文学

彼の声

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彼の声 2015.3.23 「思想とは何か」

2015/03/24

偶然の巡り合わせで
思わぬ成り行きに巻き込まれてしまうのはよくあることか。
そのほとんどが思い通りになるわけではない。
思い通りになるならないとは無関係な成り行きの中で
生きているわけだ。
生きていなくてもかまわないのであり、
作り話の中に出てくる架空の登場人物であってもかまわないわけだ。
いったい何がかまわないのだろうか。
人が思い描く人の行動がそうなのか。
小説でも読めばそんな感慨を抱くのか。
たぶんそれを想像しているのだろう。
小説など読まずに、
誰かが小説を読んでいる人を想像している。
それを文章にすればフィクションとなるらしいが、
その誰かが文章を書いている人物である必要はなく、
他に何を想像していようとかまわない。
文章を構成することも、
何かを生産していることになるのかもしれない。
それ特有の思考を産出していることになるのか。
少なくともそれを記している人の
思考の一部をなしているのだろうが、
例えばその人が読んでいる書物から影響を受けているとすれば、
書物から得られた思考も含まれるのだろうか。
ところで思考とは何か。
思考と思想はどう違うのか。
思考が定まればそれが思想となるのだろうか。
思想も時の経過とともに移り変わってゆくのではないか。
しかし思想があるとして、
それが書物の中に定着されているとしても、
その思想を利用して何ができるというのだろう。
人を動かすことができるわけか。
そこになんらかの思想があり、
それが多くの人々の賛同を得たり共感を得たりすれば、
その思想が世に広まり、
思想が理想とする世の中が実現するのだろうか。
ではそんな状態を夢見て、
人は自分が理想とする思想を編み出そうとしているわけか。
人にもよりけりだろう。
中には他人をその思想に
染め上げようとしている人もいるのではないか。
洗脳したいわけか。
しかしどうやれば洗脳できるのだろうか。
いわゆる自己啓発セミナーとか開いて受講者を集めるわけか。
でもそれでは思想を広めながら一方で受講料を取り、
金を集めようとしているのではないか。
別に金目的で思想を広めることがいけないわけでもないが、
やはり思想を編み出すことが
自らの利益と結びつかなければいけないだろうか。

ところで肝心の思想の中身は
具体的にどのような内容となるのだろう。
フィクションの中で架空の人物が
思考を集中して独自の思想を編み出すにしても、
その内容が説得力を持たなければ、
作り話としても魅力を感じられないだろう。
では言葉を記す者は何か魅力的な思想を思い描きたいのか。
それが現実の世界でも魅力的な思想であるべきなのだろう。
それはどんな思想だろうか。
その思想が世の中に広まれば、
それに共鳴した人々に利益がもたらされるような思想だろうか。
ならばそれとは何か。
にわかに都合よくそんな思想を導き出せるわけもなく、
結局そこで行き詰ってしまうわけか。
答えを出せなければ、
そこまで語ってきた意味がないだろうか。
答えとはなんだろう。
万人に利益をもたらす思想などあり得ないのではないか。
物や情報の交換からしか利益が出なければ、
交換によって一方が利益を得れば、
もう一方が損害を被ることになるだろうか。
両方が得をする状態というのはあり得ないだろうか。
一方がいらないものをもう一方が必要としていれば、
両者ともに交換によって得をしたと思うのではないか。
それが生活必需品なら合点が行くかもしれないが、
奢侈や娯楽のための品だと、
思うだけで本当に必要かどうかはわからない。
そして魅力があるのは生活必需品よりも贅沢品の類いであり、
もしかしたら思想の類いも
人間にとって本当に必要かどうかは疑わしいのかもしれない。
ただ食って寝て働いて生殖活動をするだけなら、
思想などいらないのだろうが、
人はなぜ思想を求めるのだろうか。
それが贅沢品で魅力があるからか。
少しでも人生を楽しくおもしろおかしく過ごしたいのなら、
余暇と娯楽があればいい。
何か立派な行いや発言をして他人から尊敬されたいわけか。
そのための道具が思想となるだろうか。
どうもそういう功利的な価値観と思想とは
無関係のような気がするのだが、
では思想はなんのために必要なのか。
たぶん何かを深く考えたいのではないか。
思考することで物事の道理を見極めたい。
その道理を含んだ考えが思想となるだろうか。
それは利益に結びつくつかない以前の段階で、
なぜそうなるのかを知りたいわけだ。
人はなぜ思想を求めるのかを知りたいわけで、
そのなぜ求めるのかを説明するのが思想の類いだろうか。
しかしそれで思想を説明したことになるだろうか。
その説明自体が思想だとは思えないのだが、
ではなぜそう述べてしまうのだろうか。
やはりその辺で安易に答えは出てこないのかもしれず、
その答えを探求する行為から思想が導き出されるのだろう。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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