文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2013.9.5

2013/09/05

どこを見渡しても何もない。
そこで何を探しているのだろうか。
また雨だ。
時折雷も鳴っている。
今日はこんな天気なのだろう。
そしてどうなってしまうのか。
退屈を持て余し、
何か適当に考えを巡らしている。
何も考えられないのに考える。
それは嘘だろう。
辺り一面に雑草がまばらに生えている。
地面はコンクリートのように固い。
誰かが蟻の巣を見つける。
空想の世界にしては貧相な植生だ。
実際の風景を思い浮かべているに過ぎない。
それにしてもとりとめがない。
郷愁も何もない。
でもそれを否定したくないのだろう。
まったくどこへ行ってもポイントカードだ。
この煩わしい現象は何なのか。
店員もいちいち尋ねるのが面倒くさいのではないか。
馴れてしまえばどうということはないか。
ならば嫌がらずに
もっていないことを告げればいい。
それだけのことで
買い物に行くのが嫌になるわけでもないか。
何に腹を立てているのでもない。
どこに不都合な現実があるわけでもない。
それがあるとすれば、
実力行使で不都合を取り除けばいいわけか。
シリアへの空爆が近づいている。
空爆したら大変なことになるぞ、
とアサド大統領も警告を発しているようだが、
ここら辺でアメリカとしても、
アフガンやイラクに続く大規模な戦争が必要なのだろうか。
空爆だけなら大したことはないか。
期限も区切られている。
アサド大統領の居場所を突き止めて、
そこへミサイルでも打ち込めば、
それで終わりとなるのだろうか。
それを今から予想したところでどうなるわけでもない。
しかし相変わらずの雨だ。
誰かが雲が分厚くたれ込めた空を見上げている。
どうせまた時が経つにつれて雲は風に流され、
晴れて澄み切った空の下で、
気晴らしに何かしたいと思うのかもしれないが、
それも今から思い描くようなことでもなく、
そん場で考えればいいだけか。
果たしてそういうことを考える機会が訪れるだろうか。
それもそのときになったらわかることだ。
どうもそういう思いばかりが先回りしてしまうようで、
そんなことを思っている自らは
相変わらず部屋の中で引きこもり状態か。
もしかしたらそんな状況も、
誰かがどこかで思い描いている
フィクションの一部でしかないわけか。
そのへんは君の想像にまかせるしかない。

そんなわけでまたいつもの思い込みが作動する。
たぶん何かが欠けているのだ。
音楽か。
軽はずみに何をやろうとしているのか。
たぶんそれはフィクションの中での動作になるだろう。
架空の人物が
どこかで重大な違反行為でもやらかすのか。
そう述べて誰を煙に巻こうとしているのか。
そこでまたもや吃音に見舞われ、
焦ってしどろもどろとなってしまい、
やるべきことをやらずに、
急いでその場から立ち去ってしまうのだろうか。
そのすべては演技に違いない。
結局何が欠けているわけでもなく、
何もかもが滞りなく執り行われ、
それらの架空の劇が
君に関係するような内容を含んでいたわけでもなく、
当てが外れてがっかりしてしまったのかもしれないが、
どうやらさらに時間の経過を早めて、
その先で何が起こったのか
確かめてみる必要がありそうだ。
今見ているそれはビデオ映像か何かの録画で、
君は映像を早送りしながら、
そこに映っている何かを見つけたいらしい。
何かと何か。
またそれだ。
次第にそれらしき複数の人影が
暗闇の中で右往左往しているのが見えてきて、
ついにそこで何が起こったのか知ることになったわけか。
そんな具合に事が運ぶとは思えない。
麻薬の取引でも空想しているわけか。
あるいは密輸品の買い取り現場だろうか。
そんなふうに話が進むとは思えない。
きっと何かの冗談に違いなく、
ボロが出ないうちに、
そのへんでその話はおしまいにした方がいいのかもしれない。
話でも何でもないだろう。
ただ中途半端に幻想と戯れ、
それで糊口を凌ごうとしているようだが、
すでに語る気になれず、
その先の話の展開も思い浮かばず、
やはり君に欠けているのは想像力だと思い当たり、
それもその場しのぎの思いつきかもしれないが、
たとえ何が欠けていようと、
それを別の何かで埋め合わせなくても、
どうにかなるのではないかと高をくくりながら、
面倒くさいからさらに時の流れを早め、
どんどん話の終わりへと
近づいていってしまうのかもしれない。
結局君はそこで何を探し当てたのか。
ただの空疎な時の流れか。
そんながっかりするようなことは言わないでほしいか。
では何なのか。
それを今から考えてみても
何も思いつかないだろう。
君はそれらの無駄で無意味な営みに
価値を見出せずにいる。
自己嫌悪に陥ってしまうだろうか。
笑いながらそれはないか。
ならば価値とは何だろう。
なぜそれらに価値を見出す必要があるのか。
相変わらず結論を得られず、
話は宙づりになったまま、
後にも先にもも進まないらしい。
焦れったくなり、
あきらめてしまいそうになる。
もういいのではないかと思う。
そのまま話を進めても、
ありふれた結末を迎えるだけか。
ならばいっそ宙づりのまま
放棄してしまった方がよさそうだ。
どうせ君はこれから体験する出来事を
前もって予言したつもりになっているわけだから、
今は黙っていた方がいい。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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