもたどり着けないのではないか。
少なくとも結論には達していないようだ。
要するにまだ試行錯誤の途中らしい。
具体的に何を導き出そうとしているのでもなく、
何について考えているのでもない。
ただこの世界の成り行きを説明したいだけか。
それもどのレベルで説明しようとしているのか定かでない。
それについての取っ掛かりも何もありはしないのだから、
すでに何も語らないうちからつまずいているわけだ。
それではどうにもならないだろうか。
何もないのにどうにかしようとしているのだから、
無理もいいところか。

何もないというのはどういうことなのだろうか。
世界には空間があり時間があり物質がある。
そう捉えることはできる。
でもそれでは何を説明したことにもならないか。
一応は何かを説明しているのではないか。
ただそういう説明では納得しがたいということだろうか。
しかし何を説明しようとしているのか。
何もないとはどういうことなのか。
それはいつものように問題が何もないということだろうか。
人間社会の中での争いごとなどはどうでもいいことなのか。
どうでもよくはないが、
関心を示せない状況なのかもしれず、
それについて言及しようにも、
言及の対象から相手にされていないのだから、
何を述べても無駄なような気がする。
そんな状態で何を批判したらいいのだろうか。
それ以前に批判の対象とはなんなのか。
政府の対応とか総理大臣の言動とかを批判すればいいのだろうか。
たぶん以前はそんなことを述べていたはずだが、
飽きてしまったのか。
というか他の人の批判に接して、
これではダメだと思うようになってしまったのかもしれない。
何かうまく言い表せないのだが、
批判することが現状維持に貢献してしまってはまずいと思われ、
それなら批判しないほうがマシに思われてくる。
ではなぜ批判することが現状維持に貢献してしまうのか。
批判することで、
くだらないことが
あたかも大切なことのように思われてしまうからか。
そもそも批判の対象が
くだらないように感じられてしまうのだろうか。
なぜそうなってしまうのだろうか。

批判する人たちがくだらないレベルで批判するように
仕向けられている現状がある。
だいだい卒業式で国歌を歌わせたりするのは、
どうでもいいような枝葉末節なことでしかなく、
それを強要しようとするから反発を招き、
そんなことで強要しようとする側を
批判しなければならなくなってしまうわけだ。
そして枝葉末節でない問題があるのかと問われれば、
何もないわけで、
捉えようによっては、
沖縄に在日米軍のための滑走路を作る工事だって、
枝葉末節な問題だと言えてしまうわけで、
そこで反対運動をして大変な思いをしている人たちが、
かわいそうに思われることは確かなのだが、
そういうところで批判すれば批判するほど、
批判の泥沼にはまって身動きが取れなくなって、
挙げ句の果てに見捨てられてしまうのは、
例えば成田空港反対闘争がそうだったのではないか。
いったいそこから人々は何を学んだのだろう。
何も学びはせずにいつまで経っても
同じようなことを繰り返しているだけなのではないか。
結局悪いのはそういうことを強要したり強行しようとする側で、
しかもいつもそういうことをする側が権力を握っているわけで、
そんな成り行きを招くようなシステムを変えない限りは
どうにもならないわけなのに、
人々はいつまで経っても
そんなシステムにしがみついているばかりで、
システムを守ろうとさえしているわけで、
決して変えようとはしないわけだ。
そしていつまで経ってもそれらの枝葉末節な問題に心を奪われ、
そこで勝てる見込みのない戦いを強いられ、
身も心も疲弊しているわけだ。
これからもそんなどうでもいいような無意味な闘争が
いつ果てるまでもなく繰り返されてゆくのだろうか。
それとも何かのきっかけで
思いもよらぬところからシステムを変える機会が訪れるのだろうか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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