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彼の声

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彼の声 2015.1.14 「体制と反体制の共通点」

2015/01/14

別に政治が世界の動静に逆らったことを
やっているわけではないらしい。
世界各国で税制面での企業に対する優遇政策が高じているから、
日本でもそうしたい。
自国の企業が世界市場での競争に勝ち残ってほしい。
また多国籍企業が活動しやすいように、
雇用形態をアメリカと似たものにしたい。
未だグローバリゼーションが進行中なのだろうか。
それが行き詰って保護主義に転換することはないのか。
政権交代したらそうなるのではないか。
そしてそれもうまくいかずに行き詰まるだろうか。
どうやってもうまくいくことはない。
そう感じるだけで、
現状でもうまくいっているのかもしれない。
要するにこれ以上良くなることはないということだ。
本当にそうだろうか。
少なくとも当分は過去の一時期にあったような
高度経済成長はあり得ないのではないか。
伸び代はその時に使い果たしてしまったのだろう。
放っておけばこのままの状態がいくらでも続いていくのなら、
このままでもかまわないのではないか。
国家に期待しないほうがよさそうだ。
だが政治的には他に何があるわけでもなく、
要するに政治に期待しないほうがいいということだろうか。
たぶん誰が期待しているわけでもなく、
大半の人たちは無関心なのかもしれない。
そう認識しておいてもかまわないような現状らしい。
本当はそうでもないのだろうが、
それくらいにしておいたほうが無難なのかもしれず、
感情的になってあまり深入りせずに、
そこから生じる復讐心をスルーして、
その先に言葉の連なりを延ばしていったほうがよさそうだ。
官僚機構の制御によって国家は成り立っている。
国家だけでなく国際連合と称する機構もそうなのではないか。
その中の特定の誰が制御しているわけではなく、
どのような利益団体や組織が陰謀を巡らせていようと、
それらは制度であり装置として機能しているのではないか。
意志を感じさせるような特有の動きや作用があろうと、
そのように動作させる成り行きの中で動き、
作動しているのであり、
それを人の力で止めることはできないだろう。
すぐにどうこうできるようなものではなく、
それをめぐって複雑に絡み合った思惑や意図を解きほぐすには、
たぶん自然の力に頼るしかないのかもしれない。
それも思い通りに操ろうとするのではなく、
思いがけない方向にしか変えられないのではないか。
要するに現状で生じていると思われる不具合を材料にして、
批判することはできるが、
ではどうしたらいいかとなると、
それを実行する手立てが与えられていないのであり、
それをつかみ取ろうとすれば、
それとはまったく別の何かを
つかみ取っていることに気づかないばかりか、
思わぬものが手に入ったのに、
それを有効活用できないまま、
みすみす機会を取り逃がし、
何も得られないまま退散する結果となるのであり、
気がつけばまた振り出しに戻っているわけだ。

なぜそんなことの繰り返しとなってしまっているのだろうか。
それは当事者たちにも対抗勢力を担っているつもりの者たちにも、
また呆れて傍観しているだけの者たちにも
わからないことかもしれず、
わかっていることといえば、
それまでの人生で培ってきたこだわりを捨てきれないことが、
自身の変化を阻んでいるのであり、
しかもその状態に安住することで
利益がもたらされるように思われ、
現実に利益がもたらされている人たちが
優遇される立場にあれば、
彼らが率先して
自分たちの不利になるようなことをやるとは思えず、
当然それとは無関係な立場の人たちは無視され、
それに逆らっている人たちは邪魔な存在であり、
どちらにしてもそこで行われている行為から遠ざけられ、
なるべくそれらの者たちは
相手にされないように処遇されるのではないか。
たぶんそれは他の分野でも成り立つことであり、
政治に限らずすべてが
そのような成り行きになっているとすれば、
結局それを批判する側も、
同じように批判している者同士で、
共通の利益共同体を結成して、
違う意見を有する者たちを排除した上で、
そのような批判が成り立つ状況をもたらしているわけだ。
要するに批判される側とする側の両方にとって都合がいいのは、
両者が予定調和の二項対立を構成して、
両者の立場を固定化して、
そうすることで双方に利益がもたらされる構造が築かれることだ。
そうやっておいて、
お互いにそこから外れる者たちを排除することで、
恒久的に利益を確保しようとするのであり、
もちろん永遠などあり得ず、
やがて何かのきっかけから
その二項対立も崩壊するのかもしれないが、
世の中を変えるきっかけを与える要素は、
少なくとも両者の中にはないことは確かかもしれず、
あるとすればたぶん、
その二項対立から外れる主張の中に
その可能性が含まれているのであり、
要するにそのような主張が
現状において無視され遠ざけられているからこそ、
いったん変化や変革が起こると、
誰にとっても思いがけない予想外の事件となるのだろう。
だから現時点で少なくとも言えることは、
メディアの中で派手に体制批判を繰り広げている人たちは、
すでに予定調和の二項対立の中に含まれているのであり、
そこから利益を得ている以上は、
少なくともそれらの人たちに現状を変革する力はないのであって、
それを意識するしないにしろ、
そのような二項対立の中で安住したいからこそ、
そこで批判を展開しているわけで、
そのような二項対立をより強固なものにすべく、
逆に体制側の方も
それらの人たちをこれ見よがしに名指しして、
罵倒したりするのかもしれない。
要するに体制側にくみする人たちに
名指されて罵倒されたりする人たちは、
すでに人畜無害だとみなされているわけで、
そのような反体制勢力の代表として
メディア上で持ち上げられているような人たちには、
あまり過大な期待をかけないほうが良さそうだ。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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