文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2013.10.15

2013/10/15

あり得ない空想だ。
架空の書物を夢の中で読んでいる。
そして何かの危険を感じ取ったのか、
まだ夢が終わっていないのに、
強引に目を覚まして、
そんな夢などなかったことにしたいらしい。
それはまるでとってつけたような終わり方か。
本当は何を読んでいたのか。
覚えていないわけではないが、
そんなことを探る前にやるべきことがありそうだ。
それらの記述への理解を優先させるべきか。
あるいはまたそんな嘘をついて、
それに呼応して起きる何かの出現を阻止すべきか。
本当は何も読んでいなかったのかもしれず、
読むふりをしていただけで、
そんなことは上の空だったのかもしれず、
本当は他のことを考えていたのではなかったか。
そんなはずがないと思い込み、
夢自体を理解できないだけなのかもしれず、
無理に理解する必要もないのだろうが、
何となく今は思考がそこから遠ざかりつつあり、
どんどん夢の内容を忘れていってしまいそうだ。
わざとそうしているわけではあるまいが、
そんなふうにしてありもしない空想を語り継ぐ行為そのものが、
何かをやり遂げようとする意志をねじ曲げ、
途中でくだらぬ脇道に入り込み、
そこで自ずから形成された迷路の中で、
行ったり来たりを繰り返す羽目になりそうだが、
まだいくらでもやり直せるだろうか。
そんな悪夢にうなされているつもりになって、
不意に飛び起きてみるが、
わざとらしくなって、
そんなやりもしないことを記す行為に嫌気がさしているみたいだが、
本当は何を空想しているのか。
それ自体が空想そのものなのかもしれず、
その場の気まぐれにつけ込んでそんなことを語っているらしいが、
話の中身がない。
こんなていたらくでは使命を忘れて当然か。
ところで使命とは何か。

それが何を意味するわけでもない。
そうだとすればそれも架空の何かになりそうだ。
何でもないのだろう。
何か目的があるように見せかけたいのか。
でもいったい誰に向かって見せかけたいのか。
自分自身にか。
忘れていることを思い出してほしいのか。
そうではないようだ。
まだそこまで語っていないのではないか。
そこまで語ってからでないと使命を受け取れないのではないか。
しかし誰から使命をもらうのか。
そういう話ではないような気がするが、
もとから何もないのだとすれば、
そこで使命の一つや二つ受け取って、
何かもっともらしいことをやってみたい気もするが、
そういう作り話自体が退屈でつまらなそうだ。
そんなありもしない話を語る準備さえできていないのかもしれない。
ではなぜ唐突にそんなことを語り始めたのか。
冗談の続きだからか。
本質的には何を語っているわけではないのだから、
それもありかもしれない。
でもその後が続かない。
冗談のついでにそれはないだろうか。
夢の続きはどうなったのか。
何も蒸し返されずにそれで終わりだろうか。
振り返りながら考えてみよう。
酒に溺れているわけではないし、
海や川で溺れているわけでもなく、
煙草を吸っているわけではないから、
肺癌に罹っているわけでもないらしいが、
胃が痛いから胃がんかもしれない。
妄想だろうか。
胃痛胸焼けに市販の胃薬でも服用すれば治るか。
だが問題はそんなことではないらしい。
また冗談のつもりでそんなことを述べているのかもしれない。
問題がないことが問題なのか。
またそんな安易な展開にもっていこうとしてしまうが、
いったい何が問題なのだろうか。
そこから逃げようとして逃げられないことに気づいたのだろうか。
強迫的な記述衝動から逃れられず、
否応なくそんなことを記しているわけか。
でもそんな解釈を誰が信じるだろう。
またいい加減なことを述べているようだ。

不意に思いついたことがそれでは身もふたもないか。
それにしても何だか視界不良のようだ。
この明るさと暗さの違いは何なのか。
洞窟の外と中ではないが、
狭い範囲内での視野しか保てず、
くだらないことを延々と記してしまう危険性があり、
それだけで時間を無駄に費やし、
何もできないまま終わってしまうかもしれない。
でも終わるということはどういうことなのか。
誰が終わりを恐れているのだろう。
君は自分のやり方に気づいている。
何もかもがぼやけて見えるはずもないのだろうが、
毎度ながらの逸脱と冗談のようなやり方に困惑しているようで、
動揺してしまって何も手につかない。
でも内心そんなはずもないと高をくくっているのだろう。
実際はそういうことになり、
一時的に外れていた意識を探し出し、
つかんできて無理矢理頭の中へ詰め直し、
それで何か思考せよとのお告げらしいが、
そんな都合良く事態が進行するとも思えず、
また誰かが困り果ててしまうのだろうか。
思わぬ展開に呆気にとられているのではないか。
それほどのことでもないだろう。
ここからが腕の見せ所か。
見せるような腕でもないが、
何かのカラクリがあるとかそういう話でもないようで、
至って正直に何かを告白しているようで、
その何かが何でもないのはいつものことであり、
無闇矢鱈と考えを巡らし、
言葉と言葉をつなげ、
文章を構成しようとしているわけだ。
そしてそれは無理だが無理もない。
無理なのに何か思いつこうとする。
その何かとは虚無のことか。
ニヒリズムに汚染されているのだろうか。
でもそれにしてはそれに付随する形式も理論も導き出せない。
不意にそんなことを思いつくはずもなく、
何か思惑があってそんなことを語ろうとしているのでもないようだ。
見たまま思ったままでしかなく、
この世界から逃げられない理由がそうなのかもしれないが、
結果は結果であり、
何もない原因からどんな結果が導かれるとも思えず、
もとから何もなければ結果も何もないということになるだろうか。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。