文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2013.12.15

2013/12/15

ここから見える地平線の彼方には何があるのだろうか。
海があるのかもしれない。
山もあるだろう。
そして人がいて、
何かやっている。
何を思っているわけでもないらしい。
そんなことを語る意味もない。
ではなぜそうなのだろうか。
いつものように理由はない。
ただなぜそうなのだろうかと問う。
そんなことを記しているようだ。
知らないうちに何かから影響を受けているのだろうが、
きっとそうは思わないのだろう。
自分の意志でそんなことを語っているような気がする。
具体的には何でもないのに、
何だか遠くまできてしまったような気がする。
気がするだけのようで、
実際にはそれほど遠ざかってはいないのだろう。
でも気分としてはかなり遠ざかっている。
人としてこれでいいのだろうか。
静かだ。
でも成り行きに逆らうわけにもいかず、
流れに身をまかせ、
どこまでも流されてゆくだけのように思われる。
君はそうなることを予感して、
実際にそうなってしまった。
それでいいも悪いもなく、
現実にそうなり、
ここに至り、
後から悔やんでいるわけでもなく、
そんな成り行きの仲でその身を置き、
そこで考えているわけだ。
これからどうしたらいいのだろうか。
すでにどうかしているから、
どうかしたままでいいのではないか。
何でもないように振る舞いながらも、
そんなふうに語っているわけだ。
それ以上の成り行きには至らないだろう。
それを超えて何が起こるわけでもなく、
きっと何も起こらない。
そんな予想を超えて何か起こるとしたら、
それは思いもよらぬ出来事に違いない。
何も起こらなければ、
しばらくはそのままなのだろう。
それでかまわないと思っているのかもしれないが、
きっと思いがけないことが起こるはずだ。
そうでなければこの世界には何の魅力もないのではないか。
それを信じて、
さらに語るべきなのか。

しかしこの世界のどこに幻影があるのだろう。
映像がそうなのか。
君が見ている映像が幻影なのだろうか。
あるいは現実に見ている光景がそうなのか。
思っていることが何を意味しているのか。
たぶんまたくだらないことを考えているのだろう。
きっと誰かがどこかで自らの妄想を膨らませ、
それを自身の行動に結びつけているのかもしれず、
それがこの世に幻影をもたらしているのだろうか。
世の中にはおかしな人はいくらでもいて、
君もその中の一人なのだろうか。
そう考えれば納得がいくだろうか。
心に痛みを覚え、
そんな幻覚とともに、
何か適当なことをあれこれ考えている。
具体的には何も記せない。
記さなくてもかまわないのだろうか。
記す必要のないことを考えているのだろうか。
歴史が終わり、
新たに再開される。
そんな節目が過去にあったわけか。
そんなことを今から二十年以上も前に語っていた人たちがいるらしい。
君はそこから影響を受けている。
でもそれはとうに過ぎ去ったことであり、
二十年後に暮らしている人々にとっては、
そんなことはどうでもいい出来事に過ぎない。
ベルリンの壁が崩壊してソ連も消えてしまったのは、
そんな出来事の一部だったかもしれず、
それは自由と民主主義と資本主義の勝利だったはずだが、
そこから世界はどう変わってしまったのだろうか。
君も今やそんな出来事や事柄からは、
時間的に遠く離れた世界にいるらしい。
そして今さらそれらについて何か語るべきことがあるとは思えず、
その時期に出ていた対談集を読みながら、
当時の世の中に関して言われていたことが、
今ではだいぶ古びてしまったような感じを覚えるだけか。
でもこの二十年間で世界はどう変わったといえるのだろうか。
例えば湾岸戦争やイラク戦争で何が変わったのだろうか。
戦争に勝ったことになっているアメリカの相対的な影響力の低下か。
オバマがそれらの戦争の後始末をつけたということか。
でも未だに無人機で爆撃を行い、
つい最近も誤爆で多数の人命を奪ったらしいし、
まだ当分は後始末を付けるには至らないのかもしれない。

そういえばソマリアは
相変わらずこの二十数年間無政府状態で、
付近の海域では海賊が出没していて、
まるで漫画のワンピース状態か。
それでも新聞やテレビやラジオ、
それにインターネットなどの普及も進んでいるそうで、
無政府状態でも人々は暮らしていけるらしく、
とりあえず暴力だけが支配している
悲惨な状況とばかりはいえないようだ。
そしてこのまま無政府状態が近隣諸国にも及び、
いずれ全世界がソマリア状態となれば、
ワンピースの世界がこの世に実現するわけか。
もっともそれには世界政府の存在が不可欠か。
とりあえず国全体を掌握して統治する政府があっても、
北朝鮮みたいなことになってしまうと、
まだ無政府状態の方がマシなのかもしれず、
ソマリアと北朝鮮では
無政府状態と独裁国家の両極に位置する存在かもしれないが、
安全地帯の日本にいながら他人事で無責任なことを述べるならば、
何となく無政府状態には夢がありそうに思えてくる。
毎日命の危険に脅かされながら、
紛争地帯で暮らしている人からすれば、
日本はまるでこの世の天国のように思えるかもしれないが、
実際に住んでみればそうでもないことに気づくはずで、
カネとカネを稼ぐあてがなければこの世の地獄なのではないのか。
それは世界中どこへ行ってもそうなのかもしれず、
少なくとも資本主義が発達している先進諸国では
そういうことになりそうで、
カネの有る無しがそのまま力の有る無しに直結しているわけか。
ではこの世の天国はどこにあるのだろう。
要するにカネがなくても暮らしていければ、
そこが天国なのだろうか。
暮らしていけるだけではだめで、
何かに束縛されず、
勝手気ままに暮らしてゆけなければつまらないのではないか。
例えば生活保護世帯は行政に束縛されて、
窮屈で後ろめたい暮らしを強いられている。
ではカネがなくても
勝手気ままに生きてゆくにはどうしたらいいのだろうか。
海賊になればいいわけか。
でもソマリアの海賊みたいに、
命がけて他人からカネを奪わなければならないとすると、
勝手気ままというわけにもいかないのではないか。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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