文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.4.4 「メディアに踊らされる人々」

2015/04/05

制度は制度としてあり、
制度に則ってその地位に就いたのだから、
それをやめさせるのも
制度に則ってやめてもらわなければならないだろう。
別に無理にやめさせることはない。
期が熟すのはまだまだ先のことかもしれない。
しかし待っていればなんの期が熟すというのだろう。
そのとき誰が役職をやめなければならないのか。
さあその時が来たら誰かが辞めるのではないか。
ではすぐにそうなるのだろうか。
それはわからない。
わからないが、
たぶんこの時点では何について語っているのでもない。
あやふやな予想や予言は慎まなければならない。
何も語れないと言った方がいいのかもしれない。
語る必要のないことだ。
必要のないことを無理に語ることはなく、
それでも語ろうとすればくだらぬ内容になりかねない。
実際にくだらぬ内容になっているのではないか。
それは語ってみないことにはなんとも言えず、
これからそれについて語ろうとしているのかもしれず、
あるいは語ろうとして語れず、
語りそこねているのかもしれない。
語る必要がないのに語ろうとして語れず、
それでも記述してしまうわけだから、
空疎な内容になって当然で、
その辺が矛盾しているわけだが、
かまわず言葉を記してゆくしかない。
偶然の巡り合わせと運が良ければ、
何かまともな主張に行き着くかもしれず、
そんな成り行きに身をまかせ、
その続きを語ろうとしているわけだ。
どこにも至らなければ
空疎な内容であることも覚悟しなければならない。
そうなればその程度のことだったとあきらめるしかなさそうだ。
そこに限界があり、
なかなか限界を超えられずに、
空疎な内容に終始している現状があるのだろう。

やるべきことは批判ではないが、
それに逆らって批判しているわけだ。
それが成り行きであり、
成り行きに逆らうのもその場の成り行きであり、
そこで進行中の成り行きに巻き込まれ、
それについて何かを述べようとしているのではないか。
具体的には何が進行中なのだろうか。
国と国とが外交で駆け引きをやっているわけか。
そんなことは一般人には知ったことではない。
では一般人は何を知っているというのか。
メディアからもたらされる情報に基づいて、
あれこれ予想や詮索をしているわけか。
その一部が国と国との外交ゲームのゆくえなのだろうか。
そこで政治的に勝ったり負けたりしていると吹聴され、
一喜一憂することで、
何やら自分もそれらの外交的な駆け引きに
一枚噛んでいるような錯覚を覚えるのだろうか。
たぶんそれではメディア商売の格好のカモとなっている。
制度的にはなんの権限も与えられておらず、
選挙以外では何を行使する立場でもないのに、
売文業者に乗せられて、
力の及ばないことについて考えさせられている。
それに気づかないと、
それらの業者の思惑通りに、
賛成か反対かあるいは右か左かの二項対立の一方側に囲い込まれ、
どちらか一方の飯の種にされてしまうだろう。
彼らに誘導されて特定の立場の指定席に座らされ、
彼らの観客や応援団になってしまってはまずいわけで、
そういうメディアが及ぼす権力の作用に逆らって考え行動しなければ、
いつまでたっても予定調和の二項対立から抜け出ることはできず、
結局現状の追認にしか結びつかないわけだ。

現状の追認とは何も
政治的な権力を握っている勢力を認めることだけではない。
彼らと対峙している反体制勢力の側に立つことも、
現状の追認に繋がっているわけだ。
何も反体制勢力がダメだと決めつけるのではなく、
体制側と反体制側のどちらも変えないと、
現状の予定調和から抜け出すことはできないということだ。
対立を煽って相手を全否定し、
どちらか一方の立場にしがみつくことが、
二項対立を形成しているわけだから、
まずはそういうやり方を改めなければならない。
それにはそのような対立そのものがフィクションであり、
どちらも大同小異でしかないことを自覚すべきで、
自分の都合でしか物事を考えられない視野の狭い人たちが、
些細な差異を強調して誇大に見せかけ、
その微細な差異を利用して対立を煽り、
その過程で導き出される単純化された論理を、
周りの人々に信じ込ませようとしているにすぎないことに
気づくべきなのだ。
それは右も左も自国の国益や自国民の生活しか
眼中にない現状を考えてみれば明らかだろう。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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