文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.3.16 「無意識の意識」

2015/03/17

人は偶然の巡り合わせでは納得できない。
運が良かったり悪かったりして、
それで自分の運命が左右されてしまうわけにはいかない。
確実性を求めている。
必然的な成り行きによって成功したい。
要するに日頃の努力が報われる形で、
晴れて事を成し遂げたいわけだ。
身勝手といえば身勝手だが、
そんな願望が叶えば言うことなしだろうか。
そうなるためにあれこれ戦略を練って、
自分のやっていることが有利に働くように画策するのだろうか。
それ自体の何が悪いわけではなく、
人は誰でも頭を働かせて行動し、
他人を自分の味方につけて、
自分が有利な立場になれるように画策するものだ。
そういうことを述べてみても仕方のないことかもしれない。
具体的に特定の人物や団体が
何をやっているかを吟味しなければならない。
だが結局それについて良い悪いを述べてしまうわけか。
たぶんそうなってしまうのだろう。
そしてそれがどうしたわけでもない。
やっていることが悪いと判断されれば、
批判されることになるわけだ。
それもそれだけのことだろうか。
どう述べてみてもしっくりこない。
具体的に何をどうやるかを語る必要がないわけだ。
何を主張しようとしているのでない限りは何も語る必要がない。
それはどういうことだろう。
語らないことも戦略の類いなのだろうか。
やろうとすることとは別の関係のないことを語ればいいわけだ。
実際にやっていることと語っていることとが
無関係であるかのように装い、
相手の気をそらし、
やる気をはぐらかしてその隙をつき、
一気にかたをつけるつもりなのだろうか。
だから何についてそうなのだろうか。
何についてというわけでもなく、
ただそれを語らずに済ませようとしているのかもしれない。
そうのべて何も主張していないようでいて、
語っている当人が気づかないことを主張しているのだろうか。
それは無意識の主張なのだろうか。
意識して主張を悟られないようにしているのではないか。
無意識が述べている当人に悟られないように
何かを主張しているというわけか。
そんなことはあり得ないだろう。
あり得ないことにしておいたほうが無難なのかもしれない。

何を考えているわけでもないことになっているようだが、
人は偶然の巡り合わせに左右されながら生きている。
そしていつでもその偶然を必然に変えるために努力しているわけだ。
思い通りの結果を導き出したい。
たぶん思い通りでなくても構わないのだろう。
誰がそう思っているわけではなく、
成り行きとしてはそうなってしまうわけだから、
結果的にはそれで構わないわけだ。
自意識では思い通りにゆかずに焦っているようだが、
無意識ではあきらめている。
本当にそうであるかないかなんてどうでもよく、
とりあえず無意識を想定してそう思っていることにしておきたい。
そんなのはごまかしだろうか。
たぶんごまかしに違いなく、
ごまかし以外に無意識なとどいう虚構は捏造できはしないが、
人は意識せずにそうやって
思い通りにいかなかった結果を合理化したいわけだ。
それも嘘も方便の範疇に入ることかもしれないが、
とりあえずそれで構わないだろう。
そういうことにしておかないと、
失敗を乗り越えてその先へ進めないだろうか。
それは人にもよるのではないか。
失敗を合理化する必要はない。
たぶんそういうことを語る気ではなかったはずだ。
当初は何も語れずに悩んでいたのではなかったか。
具体的に語る内容が何もなくて途方にくれていたはずだ。
それを無意識の助けを借りてここまで語ってきたわけなのだろうか。
そこから外れて何か考えているのかもしれず、
外れているそことはここではないどこかだろうか。
どう考えても構わないが、
なるべく自己言及にならないように気をつけている。
すでにそうなっているのではないか。
自らの言動について考えているつもりで、
そのじつありもないしない無意識を想像し、
自分自身から逃れようとしているわけだ。
思想とはそういうものなのではないか。
誰がそれを求めているわけでもなく、
自らもそんなものとは無関係でいたいが、
何かを述べているうちに、
自然とそこへと導かれてしまい、
気がつけば自分自身について語っているつもりで、
現実にはいもしない誰かの考えを代弁しているわけだ。
それが無意識の考えなのだろうか。
たぶんそういうことにしておいても構わないのだろう。
そうでなくても構わないのだから、
誰でもないだれかの考えではらちがあかないから、
とりあえずそう意識せずにそう述べているのであり、
無意識がそう述べているのだろう。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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