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彼の声 2015.1.28 「官僚機構の特徴」

2015/01/28

国家を支える官僚機構は何を目指しているのだろうか。
国民や企業などを管理制御しながら、
今ある体制を維持継続していくことが目的だろうか。
特定の誰かの意志があって、
その意志を機構全体が反映しているのではなく、
たぶん人の意志とは無関係に動作しているのだろうし、
それは一匹の蟻ではなく、
一つの蟻の巣に含まれる集団が、
全体として動いているのと同じことかもしれない。
またそれは巨大企業などにも当てはまることかもしれないが、
ではそれに対して個人を持ってくると、
個人ですら、
生物としては多細胞生物なのだから、
膨大な数の細胞が連携し合い、
一つの集合体として動いていて、
個人の意識も、
脳内細胞が神経ネットワークを構成していて、
その総体から生じていることでしかなく、
そう考えてしまうときりがなくなり、
何を語っているのでもなくなってしまいそうだが、
ともかく官僚機構には、
そこに暮らす人々を管理制御する働きがあることは確かで、
しかも人々は普段は機構に管理制御されている
なんて意識していないのではないか。
その機構の中で働いている人でさえ、
自分が管理制御されているなんて思わないのかもしれず、
自分の意志で働き行動していると思っているはずか。
では官僚機構による人々の管理制御などまやかしだろうか。
例えば法律を守っていることはそうではないのか。
赤信号で止まるのはどうなのか。
子供が学校に通うのはどうなのだろう。
選挙で投票する人々は、
投票に行くように官僚機構によって制御されているのではないか。
議会が民意を反映しているように思っているのはどうだろう。
民意とはなんだろう。
本当にそこに自分の意向も含まれているのだろうか。
制度を変えれば、
逆に人々が官僚機構を管理制御できるようになるだろうか。
しかし警察や軍隊は官僚機構の側にあり、
いったん騒乱が起これば、
それらは容赦なく人々に銃口を向けるのではないか。
沖縄の辺野古沖に米軍の滑走路を作る工事にしても、
反対する住民に暴力を振るっているのは、
官僚機構の末端の構成員だ。
果たして官僚機構が住民の要求を聞き入れるだろうか。
実際は官僚機構側が住民を従わせようとしているのではないか。
要するに人々は官僚機構の支配に屈しているわけで、
まやかしなのは民主的な議会制度であり、
選挙制度なのであり、
政治制度そのものが官僚機構の支配体制を確立しているわけだ。
たぶんそれは世界的にそうなのであり、
民意によって選ばれたはずのアメリカの大統領であるオバマが、
ペンタゴンや軍需産業からなる軍産複合体には、
手も足も出ない現状があるのではないか。
またイスラエルのネタニヤフのやっていることが、
果たしてイスラエル国民の民意を反映しているのか。
ガザ地区を空爆したり戦車で蹂躙したり、
そこに住むパレスチナ人が虫けらのように殺される現状に、
イスラエル国民も心痛めている
とメディアを通じて報道されるのだが、
実際に選挙で勝利したのは右翼で強硬派の政党であり、
その象徴であるネタニヤフが首相となっているわけだ。
この現実をどう捉えたらいいのだろうか。
それも民意の反映なのか。

人や物や情報などが寄り集まって機構となり、
ひとたびそこに組織や団体が出来上がると、
多種多様な考え方や価値観を有したバラバラな個人が、
それぞれにいくら考えや思いを主張したところで、
そんなものは機構の前では通用しなくなる。
ではどうすればいいのだろうか。
個人の側でも同じ考えや価値観を有する同志が寄り集まって、
組織や団体を作って機構側に対抗しなければならないのだろうか。
それの代表的なものが
政党や労働組合や消費者協同組合などなのかもしれないが、
それも結局は機構そのものであり、
組織がそこに属する個人を支配するように作用し、
そのような機構が発展するにつれて、
次第に構成員の自由を奪うような制度や仕組みが、
整備されていってしまうのではないか。
そして組織内の異分子を排除して、
外部の組織や団体や個人と敵対するようになる。
やっていることはどこも同じなのであり、
その最も大掛かりなものが、
国家でありそれを担っている官僚機構かもしれないが、
その延長上に世界政府の類いが
構築されてしまうとまずいだろうか。
世界が統一されて、
異分子を外部に排除できなくなり、
敵対する外部の機構がなくなるとどうなるだろうか。
排除できなければ
異分子や内部の敵を抹殺するしかなくなるだろうか。
そしてひとたび世界政府による圧政が始まれば、
逃げ場のなくなった人々は絶望的な状況に追い込まれてしまうか。
そういう意味では、
どうも今ある官僚機構の延長上で世界政府を構築すると、
そこに深刻な問題が生じるかもしれない。
ではそのような人の組織化や機構化に、
個人が対抗するにはどうしたらいいのだろうか。
個人では対抗できないのかもしれず、
対抗しなくてもいいのかもしれない。
支配され従順に従ってしまうと、
ますます機構が強化されてしまうとしたら、
やはり組織に対する無意識の無関心に頼るしか
方法はなさそうに思える。
それは宗教に対するの同じことで、
それらを信じたり信用したりしなければ、
あるいは頼ったり依存したりしなければ、
次第に組織や機構は弱体化するのではないか。
しかしそれでは政治的無関心と同じように、
あまりにも消極的な無抵抗でしかないだろうか。
反体制派が必死に反対運動しているときに、
それでは体制側を利することになってしまいかねないか。
たぶんその辺が説得力の欠けるところかもしれず、
人々は積極的に働くような何かがほしいところかもしれないが、
今のところは妙案など思い浮かぶ兆しもなく、
まだ探求が足りないのかもしれない。
近年の日本における選挙での投票率の低下が、
何からの可能性を示しているのかもしれないが、
それがただの勘違いである可能性もあり、
まだ何かはっきりしたことが言える段階ではないのかもしれない。
ともかく民主的な政治制度が、
世界的に官僚機構の肥大化を招き、
それが人間の管理制御を目的として、
そのような社会の構築へと向かう傾向があり、
現実に人々の自由を奪っていることは確からしいので、
今ある制度や仕組みの中での改革はもう無理なのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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