文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2015.3.3 「人間の動作」

2015/03/04

人は他人の真似をする。
他人のやっていることが魅力的に映るから真似をする。
その上やっていることで儲けていたりすれば、
なおさら自分もやってみようと思う。
そうやって大勢の人が同じことをやろうとするわけだ。
そして同じことをやっている者同士の間で競争が生まれたり、
またごく限られた者たちが連携して
利益を独占しようとしたりもする。
人が他人を真似る行為は、
人が集団で社会を形成する上で重要な役割を果たしている。
というか人が他人を真似なければ、
人が大勢集まって社会を形成したりしないだろうし、
真似をするために人は互いに近づき、
他人の行為を覗き見して他人を真似ながら、
そうした行為の結果として集団で暮らしているわけだ。
真似る行為なしに人は今あるように生きてはいないだろう。
だから人が他人を真似る行為の是非が問われているわけではなく、
真似る行為を前提とした上で、
さらにそこから先で、
何をどうするべきかが問われているのではないか。
ならば実際に人は他人を真似る行為以外で何をやればいいのだろう。

例えば人は自分独自の行為を編み出さなければならないか。
そうすればそれが人と人との差異を形づくり、
人それぞれが別々な存在へとなることができるだろうか。
だがなってどうするのか。
今この時代において、
すべての人間にそうなることが求められているわけではないし、
真似する以外に何をどうするべきかが問われているとも思えない。
実際に独創的なことをやっている人はごく少数で、
それを模索する人間は、
その他大勢の人たちからは、
やっていることがなかなか認めてもらえず、
その多くは無視されるか否定されながらも、
それでも自らの信念を貫き、
自分がやるべきと思うことをやっているわけで、
そういう人の発明や発見が社会を変えるとしても、
これまでにも変えてきたとしても、
特定の誰がそういう役割を担っているわけではなく、
誰も意識しなくても、
なぜか誰かしらそういう成り行きの中で、
何かをやっている人間がいて、
そういう人によって
独創的なやり方が導き出されてしまうこともあるわけで、
それが何かのきっかけで多くの人々に受け入れられて模倣されれば、
そこで世の中が変わり、
新たにそういうやり方が
世の中の主流を占める時代が到来するのだろう。
今がそういう変革期なのかどうかはわからないが、
もうしばらくしたら何かがわかるのかもしれない。

たぶん無駄で不必要な商品が売れないと、
経済は成り立たないだろう。
その一方で必要なものを買うことができずに餓死する人もいる。
でも売れている商品の何が無駄で不要なのかについては、
人それぞれで違うだろうし、
誰がそれをどう判断すしようと、
とりあえず人は必要だから商品を買うのであり、
客観的にそれが不要だとは判断できない。
ただそこには商品を売ったり買ったりしている現状があるだけだ。
そしてそこでも無駄で不必要な商品が売られ、
それを必要だと思って買う人が大勢いるわけで、
必要だと思って買えば、
その時はそれが必要だから買われたわけで、
後からいらなくなれば、
それはゴミとなって廃棄されるか
リサイクルされるかのどちらかだろうか。
使われずに倉庫とか押入れにしまいこまれることもあるだろうが、
要するに必要な時と不要な時とがあり、
必要な時には使われ消費されるのだろうが、
不要になれば捨てられたりリサイクルされたり
しまいこまれたりするのだろう。
そしてリサイクルされればまた商品となるし、
しまい込まれたものが
再び出してきて使われることもあるわけで、
それが単に無駄であったり不必要であるわけではなく、
物や情報が商品として
あるいはただの物や情報として、
採取され生産され流通し交換され蓄積され消費され廃棄される過程で、
人がそれを取り扱う担い手になっていればいいということだろうか。
そういう物や情報を取り扱うのが人の仕事だとしたらそういうことだ。
そして結局必要なのはそういうものや情報を取り扱う人間だけで、
何もやらない人間は無駄で不必要だということだろうか。
だからそういう過程に関われない人間は餓死するしかないわけか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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