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彼の声

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彼の声 2015.3.21 「政治と経済」

2015/03/22

利益とはなんだろう。
金銭的な利益ならわかりやすいが、
他に利益があるとは思えないだろうか。
とりあえず人は利益を求めているようだが、
他人から利益を奪うことでしか利益を得られないのだろうか。
何かを生産してそれを売ることで利益が得られるはずだが、
材料を買うか採取して、
手に入れたものを加工して何かを作り出し、
その何かを売ることによって利益を得られるわけだ。
加工しなくても取ってきた原材料をそのまま転売したり、
自分の労働力を企業に売ったりする場合もあるのだろうが、
とにかく何かを売らなければ利益を得られないわけだ。
それ以外では利益を得られないだろうか。
人が行っている経済活動とはそんなものだろうか。
単純化したらそうなるのだろう。
自給自足以外では商品を買わないと生きていけないから、
買うためには金が必要で、
金を得るためには商品を売らないと金が入らない。
何かを売って金を得て、
その金で必要な何かを買うわけだ。
常識的にはそういうことだが、
売って金を得るのではなく、
他人から金を奪うやり方もあるわけで、
要するにそういうやり方は違法行為なわけだろうが、
物乞いなどをして金をもらうというやり方もあり、
坊さんの托鉢も物乞いの一種なのだろうが、
なかなかタダで金を恵んでくれる人はいない。
人間社会の中で一人では生きて行けない理由は
そんなところにあるのだろう。
何かしら他人と関わりを持たないと金を得ることができず、
金を得ないと必要なものが買えず、
買わない限りは手に入らないわけだ。
そして何かを売らない限りは物を買う金が手に入らない。
資本主義がなんだかんだいっても、
小難しい屁理屈をあれやこれや述べてみても、
実際にやっているのはそんなことでしかない。
そのものの売り買いをどう変えることもできないから、
現状の資本主義市場経済があるわけだ。
考えればそれを克服する手立てを思いつけるのだろうか。
これまでに様々な人たちが考え、
様々な手立てが試されてきたのかもしれないが、
どれも一向にうまくいかなかったようで、
相変わらずものの売り買いが
人間社会の基本的なルールとなっている。
ならばこれからもそのルールのもとで
人は暮らして行くしかないのだろうか。
他に贈与とか強奪とかあるのだろうが、
どう考えてもそれらよりは
物の売り買いの方が人を納得させるやり方のようだ。

もちろん人身売買とかは納得できないやり方のようで、
それは法律で禁じられているわけだが、
一方で労働力の売買はおおっぴらに認められていて、
そのほかに売るものがなく、
労働力を売らないと生きていけない人たちが、
企業などの労働力を買う側との間で、
不当に安く買い叩かれているような疑念を売る側に抱かせ、
不満や不平等感を生じさせているわけだが、
それも需要と供給の関係で、
企業が成り立つためにはそこで働く賃金労働者が必要で、
賃金労働者が普通に暮らして行ける程度には、
企業は労働者に対して賃金を払っているわけか。
たぶん建前上はそういうことになっているはずなのだろう。
では政治家はそれらに関連して
何をやらなければいけないことになっているのか。
国内の景気を良くして企業に利益を上げさせて、
労働者の賃金が上がるような政策を実行し、
そしてそうなると労働者の支持が増えて、
国会議員などの政治家は
引き続き政権を担う立場でいられるわけか。
要するに建前としてはそういうことであり、
実際にそれらの政治家たちと懇意の主要なマスメディアも、
概ね現状で景気が良くなっていて、
政権の支持率も比較的高いし、
大手企業も賃上げに前向きだと報じているのではないか。
それでかまわないのだろうが、
それの何が問題なのだろうか。
それを批判している人たちは、
実際はそうではないと言いたいのだろう。
そしてそれ以外のことでも
政権を担っている政治家たちを批判しているわけだが、
根本的な疑念として、
果たして政治と経済は関係があるのだろうか。
たぶん国家を介して政治と経済は関係がある。
もしかしたら国家がなければ政治と経済は無関係かもしれない。
政治家が直接関係しているのは国家であり、
国家があるから国民経済という分野があり、
政治家は国民経済を良くしなければならない。
たぶんそういう理屈なのだろう。
しかし一方で国民経済は世界経済と結びついていて、
政治家が何をやろうと
世界経済が不景気なら国民経済も良くならないわけだ。
経済的な鎖国をやっていなければそうなるだろう。
結局国民も政治家も
その辺でかなりの認識のズレがあるのではないか。
もしかしたら議会制度を維持するために議員は必要だろうが、
政治家という職業は不要なのかもしれない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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